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<<ニシアフリカトカゲモドキ(ファットテール)飼育方法>>
2005、9、28〜更新:
■「★ベビー★」■へ
■ニシアフリカ超巨大個体紹介■
■主なトピック■
<当方からの個体の到着後の管理について>←重要!!
<フルアダルト♂&産まれ立てベビー画像>
<個体の管理方法について>
<ペアリング可能時期&産卵時期&風景&産卵>
<♀抱卵中画像>
<尾切れ個体とペアリング(繁殖)>
<アルビノ個体の視力と病気への耐性>
<ワイルド個体を選ぶ注意点と消化器官の駆虫>
<25才のレオパ!!!>
<クーリングスケジュール>
<♂♀を出す孵卵温度について>
<雌雄判別方法>
<ファットテールストライプタイプについて>
<ファットテールホワイトソックスについて>
<脱皮不全の対処について>
<結石について>
<♂のへミペニスの露出(突出)の治療方法について>
<ニシアフリカにピンクマウスを与える方法>
<餌食いの悪い個体にコオロギを食べさせるには>
<卵に切れ目を入れるタイミングと方法>
<産卵データ>
<自作孵卵器>
<孵卵床のマットと水分量について>
<サーモガン(非接触温度計)>
<動画ファイル>
ニシアフリカの飼育環境ですが
当方では、レオパとほとんど変わりません。
大きく違うのは、管理温度と湿度でしょうか。
■注意!!重要!!■
<当方からの個体の到着後の管理について>
★★★★★★★★★★★★★★★★重要!!★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
まずは、当方から生体が届いたら到着当日は、餌を与えず28℃〜32℃をキープして
翌日(冬季は、翌々日)から体が温まり、代謝が十分上がってから少量ずつ餌を与えて
みてください。体温が低い(25℃以下)の状態で餌を与えないでください。消化不良を起こし
体調を大きく崩す可能性があります。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
当方では、昼間リボンヒータを10時間(〜24時間)タイマーを使ってケースの約1/4〜1/5に引いています。
また餌さやりは、ほとんど午前中です。
個体の体が暖まっている時間に餌を与えます。
ベビー時は、毎日(〜2日に一度)。
30グラムを越えたあたりでは、個体の代謝が落ちるのかメスは、少しづつ
餌を食べる量が減ってきます。
この辺りから給餌を毎日から徐々に2〜3日に一度程度に減らして行きます。
このような当方の管理方法からお客様の環境に適合するまでは、時間が
かかると思われます。
特に夜給餌されている方で夜間ヒータが切ってあるとファットテールは、
今まで体の暖まっている時に餌を食べているので(ある程度消化スピードが速い状態)
お客様宅での体の冷えた状態では、消化不良気味になる可能性が高くなるでしょう。
そのとき(30グラム以上の個体に)毎日、食べるからと言って食べるだけ与えるのは、危険です。
無理をすると吐き戻しをしたり、果ては、拒食になって取り返しのつかないことに
なりかねません。
本来環境の変化にかなり強い種であると認識しています。
輸送のストレス+環境の変化+体温(管理温度)の違いがあるので
できましたら導入時期は、少量の餌をある程度間隔を開けて
少しずつ与えていただきお客様の環境に慣らしてから本来の給餌量に
していただくようお願いいたします。
そのことによってより安全に飼育していただけると思います。
お客様宅の環境に慣れれば、少々餌を与えすぎても下痢ウンチや粘液製のウンチ、
また拒食などには、殆どならない種類です。
もし吐き戻し、拒食になった場合の対処方法は、温度を30℃〜34℃に保ち
1週間程度餌さ切りをしたのち少しずつ餌を与えて見ます。
もし食べれば、数日間あいだを空けまた給餌するを繰り返します。
もし1週間目で食べなければ、もう1週間空け同じ様に繰り返します。
当方も吐き戻しの経験は、皆無に近いので正確な答えは、出せませんが
