3D Systems CUBE gen2

世の中に様々な3Dプリンタが発売される中、2013年頃には家電量販店でも扱うようになり、手軽に購入できる
環境になりましたが、価格はまだまだ家庭的ではなく、なかなか手がでない高価なプリンタでした。
その時代のフラッグシップ機だった「3D systems CUBE
難しい設定不要で、箱出しポンで誰でも簡単にプリントできる非常に優れた機械です。

ところでこのCUBEは、俗に言う「カートリッジ商法」。
フィラメントは専用カートリッジで高い

カートリッジ1本のフィラメント容量は約300グラムで、価格6000円!(←ほとんど値引きなし!)
リールに巻いている、汎用フィラメント(俗に言うロールフィラメント、リールフィラメント)なら1kg3000円程度です。
小さい部品でも試行錯誤していると何度も印刷するので、300グラムぐらいすぐ無くなってしまいます。

いろいろ調べると、やはり世界中にはこの考え方に納得していない方がいらっしゃる。
ロールフィラメントを使って製作しておられるようです。

方法は概ね3タイプ。
① カートリッジ情報が書き込んであるチップを書換える方法。
② 外付け基板でハードをだます方法。
③ プリント時に命令し中途半端な状態で印刷終了まで放置する方法。


①は、海外のサイトで「CUBEでロールフィラメントを使用する方法」が記されています。
要約すると、空になったカートリッジのチップの残量を、満タン状態の上書きして繰り返し使用するといった方法。
しかし、この方法はfirmwereバージョンが2.0でないと使用できないとも記されており、現行モデルの2.5や
最新バージョンの2.8ではうまくいかないらしい。またこのブログによるとFirmwereバージョン2.0を手に入れる事が
できないため探しているとの書き込みもあり、現在では難しいとのことでした。
試してみました 


②は、海外サイトで販売されている「CUBE 3D FREE」なるハードを購入し、CUBE本体に接続するとカートリッジの
認証がフリーになるらしい。
しかし送料など計2万円ほどかかるようです。


③は、印刷中にSTOPボタンを押し、カートリッジを外し、何もせずそのままにしておく。といった簡単な方法。
試してみました


■ まとめ ■
CUBEは専用カートリッジで印刷することで100%の実力を発揮するよう設定されたプリンターです。
プリンター本体での設定の微調整(温度やフィラメントの送り量など)は全くできません。
いろいろなメーカーのロールフィラメントで試し、きれいに造形できる材料を見つけることが大切です。
ちなみに私が試した中では、
3D creators
の「3Dプリンター用ABSフィラメント 【1.75mm】【1kg】【カラー選択可】(¥2790)」の
製品が今のところベストです。(Amazonで購入できます)
ただしクリアー系のフィラメントは、どれもうまく造形できません。CUBEの設定温度が低く溶けきれず、途中で
フィラメントが止まり詰まります。
HOME BACK