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"聞こえ"や"発達”に関する本 あれこれ

画像書名・著者名
出版情報・内容紹介
難聴者と中途失聴者の心理学
難聴者の心理的問題を考える会:編
・かもがわ出版、2020年 2000円+税 出版社による紹介
 難聴のテーマとする研究者・難聴当事者である研究者10人の共同執筆。
 難聴者は潜在的には1000万人と言われるほど多いのだが、難聴者の心理を研究する人は多くない。 臨床心理学、社会心理学、発達心理学、などさまざまの立場の研究者が難聴について語る貴重な本。
聴覚障害×当事者研究
松崎 丈:編著
・金剛出版、2023年 3400円+税
 ずっと一人で抱えてきた聞こえに関する「困りごと」を自己との対話・仲間との対話で研究しよう!
当事者研究は自分の困りごとを自分自身で「研究」し、対処いくのと同時に、仲間と繋がることでそれを深めていきます。
LDの子がみつけたこんな勉強法
野口晃菜・田中裕一:編著
・合同出版、2023年 1800円+税
 LDをラーニング・ディファレンスと捉えて、当事者や保護者が実践したさまざまな勉強法を紹介している。
 「学び方」は一つじゃない! 自分にあった方法を探す手がかりになる。 発達障害だけでなく、聞こえにくさや見えにくさのある人にも役立つ。
よりよいコミュニケーションのための 聞こえのワークブック
監修:南 修司郎  編著:中川尚志
・梓書院 初版:2022年 発売:2023年 1980円
難聴の当事者が記入するワークブック形式。自分自身の聞こえにくさを場面ごとに整理し、 それを周囲の人にも伝えてコミュニケーションをとりやすくすることを目標としている。
令和2-4年度日本医療研究開発機構(AMED)研究 聴覚障害者の社会参加を促進するための手法に関する研究班 の成果。
片耳難聴 Q&A
聞こえ方はいろいろ 岡野由実
・学苑社、2023年 1760円  最初の片耳難聴に関する書籍。
著者自身が突発性難聴で片耳難聴となり、それがきっかけで現在は言語聴覚士(ST)として活躍している。
2010年代まで片耳難聴は生活に支障がないというのが常識だった。しかし、場面によってはかなり聞き取りにくい。 著者はインターネット上で片耳難聴のためのサイト「きこいろ」を立ち上げ、 この本でも医学的な解説のほか、実用的な対処法を数多く紹介している。
感覚過敏の僕が感じる世界
加藤路瑛
・日本実業出版社、2022年 1540円
  感覚過敏で困ることと、その対応を語る 筆者は16歳。
幼いころから食べられるものが少ない、うるさい場所が苦手など感覚過敏の症状があり、中二で登校できなくなってフリースクールに転校した。
しかし13歳で親子起業して、現在は感覚過敏研究所を所長として、感覚過敏を和らげる商品を企画している。
マンガ APD/LiD って何!?: 聞こえているのに聞き取れない私たち
著:きょこ、監修:小渕千絵、佐々木香緒里
・合同出版 2022年 1500円+税(紙、Kindle)
当事者・保護者・一般向き
耳がキャッチした音を、脳が上手に認知できない「APD=聴覚情報処理障害/LiD=聞き取り困難」。 聴力検査では異常がないのに、場面によってとても聞き取りにくい。APDまたはLiDは、 最近注目されるようになった新しい聞こえの障害(困難)である。著者はその当事者。 どんな場面でどのような困難があり、どう対処するか。具体的でわかりやすい。
ビジュアルブック∞ 障害のある人とともに生きる② 
 耳の不自由な人を良く知る本
監修:大沼直紀  編著:障害のある人とともに生きる本編集委員会
・合同出版 2022年 4180円(紙、Kindle共通)
こどもを含む一般向け
フルカラーの大型本で、イラストや写真が豊富。漢字には読みがながあり、こどもでも読めます。 内容は非常に豊富で、最新の情報が満載です。初等教育段階のさまざまな教育法、将来を描くための働く先輩の姿なども紹介されています。 聴覚障害を知るための第一歩として学校などに備えてほしい本です。
雨夜の月(ヤンマガKCスぺシアル) コミック 続巻発行中
作者:くずしろ
・講談社、2021年~、726円 Kindl・紙共通
一般・支援者向け
  主人公は高校一年女子の咲希。中途失聴の奏音と知り合い、同じクラスになる。難聴に関する描写は正確。少女たちの繊細な心が描かれている。
わたしのいないテーブルで  デフ・ヴォイス
作者:丸山 正樹
