25.仔猫のキキ1


今回と次回は母さんの独り言です。ですので小雪さんの発言はありません。
1998年8月14日、お盆で実家に行った帰りに山の中で仔猫を保護しました。
夜の11時頃で曲がりくねった山道で後続車は結構いるのですが、私達が先頭のため注意してゆっくり走っていました。すると前方に何やら小さいものがポツンといます。近づくにつれそれは仔猫だという事がわかりました。
仔猫はヘッドライトに照らされ驚いたのかジッとしています。
私はとっさにこのままでは轢かれてしまうと思い「停めて〜」と叫んでいました。

「仔猫拾ってどうすんの?家じゃ飼われへんよ」という主人の声を無視して車を飛び降り仔猫のいた辺りまで戻りました。後続車も全部追い越していき辺りは真っ暗で、後で考えると暗闇恐怖症の私がよく1人であんな山の中を戻ったなと思いますがとにかくその時は必死でした。
後続車がどんどん行ってしまった後なので「もしかしたら轢かれちゃったかも?」と思いながら探しましたが何処にも居ません。
あきらめて車に戻ろうとした時かすかに「ミャァ〜ミャァ〜」というか細い声がしてきます。
目をこらして辺りをよく見ると溝にはまった仔猫が私を見て必死に助けを求めています。
手を出すとしがみついて来て思わず抱きしめ後先考えず車に連れ帰ってしまいました。

車に戻ると小雪が何事かと必死に臭いを嗅ごうとやってきます。本当はこの時に臭いを嗅がせてやっていればもしかしたら仲良くなれたのかもしれないのですが、とにかく拾ったばかりの仔猫で病気を持っているかもしれず又ノミやダニもいるかも?と思うと小雪に会わせる訳にはいきませんでした。
何度も来る小雪に「ダメッ」と怒っていたらそのうちにふてくされてしまい、私から1番離れた窓の所へ行き後はズ〜ッと何も見えない外を見ていました。
小雪には可哀相でしたが、しかし車の中で改めて見た仔猫はとても小さくそしてとても奇麗な仔でした。

家に帰りとにかくお腹が空いているだろうと牛乳にパンを細かく千切り浸したものをやってみると、よほどお腹が空いていたのか「ミャオミャオ、フゴフゴ」とスゴイ勢いで食べました。
とりあえずダンボールにタオルを敷いて仔猫を寝かせようとしましたが中で「ニャアニャア」鳴いています。夜中なのに困ったなと思っているとお隣の方(猫を飼っていらっしゃって家族全員猫好き)が「猫拾ったの見せて」といらっしゃいました。「とっても可愛い仔猫なんだけど。もう1匹飼わない?」と早速聞いてみましたが「ミーナ(お隣の猫 13歳)がいるからねぇ」と期待していた(?)通りのお答え。
ま、無理だとは思ったんだけど……。
その日は結局私が1階で仔猫と一緒に寝ることにしました。と言っても仔猫はダンボールの中なのですが。
夜中何度も鳴かれ結局一睡もできず、内心これはえらいことになってしまったと焦ってしまいました。
長くなりますので、この話の続きは次回で……。


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