‥ りんちゃん闘病記 3‥
2001年9月10日 卵巣摘出の手術をしました。
異常に気づいたのは8月の終わり・・・血痕に気づいてシッポをあげて見るとやはり血の痕。
前回のポリープ摘出後の説明では半年後ぐらいにまたできるかもしれないということだったので
あわてて病院へ連れて行きました。 いつもの院長先生の診察時間がなくなっていてはじめての先生でした。
「生理とちゃいますか? 最後の生理はいつですか?」と聞かれ 私も母親もびっくり。
人間と同じで閉経があると思ってたんです。 りんは人間なら80歳は超えてるもんだから絶対にないって。。。
でも違うんですって。 犬は閉経がないんですって。 卵子の数が決まってないからだそうな。
「でも、こんな血痕ができるような生理はずっとないです!」と言い張って、とりあえず抗生物質と血止めの薬を
いただきました。 それからしばらく薬を飲ませたところ血はすぐに止まりました。 でも食欲は落ちてしまって
薬を飲ませるための食パンとオヤツしか食べなくなったので、また病院へ。。。
先生がシッポを持ち上げて診てみると「あ・・・・膿みが出てきてますね・・・・」
llllll(−_−;)llllll ガーン… 「え? どういうことですか・・・・?」
結局もう少し抗生物質を飲ませることになりましたが、子宮蓄膿症だと肝腎機能の低下・敗血症をまねき
最終的には死んでしまうということで『卵巣の摘出』を考えておいてください、ということになりました。
あまり言いたくはないのですが、実はりんちゃんはフィラリアにかかっています。
もう秋だし、室内だし、蚊取り線香たいてるし・・・という油断からかかってしまいました。
(飼い主失格なんで恥かしいから内緒にしておきたかったんだけども。 秋でもちゃんと飲ませなあかんね・・・)
この前のポリープの手術前検査でのレントゲンでは心臓に4匹ほど成虫がいるのがわかりました。
全身麻酔ではフィラリアにかかっていると大きなリスクとなります。 それで、前回は局所麻酔になったのです。
でも、今回はポリープとは違ってお腹を切るわけです。 全身麻酔です。
悩みました。 フィラリアで死ぬか子宮蓄膿症で死ぬか・・・
日曜日に父親と病院へ行きました。 やはり抗生物質が効いてるのか効いてないのか膿みは出てました。
膿みが中でたまるより出てるほうがいいということでしたが、一週間抗生物質を飲んでも膿みが出てるので
やはり手術しかないと思ったのです。 けれど先生はわたしが何も言ってないにもかかわらず
「飼い主さんも迷いがあるようですから、しばらく手術は見送って抗生物質とフィラリアの薬で様子を
見ましょう」 と言ったのです。 『あ・・・先生が迷ってるんやな・・・』そう思いました。
「でも、覚悟してきたんです。 血液検査してください」と言うとビックリされてしまいました。
結局血液検査の結果、肝腎機能は良好。 白血球の値が少し高い程度でした。
「肝腎機能もええみたいですし、ひどくなってから慌てて手術するより今やってください」
わたし1人で先生と話して決断しました。 肝腎機能が落ちてから手術ではさらにリスクが高くなると
思ったのです。 先生はわたしの即決に驚いてたようですが了解してもらえました。
りんを預けて帰ってからすぐにお風呂に入りました。 毛だらけでかゆかったので。
シャワーをあびながらずっと泣きました。 『これでよかったのか・・・』と。
父も母も「それでええ」と言ってくれました。 仕事から帰宅しただんなも「その方がいい」と。
でも、抗生物質だけでいけたんじゃないか、わざわざ開腹して心臓がもたなかったら・・・と
いろいろ悪いことばかり考えては泣きました。 自分のことの方が楽かもしれないです。
月曜日の17時から手術と聞いていました。当日の夕方、外出先から帰ってきてもやはり
ずーっと悩んでいてやはり手術をやめようかと迷っていました。 ふと携帯の着信履歴を見ると
病院から14時にかかっていたので慌てて電話しました。 「手術終わりました」
「え???? 終わったんですか?」 もうビックリです。断ろうと悩んでたのがアホみたいです。
夜の20時過ぎに1人で見に行きました。(家族は皆仕事でいなかったので)
ゲージの中で横たわってるりんはタオルの洋服みたいなのを着せられてました。
目は開いてるものの焦点はあっていないし、ベロはでれ〜んと出てるし死んでるのかと思いました。
耳も目もダメになってるので、鼻先を触ると匂いでわかったのかビクッと起きました。
まだしんどいはずなのに痛いはずなのに、必死で起きあがって甘えてきました。
傷口によくないからと先生が寝かせても必死で外に出てこようとします。
とりあえずりんを寝かせてわたしは摘出した卵巣を見せてもらうことにしました。
卵巣・子宮頚管に白いゼリーのようなポリープがたくさんできていました。
結局「子宮蓄膿症」ではなかったものの、これだけのポリープがあればいずれなっていただろうと。
話をしてみるとやっぱり先生も手術に迷いがあったということでした。
「でも、やってよかったと思いますよ」と言われてわたしもホッとしました。
摘出した卵巣等はしっかり持って帰ってきました。 でも、みんな見てくれない・・・(T△T)
先生も「持って帰りますか?」と聞いたものの、私が「はい」と言ったんでビックリしたみたいだけど(笑)
見たいという好奇心旺盛なお方はどうぞ・・・・ 気持ち悪くなっても責任は取れませんが。
帰り際にりんが「ひーんひーん」としんどうそうに泣いていたので側にいってずっと顔をなでてました。
鼻はカラカラだし息は荒いし・・・ 本当にしんどそうで不安そうで・・・・
でも、なでているうちに落ちついたのか泣かなくなりました。 それで私もほっとして帰ってきました。
とりあえず今日(10日)は入院です。 点滴してました。
でも、夜間は無人の病院なので不安はあります。 先生が夜中に見に来ると言ってくれてましたが。