北天に 春の賑わい 大ぐま座
冬の夜空はオリオン座をはじめとして有名な星座が南の空に多くある為いささか北の空は寂しさを隠せません。
しかし3月中旬にもなると大ぐま座がトップバッターとして春の北天に賑わいを与えてくれます。
大ぐま座はしっぽに有名な北斗七星を持つとても大きな星座ですので全体をそれと想像するのは難しいかも知れません。
北斗七星は3月中旬午後8時ごろ、北の中天近く真北からやや東寄りにひしゃくを逆さまにしたような7個の星が見つかります。北斗七星のα星とβ星を結び5倍半ほど伸ばすと小熊座のα星北極星(ポラリス)に行き当たります。
α
β
大ぐま座の一部分は秋には北の地平線に沈みますが、北斗七星はほぼ一年中北の空に見えています。
常に北極星の周りを回っているため(周極星)北斗七星の動きや傾きから時刻を知る事ができます。
星が動いているように見えるのは地球が自転している為で、星は24時間でひと回り360度回転する事になります。1時間では15度動く事になります。天の北極と北極星はほぼ一致しているので北極星を中心と考えても差し支えはありません。夜8時に北斗七星が北極星のどの位置にあるかを覚えておけば、動いた角度から時刻を知る事ができます。
☆メモ・・・メシエカタログは星雲や星団をM1からM110までの番号で示しています。メシエはフランスの天文家で彼自身が発見した天体の順にメシエの頭文字をつけて番号を打っている。