白鳥の 天の宝石 アルビレオ
しらとり
こと座の下の方、ほぼ東北の中天に巨大な白鳥が羽を広げたような十字架状の星の並びが眼に飛び込んでくるはずです。
これがはくちょう座で白色の1等星デネブを尾に光らせ全天で、最もその姿をイメージしやすい星座と言われています。
くちばしに輝くアルビレオと呼ばれるベータ星はオレンジ色の3等星でエメラルド色の5等星を伴う二重星でその美しさはまさに天上の宝石といわれています。
はくちょう座にはNGC7000と呼ばれる有名な散光星雲があります。
位置関係は、はくちょうのしっぽデネブの東にあり見かけの 直径が満月のほぼ4倍もある大きな散光星雲です。写真で写して見ると北アメリカにソックリなので北アメリカ星雲と呼ばれています。非常に大きく
明るいので空さえよければ肉眼でも良く見えます。
肉眼で見えるのに双眼鏡や望遠鏡では星雲全体の光が弱められて返って見えなくなってしまいます。
このような星雲・星団は北アメリカ星雲とバラ星雲ぐらいということです。
これは宇宙空間に漂う星間物質の密度の高い部分が雲のようになりそのうしろで光り輝く恒星の光を受けて光っているわけで球状星団や、散開星団のように自ら輝いているわけではありません。
天体写真の対象としてはとても人気があります。
こと座のベガ、わし座のアルタイル、そしてはくちょう座のデネブをつなぎ合わせると夏の大三角形が出来上がります。