・東京創元社、2021年、紙1760円、kindl1672円> 一般・支援者向け
 社会派ミステリー。主人公はCODA(ろうの親の聞こえる子)であり、手話通訳士。ろうの子どもの親でもある。 聞こえない人が家族団らんに入りにくいディナーテーブル症候群がテーマ。
「障害」のある人の「きょうだい」としての私 
岩波ブックレット No.1062
著:藤木和子
・岩波書店 2022年 620円(紙、Kindle共通)
当事者・支援者・一般向け
著者は聞こえない弟がいる「きょうだい」(姉)。このような立場の人をSODA(ソーダ)と言う。著者はSODAの会の代表。 「障害」のある弟と著者の関係、大人の期待、進路問題、恋愛・結婚など実体験を率直に語っている。 さまざまな「障害」のある人の「きょうだい」、またヤングケアラーにも共通する内容となっている。
教育オーディオロジー ハンドブック 大沼直紀、立入哉、中瀬浩一:著
・ジアース教育新社、2017年 2750円 出版社による紹介
 教育オーディオロジストとは学校などの教育機関で「聞こえ」を支援する専門家である。
 執筆者はこの分野の第一人者として著名。内容は聴覚障害のあるこどもの早期発見から高等教育機関での支援まで、 また聴覚や補聴に関する基礎知識まで広い範囲をカバーしている。聴覚障害児教育に関わる人は是非読んでほしい。
一歩進んだ聴覚障害学生支援―組織でささえる 日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク、金沢貴之、大杉 豊:編著
・生活書院、2010年 2750円
   大学などの高等教育機関に聞こえない・聞こえにくい学生が在籍するのはごく普通のこととなった。 聴覚障害学生を受け入れる大学等の教員・職員はどんな準備が必要か、時系列で具体的に整理したマニュアル。
難聴児・生徒理解ハンドブック 通常の学級で教える先生へ
 白井一夫・小網輝夫・佐藤弥生:編著
・学苑社、2009年 1500円+税 出版社による紹介
 新潟県のろう学校や難聴学級で豊富な実践経験のある著者によるハンドブック。
 通常学級に学ぶ難聴のこどもは非常に多い。しかし、通常学級教員は初めから難聴児教育の専門家ではない。 この本はそんな担任のために書かれており、教員、教員志望者にお勧めする。  
週刊朝日MOOK 「よく聞こえない」ときの耳の本 2021年版
 監修:小川 郁
・朝日新聞出版、2021年 909円+税
「よく聞こえない」から始まる健康リスク(耳鳴り、社会的孤立、うつ、認知症)の解説と難聴の仕組み、補聴器購入についての解説書。 APD(聴覚情報処理障害)についても言及している。
特に加齢性難聴などで初めて補聴器購入を検討する人に適している。
よい聞こえのために 難聴と補聴器について
 著:C.エルバリング K.ヴォ―スー 監修:加我君孝
・海文堂、2008年、1980円
補聴器中級者向け。補聴器の解説書はほとんど初心者向けで、それでは物足りないという人にぴったり。
内容はやや古いが、このレベルまで解説している書物は他には見当たらない。
APD「音は聞こえているのに 聞きとれない」人たち ―聴覚情報処理障害(APD)とうまくつきあう方法
 著:小渕千絵
・さくら舎、2020年、Kindle版1560円、単行本1760円
聴覚情報処理障害(APD)は聴力に異常は無いのに、会話が聞き取りにくい、よく聞き間違えるという症状である。
この症状を持つ人は少なくないことが分かり、最近注目されるようになった。第一人者による分かりやすい解説書。
APD(聴覚情報処理障害)がわかる本 聞きとる力の高め方  健康ライブラリーイラスト版
 監修:小渕千絵
・講談社、2021年、Kindle版1001円、単行本1540円
聴覚情報処理障害(APD)は「話を聞く気がない」「無視している」と言った誤解を受けやすい。
この本は症状の特徴、原因や背景、支援方法をイラスト図解でわかりやすく紹介している。
聴覚障害児童・生徒の言語運用力へのアプローチ ―Good Practice の集成をめざして―
 編:高井小織、村松弘子、藤本裕人、白井一夫
・発行者:LaPHICY 聴覚障害教育における「言語運用」を考える会、2020年、1000円
日本特殊教育学会の自主シンポジウムで、ろう学校や難聴学級の教員が行ってきた発表をまとめている。
副題の通り、「言語運用力」を高める実践を紹介し、考察を加えた。
注文は直接「難聴理解HB事務局 nanchobook@hotmail.co.jp」へ

