六つら星 連なる光 プレアデス
オリオンの三つ星の線を上の方に5倍ほど伸ばすと赤色の星が見つかります。これがおうし座のα星アルデバランです。
ベテルギウスとアルデバランを結んだ線を半分ほど伸ばしたところに星の集まりがあります。肉眼では6個ほど見えるので日本では六つら星と呼ばれていました。これが有名なプレアデス星団です

こういった星の集まりは散開星団と呼ばれています。プレアデスは生まれたばかりの星が青白い光を放っています。あまりの高温のため寿命は1000万年ほどと言われています。

プレアデスの美しい輝きは平安時代、清少納言の枕草子の中にも「星は、すばる・・・」と言うくだりがあるように昔から親しまれてきたようです。
おうし座の先端にM1と呼ばれるかに星雲があります。これは惑星状星雲で星の最後に超新星爆発を起こした名残であり中心部はパルサーと呼ばれる規則正しいパルスを出す中性子の塊りの星があります。

この超新星爆発は藤原定家の明月記などにも記されており1054年に現れた超新星である事が知られています。

またおうし座にはもう1つ、ヒアデス星団と呼ばれる有名な散開星団があります。明るい目立つ星は40個ですが、実際には300個にのぼる星の集団です。アルデバランと重なって見えますがアルデバランは距離68光年で、ヒアデス星団は140光年の距離にありアルデバランは星団よりずっと手前にある恒星です。