天の川 天馬走りて 秋の空
11月に入ると夏の象徴の天の川も西に傾き翼を広げたペガススが南の天頂やや下に駆け上がってきます。

まわりに目立つ星もなく四角形の星の並びが直ぐにそれと分かります。ペガスス座は形が雄大なほかはさしたる話題はありませんが、四角形の中は極端に星が少なく、まるで天を切り抜いたように真っ暗に見えるため、日本では「ます形星」等とも呼ばれています。

春、夏、そして冬にはそれぞれの大三角形がありますが残念ながら秋にはありません。それに変わるのが天馬の胴体に当るこの四角形です。これを「秋の四辺形」または「ペガススの四辺形」と呼んでいます。

ギリシャ神話では、ペガススは王子ペルセウスが女怪メドウサの首を切り落とした時に血が岩に染み込んだ中から飛び出した翼のはえた天馬として描かれています。
秋の夜空の見物は、ペガスス座に位置する3つの大きな球状星団M15、M2、M30があげられます。(秋写真

参照)

この球状星団は9月中旬10時ごろ南中する頃に南北に一列に並んで見えています。

したがって双眼鏡の視野をM15からゆっくり南に下げていくとM2,M30の順に視野に入ってきます。

双眼鏡で見るとM15は光度6等級でぼんやりまるい光斑に見えますがそばにある6等星と比べると周

囲のぼやけた星団との対比が印象的です。
M15
M2
M15
M2