関連サイトへのリンク

難聴、難聴者の心理、難聴のこどもへの支援に関するサイトをご紹介します。

 一般社団法人
全日本難聴者・中途失聴者団体連合会
 難聴者・中途失聴者団体は地域ごとに編成されており、その連合体として全国組織がある。
 活動目的は、難聴者等への社会の理解を促進させ、障害者の社会的地位の向上と福祉の増進及び社会参加の促進に寄与すること。 情報が豊富で、国の制度の変更などが把握できる。
KIKOE SUPPORT
きこえに悩むすべての人へ
 社会福祉法人 京都聴覚言語障害者福祉協会が運営する当事者向けの情報提供サイト。
 テーマ別にまとまっているので分かりやすい。聞こえを補う情報機器展、交流行事、手話学習会などの案内もある。
 日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク
PEPNet-Japan
 高等教育機関で学ぶ聴覚障害のある学生を支援するネットワーク。
 筑波技術大学を中心に、全国の高等教育機関の協力で運営されている。大学等で支援のために必要なシステムや材料の開発、 支援者養成プログラム、シンポジウムの開催などを行っている。当事者である学生だけでなく、支援者、教職員に役立つサイト。
デフサポ
聴覚障害者の未来を華やかに
自身が重度の聴覚障害者であり、難病のお子さんの母親でもあるユカコさんが、 一流企業を退職して、難聴のこどもとその保護者を支援する会社を立ち上げた。
同じ志の言語聴覚士、教員経験者などスタッフが教材作成やカウンセリングに参加している。 ユカコさんは読話(読唇術)・口話がたいへんうまく、 YouTubeのでふさぽチャンネルも人気を集めている。
KIKOE LIFE  聴覚分野の言語聴覚士(ST)であるAnnaさんが個人で運営するサイト。すぐに役立つ実用的な情報が満載。
 Annaさんはモノづくりがお得意。言語訓練用カード、コミュニケーション支援カード等使いやすくかわいいものを公開。  ハイテク系ではスマホを使った字幕の付け方なども紹介。また、インタビュー記事も興味深い。
きこいろ  きこいろは日本で初めての片耳難聴の当事者組織。それまで一側性難聴はほとんど注目されていなかった。
 当時者コミュニティとして交流会や勉強会を継続的に行っている。言語聴覚士などの資格取得者が中心となっており、 ホームページのコンテンツは科学的かつ分かりやすい。
勝谷紀子さんのウェブサイト  心理学者・大学教員であり、難聴の当事者でもある勝谷紀子さんの研究活動紹介サイト。
代表を務める「難聴者の心理学的問題を考える会」は、日本心理学会で難聴に関するシンポジウムを行っている。 特に人工内耳手術、オーディトリー・ニューロパシーについては自身の体験を踏まえた貴重な報告となっている。
APD当事者会APS APS(APD Peer Supportの略称)はAPD症状で困難や苦労、悩みを抱える当事者等が集まりつながる会。
APDを広く知ってもらうこと、当事者が「よりよく生きる」を実現できることを目指し活動をしている。
交流会や学習会のほか、TwitterやLINEのオープンチャットなども使って、幅広く啓発活動、相談活動を行っている。

資料集

生徒指導提要(改訂版)
2022(R4)年12月
 文部科学省
 「生徒指導提要」とは、小学校~高等学校までの生徒指導の理論・考え方や実際の指導方法等についてまとめたもの。 生徒指導の実践に際し教職員間や学校間で共通理解を図る学校・教職員向けの基本書として作成されている。
 「生徒指導提要」の改訂は12年ぶり。この間に社会の情報化が一層進み、また「いじめ防止対策推進法」等により生徒指導の充実が求められている。 今回はデジタル版として公表された。
集団補聴システムの普及実態に関する調査研究
報告書
 厚生労働省 令和元年度障害者総合福祉推進事業
 ヒアリングループをはじめとする集団補聴システムの普及実態を明らかにし、活用好事例の収集等を通じて、 その必要性や有用性を整理し報告書にまとめた。
 MS&ADインターリスク総研株式会社
難聴児の言語発達(コミュニケーション)に資する療育に関する調査研究
報告書
 厚生労働省 令和2年度障害者総合福祉推進事業
 難聴・ろうの児童への専門的支援を行う各機関に、支援の内容や他機関との連携の状況を質問した。
 調査対象は児童発達支援センター、放課後等デイサービス、特別支援(ろう)学校、人工内耳手術実施病院など。
 PwC コンサルティング合同会社
先生編 難聴をもつ小・中・高校生の学校生活で必要なこと
 岡山大学病院 耳鼻咽喉科
 難聴児へのかかわりかたがわかる20のヒント
 聞こえにくさの説明、具体的な対応のヒント、支援や配慮をするときのポイント。
 人工内耳を装用している難聴児や軽中度難聴児も含めた対応が分かりやすく解説されている。
How to support people with
APD 聴覚情報処理障害
 岡山大学病院 耳鼻咽喉科 片岡祐子
 APD(聴覚情報処理障害)の当事者が他の人に説明する時にたいへん役に立つパンフレット。
APDは「音は聞こえていても、言葉が聞き取りにくい」のが特徴。どんな場面で悩んでいるか、どんな配慮や支援をお願いしたいか、
 どんな機器や道具を使いたいかを分かりやすく説明している。


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