‥ りんちゃん闘病記 2‥
平成13年6月6日で16歳の誕生日を迎えたりんちゃん。人間なら86歳だそうな・・・
りんちゃんは4匹兄弟で産まれたのですが、母犬は農薬で若かったのに死んでしまい、
一緒に飼われていたりんの妹ジュリーも小さいときから体が弱く数年前にガンで死にました。
ジュリーの場合小さい時から下痢が多く、皮膚病にもよくなっていました。
最期はお腹のできものを噛んでしまったことによる死じゃないかと言ってました。
だんなの実家で飼っていたアミちゃん(ヨーキー)も乳がんでした。
約15歳ぐらいで亡くなったのですが、乳がんの移転が激しくお腹を触るとボコボコでした。
最後の方では乳がんが爆発してお腹がぱっくり割れてしまい、そこからばい菌が入って
腎臓もやられてしまいおしっこが出なくなるというかわいそうな状態でした。 何日かに1回点滴に
行ってなんとかおしっこが出るようになったものの、やっぱりダメでした。
どっちの犬も死んだ時は「かわいそうに・・・」とは思いましたが、やっぱり少し冷めたところがあって
わぁわぁ泣いたりというような心の動きはありませんでした。
そして今回はわたしの大事なりんちゃんの番が近づいてきたようです。
5月末のポリープの手術以来、痛み止めを飲んではいたものの元気だったりんちゃん・・・
7月に入ってから外に出ることも少なく、よく寝るなぁとは思っていました。
そして7/9・・・ 熟睡していたわたしは『どこかで赤ちゃんが泣いてる・・・すごい声やなぁ』
と夢うつつに思っていました。(割と寝覚めが悪いのです) しばらくして目が覚め、やっとりんちゃんが
どうかしたんだということがわかりました。 時計を見ると朝の5時。いつも早起きの父とルルは
畑に行っていなかったのでしばらく泣いたままだったようです。すごい泣き方でした。
慌ててりんちゃんの部屋に行くとまた手足が開いたままで動けなくなっていました。(カエルがつぶれた感じ)
外におしっこをしに行こうとして立てなくなったようでした。仕方がないのでお腹を抱えて
立ちあがらせました。手を離すと後ろ脚がけいれんしてまたしゃがんでしまうので
しばらく持ったままの状態で落ちつくのを待ちました。 そして外に行こうとするのですが
窓のさんの部分や縁側の3センチほどの段をまたぐことができないのです。なんとか
脚を支えてやるのですが、おしっこの時にしゃがむとまた「伏せ」状態にへたりこむという有様。
本人も「なんで?」というような情けないような悲しい顔をしました。
1日1回だった痛み止めの薬を2回にしたら少しはマシになったのか、自分でおしっこに行くことも
1度ありました。 あとは、最初の立ちあがりだけわたしがお腹を持ち上げてしばらく腰を押さえてやると
ポテポテと歩けるようになりました。 それでも、今までと違って息遣いも荒く苦しそうです。
この前テレビでやっていたレーザー治療のできる病院を探すつもりです。 少しでも楽になれるのなら・・・
痛み止めだけでは治療にはならないような気がして。 でも、父親の同僚は「安楽死」を選んだそうです。
「安楽死」という字は「安らかに楽に死ねる」というイメージがありますが、結局飼い主が最期まで
世話をできるかできないかという問題が大きくかかわっている気がします。
「この子が苦しまないですむのなら・・・」と安楽死を選ぶのはあまりにもかわいそうな気がします。
もちろん世話ができないからしょうがないと言う方もいらっしゃるでしょうが・・・
「安楽死」のことは人それぞれ考え方も違うでしょうが、わたしは最期まで世話をするつもりです。
今妊娠しているので、11キロのりんちゃんの介助はとてもしんどいというのがホンネです。
それでも、わたしが「この子の面倒をみる!」といって家に連れてきた以上それがわたしの役目だと
思っています。 うちに来た時には「死」なんて考えてもいなかったのに、案外早いものですね。
後ろ脚に力が入らないので辛そうなりんちゃん