この繰り返しを1ヶ月続けて駄目な場合は、強制給餌、動物病院に連れて行く
ことも検討します。ただ強制給餌は、最終手段でよい結果はあまり望めません。
ただ1ヶ月くらい食べなくてもしっかり太った個体なら
水さえ飲んでいれば、必ず回復するチャンスは、あるでしょう。
あきらめずに根気良く、ファットテールに付き合ってやってください。
当方の経験としては、冬場海外から2日がかりで届いた3グラム台のベビー6匹が
どうしても餌を食べなくて尻尾が針金のようになりながらもやや高温を保ち
気長に毎日6から7ミリくらいのイエコを食べなくても与えることを繰り返し
最初は、食べなくても徐々に回復し2ヶ月くらいかかり今のストライプの種親まで成長しています。
早く成長させてペアリングしたい気持ちは、十分理解できますが(僕もそうでした(^^ゞ)
現状をよく見極めて個体の管理に努めてください。
<フルアダルト♂&産まれ立てベビー画像>(2007.7.13撮影)
AFS8♂(116.2g、23.5cm)上&AF07−19(3.1g、7cm)下
<<個体の管理方法について>>
ケージは、昆虫のプラスチック飼育ケースの小ケース(D230×W155×H170ミリ)。
網蓋をそのまま使用。
これでベビー〜アダルトまで管理しています。
個体の体重が30gを越えた辺りで特に♂個体ならさらに大きなケースに移すと
運動量が増え成長が促進される傾向があるように思います。
飼育スペースが許されるなら広めの(長さ45cm×幅20cm×高さ15cm)がお勧めです。
床材は、ハムスターの砂浴び用のあびっこサンドという細かい砂をケージの床全面に
5ミリから8ミリ程度入れています。
細かな砂を入れることでウンチの後片付けがとても楽になり衛生上も良いように思います。
乾燥したウンチをピンセットでつまんで簡単に取り出せます。
ただ捕食の時に個体が砂を(一緒に)食べることがあり嫌がることもありますが
嫌がるのは、その時だけですぐに慣れる様になります。
※注意:
ただベビーで小さいころ(3〜9グラム)は、目の前で食べてくれないときケースに
餌コオロギを入れたままにしますががまだ捕食は下手なので的がはずれ砂を口に
含んだまま舌で飲み込んだ砂を処理できず死亡に至ってしまうことがあります。
餌コオロギを入れっぱなしにする時にはこまめに砂を口に詰まらせていないか
チェックしてあげてください。発見が早ければ、口から砂を取り出してあげることで
この事故は、防げるでしょう。
食べたとしても砂の粒が細かいのでウンチと一緒に排泄されるので安心です。
キッチンペーパも試しましたがウンチがくっついてしまい取り出しにくいのと
給餌の際コオロギが紙の下に入り込んで食べられないのでいちいち取り出さない
といけないのが面倒なのでやはり砂に落ち着いています。
また砂であるとある程度の熱伝導性があるのでヒーターの熱が効率よくケージ内
(そしてウェットシェルター内へと)に伝わると言う利点もあります。
シェルターは、市販のタッパーウェアーで蓋に出入り口の4センチくらいの穴を開けています。
大きさは、W100×D130×H40ミリくらいでしょうか(100円ショップで購入)。
中には、キッチンペーパー1枚を6つ折にして底面に入れそれをほぼ毎日霧吹きで濡れている
状態を保っています。さらに脱皮期には、脱皮しやすいように側面にもキッチンペーパーを折って入
れると脱皮不全を防ぐ上でさらに良いでしょう。
またケージの4分の1(〜5分の1)程度ににリボン状のフィルムヒーターを引いています。
(商品名:ミドリ商会、「ナラベルト 遠赤リボンヒーター」)。
今のところ1日に昼間約10時間(7時〜17時)程度ヒーターオンの状態です。
室内温度(季節)の変化等により適当にヒーターの位置、オン時間を変化させます。
これで室温28℃、ケージの約半分が30℃〜34℃くらいになっていると思います。
温度勾配をつけることで好きな温度を選べるようにしています。
実際は、ほとんどシェルターの中の暖かい部分で寝ていますが・・・
特にベビーの間は、常時30℃〜32℃あったほうが状態も安定し餌食いも良好
