猛り立つ 獅子の魂 レグルスは
3月の宵東南の中天に位置するしし座のα星レグルスは白く輝く光度1.4等の1等星です。1等星の中では一番暗い星です。

レグルスは嗣子の心臓にあたり上方に向かい2〜4等の星々が弓なりのカーブを描いています。これが獅子の頭で「獅子の大鎌」と呼ばれています。

ギリシャ神話では怪力ヘルクレスに退治された大獅子ということになっています。

獅子のしっぽに輝く2等星デネボラ(ししのしっぽ)とおとめ座のスピカ、うしかい座のアルクツルスを結ぶとほぼ正三角形ができます。
これを春の大三角形と呼びます。
また毎年11月中旬頃獅子の大鎌のγ星近くを放射点として1時間に20個位の流星がそそぎます。
テンペル・タットル彗星の回帰周期33目ごとに大流星となります。

1998年はその当たり年となっていて、1時間に約10万個の大流星が降り注いだ前回33年前の再来が期待されていましたが期待はずれとなりました。

それでも1時間に約100個から500個の流星が観測されたようです。詳しく調べてみるとどうやら昼間にピークを迎えてしまったようです。また、彗星がばら撒いた塵のベルトと交差するはずだった地球の公転軌道が少し予想よりずれていたようです。