シリウスの 青き輝き 天焦がす
オリオン座のベルトの三つ星を結び左下に伸ばすとほぼ南方向にぎらぎらと輝く青白い星が大いぬ座のα星シリウス(焼き焦がすもの)です。光度マイナス1.5等で冬の夜空にぎらぎらと輝いているところから中国では狼の眼にたとえて天狼(てんろう)、日本では大星、青星と呼ばれていました。
太陽や月、惑星を除けば全天で一番明るい恒星です。

大いぬ座は猟師オリオンが引き連れる大小2匹のうちの1匹として描かれうさぎ座を狙うような位置関係になっています。

大いぬ座にはM41と呼ばれる散開星団があります。位置関係はシリウスから南に視線を移すと5等級のぼんやりとした光が晴れた日には肉眼で確認できます。星自体は7等〜9等と明るくそれ程密集していないので双眼鏡でも十分楽しめる眺めです。
全体の形はほぼ三角形で、中にY字形の黒い道ができて星の群れが3つに分かれています。口径6センチの望遠鏡で40倍位で眺めると殆ど視野一杯に星が巻かれたような美しい眺めです。

またよく見ると中央にオレンジ色の星が輝いているのが分かります。まわりの星が白色なのでよけいに目立って印象的です。