のようです。また餌を与える時間が夜遅いという方、夜間の温度が28℃を切る
ような場合は、夜間ヒーターを切らないほうが食退(消化不良)を防ぐ意味でも重
要だと思います。
エサは、ヨーロッパイエコオロギとピンクマウスです。
30g位までは、イエコでそれ以上になれば、ピンクマウスのSS、Sサイズを与え始めます。
コオロギとマウスを交互に与えたりまた一緒に与えたりその辺りは、個体の様子をみながら
適宜調整します。
ハッチしたてのベビーは、環境にも寄りますが最初の脱皮(ハッチ後3日前後)を済ませた
後にエサを食べ始めます。だいたいハッチ後、早い子で4日目くらい、遅い子なら2週間(
〜3週間)くらいかかることもあります。平均、1週間といったところでしょうか。温度が高け
れば、代謝が早いので早く食べ始める傾向は、あるかと思います。
ハッチ後すぐのベビーなら7ミリから10ミリ程度の大きさがよいでしょう。大き目が駄目なら
小さめのものを与えてみてください。大き目だとコオロギを怖がって食べない場合があります。
また目の前で食べない子は、一晩、イエコを2、3匹入れっぱなしにするもの一つの方法です。
※注意:
ただベビーで小さいころ(3〜9グラム)は、目の前で食べてくれないときケースに
餌コオロギを入れたままにしますががまだ捕食は下手なので的がはずれ砂を口に
含んだまま舌で飲み込んだ砂を処理できず死亡に至ってしまうことがあります。
餌コオロギを入れっぱなしにする時にはこまめに砂を口に詰まらせていないか
チェックしてあげてください。発見が早ければ、口から砂を取り出してあげることで
この事故は、防げるでしょう。
コオロギが小さめなら殆ど問題はないでしょう。しかし数日その方法をとっても駄目な場合
は、少しエサを入れる間隔を空けてみましょう。食べないのにしつこく同じ方法を続けて
いるとコオロギを怖いものとして食べなくなる可能性があるからです。
またベビーの餌の量は、最初は、少なめ(1〜2匹)にして消化サイクルを作ってから、数を少
しずつ増やしていきます。ほとんどの個体は、大丈夫ですがたまに食べるだけ与えてしまうと消
化不良を起こし状態を立て直すのに苦労するからです(軟便や粘液性の便をして餌を食べなくな
る)。特にハッチしたてのベビーの餌やりは、小さいサイズを数多くが基本です。餌を食べ初め
て10グラムを超えてくれば、大き目を数少なく与えても心配は少ないでしょう。
もうひとつエサを食べ始めた頃は、捕食が下手なので一度コオロギの頭をくわえても反撃
に合いコオロギに口の中を噛まれてせっかくつかまえたエサを放してしまう場合です。
これが何度が続くと捕食意欲がなくなるのかエサに対するアタックをやめてまいます。
この様な時には、甘いかもしれませんがコオロギのお尻をピンセットでしっかりとつかみ
頭の方をニシアフの口の前辺りにゆっくりと持って行ってやると何度か噛み付きながら
自分の都合の良いようにしっかりとくわえ直した時点でピンセットを離してやります。
この方法で慣れてくれば、成長に伴いくわえる力もついてくるので自然と自分一人で
捕食するようになるはずです。ただアダルトになっても甘えん坊で常にピンセットで
与えないといけない子になっても当方は、一切責任は、取れませんのであしからず。(笑)
全ての個体が最初からうまくエサを取れるわけではなくその場その場に応じて親バカかも
しれませんが辛抱強く接してあげましょう。
ハッチ後すぐエサを食べないとただただ心配せずにじっくり個体の餌に対する反応を見て、
全くエサに反応しないときは、また翌日に給餌してみましょう。必ず食べてくれるはずです。
ピンクマウスは、産卵期の♀には、効果絶大です。当方も最初の2年間は、コオロギオンリー
でしたがやはり産後の建て直しが難しいので3年目よりピンクを使うようになりました。
産後もペアリング前と殆ど変わりない体重をキープすることができています。
ただ与えすぎは、禁物で個体の状態を見ながら3〜7日に一度と言うように調節します。
また雌雄で与えるピンクの大きさを変えると良いでしょう。大型の♂には、大き目のMを
