犬・猫の体内に寄生する寄生虫には、様々なものが見られます。
今回ご紹介するのは“回虫”と“瓜実条虫”の2つです。
この2つは人間にもまれに感染するので、必ず駆除しましょう。

《回虫(かいちゅう)》

☆どんな虫……?
 白くて細長い、ソーメンのような虫。体長は約10cm。

☆どうして感染ってしまうのか……?
 回虫に感染している動物の便を食べてしまったり、乳汁や胎盤からも感染します。
 猫の場合は胎盤感染はしません。

☆虫がいたら……?
 下痢便・腹痛・嘔吐があります。
 ※幼若動物では、衰弱・貧血・神経症状も見られる事があります。

☆どうしたらいい……?
 1.必ず便は、その時々で処理すること。
 2.便は常にチェックすること。
 3.便に白い虫を見つけたら、その白い虫の付いた便を持ってきて検便し、駆除を行う。
 4.特に仔犬を飼い始めた時には、検便を行い、回虫が見つかれば駆除をする。

《瓜実条虫(うりざねじょうちゅう)》

☆どんな虫……?
 便に米粒のような小さな虫がついている。
 (肛門の周りに付いている場合もある。)

☆どうして感染ってしまうのか……?
 瓜実条虫の仔虫はノミの体内にいます。そのため、ノミが体に寄生している犬・猫が
 かゆさのために自分の体を咬んだり、なめたりしてその虫体を食べてしまい、感染します。
 ※ノミが寄生している犬・猫は特に、排便・肛門周りに注意しておきましょう。

☆虫がいたら……?
 特に症状は見られませんが、犬では肛門部を地面にこすりつけたりします。
☆どうしたらいい……?
 瓜実条虫の駆除だけ行っても、ノミが寄生している限り、再感染します。
 瓜実条虫の駆除と共に、ノミの駆除も必ず行って下さい。




◎便のチェックは、寄生虫の発見だけでなく、体調のチェックにもつながります。
 散歩時に便をしたら、家に持ち帰り、もう1度よく観察してみましょう。


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