ぼんやりと アンドロメダの 星の渦
アンドロメダ座はカシオペア座、ペルセウス座と共にギリシャ神話の一大絵巻を秋の夜空に織り成しています。
位置は、ペガスス座の四辺形に続いているので直ぐに確認できます。
アンドロメダ姫の腰のあたりに位置するM31はアンドロメダ大星雲(秋写真参照)と呼ばれ我々の住む銀河系の外、つまり系外星雲(小宇宙)です。
肉眼でも(ちょうど満月を5つ並べた大きさで光度4.8等)
星雲のようにぼんやりと見えます。
望遠鏡で見ると約二千億個の星が渦巻状に集まっていま
す。
このように大きな天体なので、以前は銀河系内にあると主張されていましたが1923年にハッブルがM31にあるケフェウス型変光星の周期を観測する事によりM31までの距離を約90万光年と計算しました。
この値は銀河系の直径よりかなり大きい事からM31は系外星雲
第一号となりました。
したがってM31と同様な渦巻星雲はすべて系外という事になり、ここに銀河系天文学が誕生しました。
現在ではM31間での距離は220万光年と計算されています。
とても想像しがたい距離ですが我々の銀河系に一番近いお隣の系外星雲です。
M31を写真に写すとそのそばに二つの小さな光斑が写っていますが、これは大星雲の伴銀河と呼ばれる
M32とM110です。大星雲にくっついて丸いのがM32、やや離れて細長いのがM110です。(秋写真参照)
M31