小さな♀には、SSサイズをという感じです。良く見ると結構太いのどをしていますので
思っているより案外大きなエサを飲み込みます。
2008年は、みんな状態良くコオロギを食べてくれたのでピンクマウスを与えたのは、ごく一部
の♀に一度だけでした。これは、冬季にクーリング温度を23℃〜26℃と以前より高めに設定
したことにより体に与えるストレスも少なくクーリングからスムーズに目覚めたことと、十分に
産卵に適する年齢に達したメスの数が増えたからかもしれません。このことより、効果絶大では
ありますが必ずしもピンクマウスを与えなくても十分産卵させることが解かりました。
2009年4月末頃より活きたコオロギから冷凍コオロギに順次切り替える。当方の飼育個体数が
増加してコオロギの後足を取る作業時間の短縮のため。冷凍ならその作業の必要がなくなる。
2009年5月より完全に冷凍コオロギ(イエコ)に切り替える。全く問題なく全ての個体が冷凍コオロギ
を食べてくれる。置き餌で食べない子は、ピンセットではさみ顔の前でちらちら動かすと食べてくれる。
2009年9月頃よりイエコの全国的不足でフタホシの冷凍に切り替える。
2009年10月6〜8日よりフタホシも安定供給されないので「冷凍イナゴ」に切り替える。10月10日現在、
2009年生まれの個体は、全て冷凍イナゴを食べてくれる。今後の問題点は、イナゴの栄養価が
コオロギと比べてどの程度なのかである。最低1ヶ月体重増加を見守ることにする。
レオパとの大きな違いは、ウェットシェルターを常時湿った状態にキープしていることと
ヒーターを使用している点でしょうか(ベビーは、一年中、アダルトは、クリーング期以外の時期)。
あと水をよく飲むようなので小さな水入れ。
水は、切れないようにほぼ毎日チェック。
複数飼育についてですが、ほとんどの方は、知っておられると思いますがメス同士の
複数飼育は、(全く?)問題ないですがアダルト〜サブアダルトサイズのオスの同一ゲージでの複数飼育
は、とても危険なので絶対避けてください。ひどいときは、相手に噛み付いた後ワニの様に体をグル
グル回転させるような動作をする時もあります。歯が結構鋭くカミソリの刃のようになっていますので
大きな傷を受けることもあります。この点は、十分気をつけてください。普通は、とても温和で動きがスロー
なニシアフリカですがこのような場面に出くわすと野生のDNAを感じますね。
後、注意点が少しあります!
1、アダルト♂(性成熟済み)とサブアダルト(若い未性成熟の)♀の2匹を同居させると極まれに♀が♂の
交尾を極端に嫌った場合、♂に誤って強くかまれ深い傷を負うことがあるので十分成長した雌雄を同居
させるようにご注意ください。
2、ベビーやサブアダルトでも給餌時には、十分注意すること。餌を入れた時捕食モードに入ると動く
物全てに餌と勘違いして飛び掛りくらいつくので尾っぽなどに噛み付くと尾切れの原因となる。
特に個体の大きさに大きな差があると最悪大きな方の個体が小さな個体を食べてしまうという悲劇
になる。このような悲劇を防ぐためにも↓
・個体のサイズをそろえる
・複数飼育は、30グラムまでの♀(♂も同居可だが注意が必要)
・餌を十分に与える
・出来れば、餌を与える時は、セパレーターなどを使ってお互いに噛み付き合うことを防ぐ。
・飛び掛られても逃げられるだけのスペースをできるだけ確保する。
以上のことに十分注意して複数飼育を行ってください。
と複数飼育についてだらだらと書いてしまいましたが本来のニシアフリカの生態が解っていないので
なんとも言えませんが理想は、同居させるのは、性成熟した雌雄を繁殖期にと言うのが一番良いのかも
知れませんね。
以上簡単ですが、管理方法を書いてみました。
あくまでも当方の少ない経験からのことで筆者の思い込みも有り全ての事柄が正しいとは、
限りませんし、皆さんのお宅の個体に当てはまらないかもしれません。
少しでも今後のニシアフリカトカゲモドキの飼育の参考になれば、幸いです。
またみなさんは、どのような管理方法をされているのでしょうか?
