アルゴルの 食する光 お化け星
アンドロメダ姫を救った勇士として左手に女怪メドウサの首を持ち右手に大剣を振り上げた姿に見られているのがペルセウス座です。

アンドロメダ座を形作る2等星を頭から足に伸ばしていくと、紫がかった星にぶつかります。これがペルセウス座のα星で2等星のアルゲニブ(横腹)です。

ペルセウスが片手に持つメドウサの額に輝くβ星で2等星のアルゴルは有名な食変光星で2日と20時間59分の周期で2.1等から3.4等に規則正しく明るさを変化させます。

変化の正体は明るい星の周りを暗い星が回り暗い星が前に来ると日食のような現象で光が減光される為でこのような変光星を食変光星と呼んでいます。
また振り上げた剣の付け根にある二重星団(秋写真参照)は有名で肉眼では星雲のようにしか見えませんが双眼鏡で見ると二つの散開星団が銀の砂を散らしたように見えます。これは星数の多い天の川の中にあってもひときわ印象的です。

この星団はペルセウス座第1アソシエーションと呼ばれる著しい星の集落が中核をなしていて、このアソシエーションを含む銀河系の渦巻きの渦を「ペルセウスアーム」と呼んでいます。(豆辞典2参照)

アソシエーションは星間物質の豊富な場所に生まれた星のグループと考えられています。
二重星団も明るい高温の星の集まりで宇宙開闢(かいびゃく)150億年から比べると生まれてからまだ450万年しかたっていない生まれたてほやほやの散開星団です。
アルゲニブ
アルゴル
二重星団