June 27, 2004

今週は分厚い本は買わないつもりだったのに<

+ Rubyレシピブック 268の技 / 青木峰郎、後藤裕蔵、高橋征義著、まつもとゆきひろ監修

Rubyは前からどうしてもモノにしておきたい言語。そのわりにサボってばかりだったが、この本なら効率よく勉強できるかも。易しすぎる本も難しすぎる本も、効率が悪い。自分のレベルに適した本に出会えれば...

+ アフィリエイト達人マニュアル−−プチ起業にぴったり!! / 森田慶子

amazonのアフィリエイトに参加した以上はもうちょっと真面目にやろうかと。そんなにうまく稼げるとは思っていないが、短時間で読めそうだったので

+ アマゾンで得するショッピング生活—Amazon.co.jpをもっともっと使いこなそう!
/ 田口和裕

上の本とかぶってしまったが、今、AmazonとGoogleの動きからは目が離せない気がして。

+ デザイン・ルール−−モジュール化パワー / カーリス・ボールドウィン、キム・クラーク

ソフトウェアの設計方法論と組織論の関連には昔からうすうす気づいていたが、ここ数年「モジュール化」をキーワードとして総合的に論ずるアプローチが表面化してきた。ソフトウェアでの常識が単なるメタファーとしてではなく本質的なものとして扱われるようになってきたのは小気味よい。

+ イノベーションの本質 / 野中郁次郎、勝見明 (

キャッチーなタイトルに惹かれて、著者の名前を見れば、これは買わざるをえない。クリステンセンの向こうを張れるか。「立て、ミドル」のオビが泣かせる。泣かされる歳になっちまった...

+ 自然再生—持続可能な生態系のために / 鷲谷いづみ

最近、business ecologyとかbusiness eco-systemという言葉によく出会う。ビジネスであれ、自然であれ、生態系で重要なのは「戦略」である。だったら、互いに学びあえるところがあるのではなかろうか。


- 生命の未来 / エドワード・O・ウィルソン

生物多様性至上主義マニフェスト(?)。「環境問題の大きなジレンマは、この短期的価値観と長期的価値観の衝突からきている。」 環境問題に限らず、日々の仕事でもめる原因のかなりの部分もこの衝突だな。「明日のメシはどうやって喰うんだよ?」「3年後に会社がなくなってもええんか!」

- 世界へ アメリカンフットボール(上級)入門 / 板井征人

ライン戦のおもしろさはわかっているつもりでも、これまでは駒の動きとしてしか見ていなかった。自分ではプレイしたことがないのにずいぶん楽しませてもらっているスポーツで、個々のプレイヤーが何を考えて練習しているか(すべきか)を垣間見させてくれる。こんなストイックな世界にはもう戻れない(って、年齢と体格と資質の問題だろうが)。やっぱりビール片手に見るのがいちばん。でも、本書はそんな観戦にも深みを与えてくれる。

- ネーミングの極意—日本語の魅力は音がつくる / 木通隆行

ネーミングの話は半分くらい。残りの半分は古き良き日本語へのノスタルジー。一見科学的なアプローチのようにみえてずいぶん恣意的。自分の名前を音相分析してみたら、本当の性格は自分が思い込んでいたのと違っていた、って違うでしょそれは。

- ウェアラブル・コンピュータとは何か / 板生清

「ウェアラブル」といいたかっただけちゃうんか、というくらいあれもこれもと話題豊富。「ユービキタス」もそうだけど、流行言葉で自分のもちネタを括ってしまう、というのは研究者の宿命なんでしょうか。たしかにネーミングは大事だけど、そんなに迎合しなくても。かといって、「ネイチャーインタフェイス」を商標登録出願するというのもやり方が違うような気がする。

- 個人情報の現場—あなたの秘密はここまでバレている / 岡崎昴裕

話題の「個人情報」の話はあんまりなくて、超作業、ではなくて調査業つまり探偵業の裏話。あやしげな探偵とまともな探偵を見分ける調査はどこに依頼すればいいんでしょうか。


「いき」の作法 / 馬場啓一

「いき」という価値観を認める人とそうでない人がいる。後者はこんな本は読まない。しかし、「いき」について語るということは「いき」ではない。そう、この本はこっそりと読むべき本だ。そして読後は、まちがっても本棚の目立つところに置いたりしてはいけない。

- 東京のホテル /富田昭次

泊まって、会議して、食事をする。それだけじゃホテルを味わいつくせない。海外のホテルならともかく、東京に連泊するなんてことはほとんどなくなったし、常宿をもつことも必ずしもいいことばかりではなさそうだ。新しいコンセプトのホテルに出会うには、探検するこころが必要だ。


- アダルト・ピアノ—おじさん、ジャズにいどむ / 井上章一

おバカな話。一気に読まされてしまった。読ませるのは芸。女にモテたいがために、40過ぎから一心不乱にピアノに精進するおやじ。いや、同級生なんだけど。継続は力なり。8年もやってると、いっぱしの口も聞けるようになるし、本にもしてしまった。自分に欠けているのはこの執着心だな、と反省。

Posted by meta-o at June 27, 2004 11:10 PM | TrackBack
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