よろしければ、ご意見を伺えればと思います。
管理方法で質問等ありましたら遠慮なくメール等で気軽にお問い合わせください。
ご質問、ご意見等はherakure@kcn.ne.jp
まで。
電話:0743−73−3044、携帯:090−1074−5210(8時〜22時の間でお願いします)
<ペアリグ棚と個体管理、育成棚画像>
↑写真左:左側ペアリング、アダルト♀産卵用の棚。右側がベビーからアダルトまでの個体飼育棚。
→写真右:棚のベースは、180×87.5×45cmの鉄製アングル棚です。
それに片面つやのある塗料を塗ったコンパネをホームセンターでカットしてもらい
家に帰ってから無塗装の面にペンキを塗り反り難くしました。
<個体管理風景>
↑昆虫のプラケースにて個体管理。
床材は、ハムスターの砂浴び用、あびっこサンドを5〜8ミリ程度ひいています。
目が細かいので食べても糞と一緒に出るので安心です。
タッパーの中には、キッチンペーパーを六つ折にりにして入れほぼ毎日霧吹きで水分を補給します。
給餌は、サブアダルト(30g位?)になるまでほぼ毎日食べるだけ与えています。
ただえさ食いが落ちてきた時等には、適宜2日〜3日に一度と調整します。
ウェットシェルターのタッパーの蓋に置く小さなビンのフタの水入れは、マジックテープで固定し
ファットテールの動きで移動、落下しないようにし取り外しができるようになっています。
<ペアリング可能時期&産卵時期&風景&産卵>
雌雄のペアリング可能時期は、基本的には、生まれた年の冬を含めて2回冬を越した翌
年の春からと思われます。ただ当方の2007年の実験では、2006年生まれで1度の越冬
でのペアーからちゃんとベビーが産まれましたので生後8ヶ月程度でも♂なら50g台、♀
なら40g位の体重があれば、繁殖可能な個体もいることを確認しています。
理想的には、♂、60g、♀、50gあった方が良いでしょう。
↑♂1に対して♀1〜4匹にて5〜10日前後ペアリング後♀を個別の産卵ケースに移す。
この写真では、産卵床は、ココピートとミキサーで粉砕したバーミキュライト約半々で混ぜたもの使用。
無機質のもので一定期間湿度を保てるものならなんでも良いと思います。
ココピートは、有機質ですが今のところ問題なく産卵しています。
2005年は、ある人から聞いて脱塩した細かめの海砂を産卵床に使用しましたが問題なく産卵しました。
2006年は、途中で砂から「バーミキュライト:ココピート=1:1」に変えました。(^^ゞ
理由は、砂の湿度調整がかなり難しく表面が濡れていても底面が乾燥している場合等が
多々あったためです。こまめに管理できる場合は、使用可能でしょう。
産卵の時期ですが個体差が結構あり一概に言えませんが
産卵経験のある♀でペアリング開始(交尾の成立)から
管理ケース温度30℃位であれば、10日位で産卵するでしょうか。28℃くらいなら3週間
位でしょうか。あくまでも目安です。温度、♀の健康状態、卵の大きさ等で日数は、違ってきます。
管理温度が高いほど産卵までの期間が短く低いほど長くなる傾向があるように思います。
また初産なら産卵まで1ヶ月かかることもあります。
交尾を確認しても♂に交尾能力がない場合等は、無精卵が産まれます。
無精卵と有精卵の外見上違いは、違いがはっきり解かるものと解からないものとに分かれます。
解かるものは、有精卵に比べて卵の張りがなくとてもやわらかく産卵後数日でしぼんでしまうか
カビが生えてくるものです。違いが解からない場合は、僕は、光を当ててニシアフリカの卵を検卵
したことはないですが検卵器を使うとおそらく発生した血管が確認できるでしょう。
交尾を目の前で確認している場合で♀が産卵しない場合は、そうですね最長1ヶ月位様子を見て
もう一度ペアリングしてみるといいでしょう。1度で交尾が成立する場合もありますが当方では、
