《歯の基礎知識》

Q.イヌとネコでは歯はいくつあるの?

A.成犬では42本、成猫では30本
  乳歯は子犬で28本、子猫で26本です。
  →生後約2ヵ月〜6ヶ月の間で「乳歯」→「永久歯」に生え変わります。

《歯石による被害》

Q.歯石はどのようにしてできるの?

A.口の中には食べ物やその他色んな物が入ってきて、その結果、歯の表面には、
  食べカス・唾液・細菌がたまっていき、唾液由来の蛋白により薄膜が形成され、
  表面には灰白色から、黄褐色の沈着物が付着する。
  これを歯垢(プラーク)といいます。又、この歯垢が唾液中のカルシウムやリンを
  取り込んで、石灰化したものが“歯石”となります。

Q.歯石はどのような問題を引き起こしますか?

A.1.歯 肉 炎→歯垢が歯肉に接触する事により歯垢内の細菌が歯肉に炎症を起こす。
  2.歯 周 炎→歯肉炎が慢性に移行すると、歯肉のみならず、歯根膜・歯槽骨・
   セメント質にまで炎症が波及する。
  3.歯槽膿漏→歯のぐらつきや歯槽から膿が出る。
  4.歯周膿瘍→歯槽膿漏にさらに化膿が進み、膿がたまり膿瘍ができる。
  5.歯根膿瘍→歯根の先(根尖)に膿瘍ができること。(根尖周囲膿瘍)

Q.歯石の治療は?

A.歯垢・歯石の除去をするには、歯科用スケーラーで取り除きます。
  しかし、イヌやネコは人間のように口を開けてじっとしてくれるわけはないので、
  “全身麻酔”をかけて、処置を行います。

Q.歯石の予防はどうすればいいの?

A.1.家で歯を磨く習慣をつける。
  2.食事を硬いものにする。
  3.生後8カ月以降になっても乳歯が残っている場合、歯石が付く原因になるので、
   できるだけ早く抜く。

《歯の病気の早期発見チェックポイント!!》

 1.口臭
 2.食べる時痛がる、ちゅうちょする、時間がかかる。
 3.口の中をひっかく動作をする。(抜けかかった歯があるか、異物が引っかかっているか)
 4.歯を押すとグラグラする。
 5.歯の色が変色している。目の下が腫れる。
 6.歯が2列に生えている。(歯骨に負担がかかり、歯槽膿漏のもととなります。)

*この下に絵があります。よかったら見てくださいね♪

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