このコースは、取引先のT社のSさんから教えていただきました。Sさんは、以前「鉄人レース」に何度も参加していたことのある人で、今も自転車はロードとマウンテンの両車種を揃え、休日にはよく走っているそうです。Sさんは、自宅のある天理市からロードレーサーに乗って行かれたようですが(往復130kmだったとか!)、私は軟弱にも自宅から高山ダムの駐車場まで車で自転車を運びました。というのは、自宅から自転車で行くとなると、狭くて交通量が多く、ダンプカーや大型トラックが黒煙をあげて走っている国道163号線を走らなくてはならないためです。あの危ない国道を自転車で走るのは自殺ものです。で、軟弱という汚名を敢えて選び(?)、自転車を車で運んだというわけです。
高山ダムのすぐ上には、広い駐車場があります。近くには宿泊所つきのスポーツ施設があり、緑の中、大変環境の良いところです。ここの駐車場に車を止め、自転車を降ろし、セットしました。
午前8時45分、いざ出発です。天気はとてもよく、夏の暑い日差しが遠慮なく攻撃してきます。コースは、高山ダム湖の東側の山の中を走り、月ヶ瀬村に出て、月ヶ瀬橋を渡り、ダム湖の上流の五月橋まで行き、そこから一気に高山ダムに下る(ダム湖の西側を走る)ことにしました。
最初は、下の写真のような、月ヶ瀬村に向かう広い道路を走りました。道路は広い上に、交通量が少なく、両サイドは木々で覆われ、時折吹いてくる涼風に気を良くしながら、蝉しぐれの中を走りました。
やがて、茶畑が広がっているところに出ます。南山城村は茶所でもあるのですね。広々とした気持ちのいい緑の空間の中を、さらに南下します。
この道には、魅力的な支線がいっぱいありました。私は、山道を走っていても、面白そうな支線があると、ついついそちらを走ってしまうという「支線病」にかかっていますが、今回はぐっと我慢をして、当初のルートを走りました。支線の方は、そのうちまた走ってみようと思っています。
午前9時40分、月ヶ瀬村に着きました。関西では、月ヶ瀬村は梅林で非常に有名です。ここには、梅の時期に何度か来ていますが、夏に来るのは初めてです。梅林の中を走ってみましたが、一面に梅の花が咲いた、あの華やかな春先の面影はまったく残っていませんでした。でも、静かで落ち着きのある、明るい村です。
月ヶ瀬梅林から月ヶ瀬橋まで、一気に下ります。途中、古い由緒ありそうなお店でお土産に「甘露梅」なるものを買いました。お茶請けに良さそうです。汗を流しているヘルメット姿の私を見て、店のご主人から『暑いのに大変ですねぇ』と言われてしまいました。
10時過ぎに月ヶ瀬橋に着きました。ここから、上流の五月橋を目指して、ダム湖に沿って南側の車道を走ります。ほとんど平坦で走りやすい道です。交通量も少なく、また湖の方から時折涼しい風が吹いてくるので、とても快適でした。
月ヶ瀬橋の付近の湖畔では、マウンテンバイクで走るには持って来いの道が作られていました。ちょっと走ってみようとそばまで行ってみたのですが、看板が立っていて、「7月29日にバイクのレースがあるので、立ち入り禁止」となっていました。残念!
午前10時半には、ダム湖の東端の「五月橋」に着いてしまいました。高山ダムの駐車場を出発してからここまで、約16.5km走行しました。ここは名阪国道の五月橋インターがあるところです。
しばらく休憩した後、ここから一気に高山ダムを目指して北上します。ダムは当然低いところにあるから、ここからならほとんど下り坂だろうと思い込んでいたのですが。。。
「五月橋」から「月ヶ瀬橋」を過ぎて、月ヶ瀬村の家々を離れるところくらいまでは順調な道でした。ダム湖の南側あるいは西側の車道を走ります。ほぼ平坦で、どちらかといえば下り坂を走っていました。ダム湖の景色を右手に見ながら、軽快にペダルを回すことができました。
ところが、月ヶ瀬村を離れるにしたがって、道が上り坂になるではありませんか。急な坂ではありませんが、かなり長い距離登ったかと思うと、短いくだり坂になり、また長い上り坂が続き、そして短い下り坂。。。 このようなことを繰り返して、最後に一気に下ってやっと高山ダムに着きました。途中、右手にずっとダム湖が見えているのがせめてもの救いでした。
それにしても、月ヶ瀬橋より下流の途中で見たダム湖の水が、緑色一色になっていたのには驚きました。今年は暑かったので、アオコが大量に発生したのでしょうか。
高山ダムには11時47分着、駐車場には11時52分着でした。本日の走行距離は33.7kmでした。結構長い間自転車に乗っていたように感じましたが、走行距離はたいしたことがなかったですね。でも、楽しいコースでした。