有精卵が確認できるまで1シーズンに最低2〜3度ペアリングをしています。ペアリング回数を
多くしても産卵しない♀も数多くいます。当方でも5年間の記録では、ペアリングした♀の約半数
しか産卵していません。気長に産卵してくれるのを見守ってあげてください。
1回での産卵個数は、2個で産卵回数(=クラッチ)は、1〜13回と個体によりかなり
開きがあります。平均回数を簡単には、書けませんが5クラッチも産んでくれれば、
十分でしょう。産卵周期は、温度や個体の体調にもよりますが10日〜21日くらいでしょうか。
よって回数を産む子は、4ヶ月以上の間生み続ける計算になりますね。
<ペアリングケース側面と棚板画像>
↑写真左:飼育ケースの側面には、適度に通気の穴を開けています。
室温の変化によってテープなどでこの穴を塞いだり開けたりして内部が28℃〜30度
程度にたもてるように調節します。
あまり高すぎると産卵周期が2週間程度と短くなりその分卵も小さめになるので要注意です。
当方では、28℃で3週間周期で産卵(個体差あり)が丁度よいのでは?と考えています。
→写真右:各棚板の奥には、2本の遠赤リボンヒーターが引いてあります。
室温の変化により(タイマーを使ったりして)適度につけたり、消したりして調節します。
<♀産卵ケース画像>
↑アダルト♀産卵ケースの様子。産卵床は、脱塩した細かめの海砂です。
2006年は、途中で砂から「バーミキュライト:ココピート=1:1」に変えました。(^^ゞ
写真右側が前で左側が奥側になります。
<個体飼育棚の棚板とペアリング棚画像>
↑写真左:個体飼育棚の棚板には、2列にリボンヒータを貼ってあります。
→写真右:ぺアリング棚の側面は、ダンボール、裏面は、ビニールを貼っています。
裏面のビニールは、適宜はずしたりもします。
<♀抱卵中画像>
<尾切れ個体とペアリング(繁殖)>
尾切れ個体の繁殖が可能かどうかについてですが傷が完治していて尾がちゃんと再生していて
健康状態が良好ならほとんど問題ないと思います。
交尾、産卵に影響は、無いと思われます。
<アルビノ個体の視力と病気への耐性>
ノーマルと比べるとやや視力が弱いかな?と思われますが極端に弱いと感じたことは、
ありません。まれにアルビノだからなのか餌に飛びつく方向が少しずれてうまく捕食出来ない
個体がいますが大きな問題はありません。ピンセットでコオロギをはさんで顔の前に持って
行ってあげるかそれでも駄目な時は、コオロギをかるく口先に触れるように持って行くと
食べさせることが出来ます。このような個体は、ごくまれです。
ただ瞳にメラニン(黒色)色素が無い?ためか光を嫌う(苦手)なところは あるみたいです。
またアルビノの病気への耐性(免疫力)については、特にノーマルと比べて弱いと感じた
ことは、ありません。
<ワイルド個体を選ぶ注意点と消化器官の駆虫>
ワイルド個体を選ぶ注意点は、
1、見た目極端にやせていない
2、消化器の(寄生虫の)駆虫が終わっている
3、日本に入荷して何ヶ月か経過している
4、傷や奇形がない
5、安定して餌を食べている
等をクリアーしていれば、購入を考えても良いのではないでしょうか。
そういう個体であれば、少し新しい環境に慣れるのに時間がかかる
かもしれませんが必要以上に神経質になることは、無いと思います。
ただワイルド個体は、状態が良い個体が少ない傾向にあるので
CBのように状態の良い個体にめぐり合う確立は、低くなるかもしれません。
※またワイルド個体を飼育されている方でどうも餌食いが悪い、餌を良く食べている
のに太らない、成長しないという方は、個体の様子をよく見て、獣医さんと相談しながら
駆虫処理をすると状態が良くなる事があるので試してみても良いかもしれません。
消化器の(寄生虫の)駆虫については、獣医さんに言えば、駆虫剤は、もらえます。
