July 04, 2004

今週の積ん読



+ 日本語テクニカルライティング / 高橋明男

いまさらマニュアルや取説を書くと言うこともなさそうだが、わかりやすい日本語を書くというスキルは今から身につけておいて損はないはず。

+ 発想する会社!−−世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法
/ トム・ケリー、ジョナサン・リットマン

一部で話題になっていたので気になって探していたのだが、なかなか見つからなかった本をようやくみつけた。写真も多くて楽しめそう。しかし、日本の企業でこういう会社を利用する意思決定というのはどういうポジションのひとがするのだろう?

+ ギリシャを知る / 萩野矢慶記

オリンピックでギリシャ・ブームなのかもしれないが、そんな混んでいるところへ出かけて行く気はない。しかし、エーゲ海の島々はそのうち行ってみたいところではある。とはいえ、ギリシャ語というのが難関だなあ。まずは予備知識を仕入れてから。

+ 図解科学捜査マニュアル /「事件・犯罪」研究会編

これであなたも完全犯罪ができる、って違う! ミステリを読んでいてなにげなく読み飛ばしている捜査手法が具体的に解説されているみたいだ。

+ シン・マシン / 坂本康宏

読みたい作家はすでに十分いるのに、評価の定まっていない新しい作家の作品にチャレンジしたくなるのは、いまだ自分の読書エネルギーが衰えていないということか。昔はSFを読みあさったものだが、ずいぶんごぶさた。現実的な未来予測の参考になればうれしい。

+ はじまりは青い月(ブルームーン) <スカーレット・パラソル1> / 新庄節美

新刊はシリーズ第2段(聖夜(ノエル)は黒いドレス)なんだけど、どうせ読むならシリーズの1冊目から。いずれも状況設定だけで読む気を起こさせる。

- 24時間戦いました−−団塊ビジネスマンの退職後設計 / 布施克彦

団塊世代はわたしよりすこし上の世代だが、その団塊の世代による団塊の世代のための本。したがって、すこし第三者的に読んだが、団塊の世代ってそんなに一枚岩なの、という印象をもった。団塊の世代のひとりの元ビジネスマンの自分史として読めば、それなりにおもしろかったが。

- 技術経営の考え方−−MOTと開発ベンチャーの現場から / 出川通

IT関係ではなくて、製造機械というなじみのない分野での話だったが、インサイダーの実体験の生々しい記録としておもしろい。しかし、多くのケーススタディを積み重ねた研究書ではないので、MOTの一般論を期待して読むと空振りかもしれない。

- 「聞く技術」が人を動かす−−ビジネス・人間関係を制す最終兵器 / 伊東明



- 武器としてのスキャンダル / 岡留安則



- オープンソースと次世代IT戦略−−価格ゼロ時代のビジネスモデル / 末松千尋

「取引コストの削減」をキーワードにさまざまな次世代インターネット技術を分析して見せる。それらの技術がもたらす変化の結果は「知識情報革命」とでもいうべきものであるが、多くの企業はまだ「村社会」の殻を引き摺っている。本当はこの本を読む必要があるのは、このような本を手に取ろうとしないひとたちだ。若い頭脳がリーダーシップをとる若い企業が脱皮できない企業を追い抜いていくのは必然かもしれない。


Posted by meta-o at July 4, 2004 09:59 PM | TrackBack
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