使用法と量を間違えなければ、個人でも使用できます。僕もワイルド個体には、
ショップで駆虫済みと聞いている個体でも駆虫しきれていない時があるので
必ず2週間おきに2度必ず駆虫を行っています。
<25才のレオパ!!!>
つい先日ミクシのお知り合いから教えていただいた動画です。
なんと2009年現在で「25才」のレオパ♀がいるとのこと。
本当に驚きです。
ニシは、10年くらいの寿命だと思っていたんですがはたして最長どのくらいまで生きるのか
とても興味がありますね。
以下その動画↓
http://www.youtube.com/watch?v=NFYYPq_xhDc 2008年01月03日
http://www.youtube.com/watch?v=CuKwrM0GCbc 2008年05月01日
http://www.youtube.com/watch?v=_mW9roeq6MI 2008年08月22日
http://www.youtube.com/watch?v=znNeK2NOraQ 2009年06月02日
<クーリングスケジュール:参考例>
10月15日、餌切り。
10月15日〜10月30日、通常の状態キープ。
10月31日〜11月7日、飼育ケース底面にヒーターを使っている人は、1週間くらいかけて
少しずつON時間を短くし最終日頃には、完全にOFFにする。
11月7日〜11月21日、2〜3日に1℃ずつ温度を下げて行き23℃〜27℃まで下げる。
上記の状態で11月〜12月を過ごす。
翌年1月1日〜1月15日、今度は、逆に温度を少しずつ上げ通常の26〜28℃まで上げる。
1月15日〜1月22日、温度を27℃まで上げた後ヒータをONにし少しずつON時間を長くす
る。
2月1日、様子を見ながら餌を与えてみる。餌を食べるようになり体重も増加する
ようになれば早い子は、2月中旬よりペアリングを開始してみる。
上記は、あくまでもクーリングの1パターンです。みなさんの諸事情等を考えて適宜
変更してください。
またクーリングをするのがどうしても怖くて出来ないという方は、最低温度を25℃程度にして
軽いクーリング状態にしても良いかもしれません。今年(2007年)に、クーリングなしの♀(個体
No.Fー3)で有精卵を確認しベビーもハッチしています。さらにクーリングをしていない雌雄から卵
2個が産まれていますのでそのハッチを待っているところです。その後この2個の卵も無事ハッチ
しました。よってクーリングなしのペアーでの有精卵の産卵が確認されました。全ての個体で
クーリングなしで有精卵を得られる保証は、ありませんがなしでも可能なことは、当方の環境では、
事実です。ただ現時点での僕の考えとしては、22℃くらいでは、大きな危険は無いと思っています。
外気温の変化に応じて10月中頃から少しずつ下げて11月ごろには、25〜27℃になって翌年1月頃から
少しずつ温度を上げるパターンが標準です。25℃になっているのは、正味2ヶ月くらいでしょうか。
温度的には、25℃で十分クーリングの効果が得られると思っています。
ここ数年(2008、2009年)は、下げても25℃止まりでそれ以上下げたことないです。
ブリード始めた2年目ぐらいに最低15℃で1週間と言うのを試験的に実行したところアダルト30匹?
の内♂3匹ほどを落としてしまいました。
死亡した原因は、代謝が落ちていて狭いシェルター内で脱皮ができず排泄口がふさがれて正常に排泄できず
自家中毒で死亡したと思われます。がその他の個体は、無事生還しました。
あくまでも個体の状態をよく観察してゆっくりと温度を下げていっての実験ですので参考まで・・・
クーリング中の個体管理状況(こんな感じです)
<♂♀を出す孵卵温度について>
(あくまでおおよそです必ずそうなるとは限りません
0.5℃の温度のゆらぎで雌雄が入れ替わることもあり)
28.5〜29.5℃ ほぼ100%♀
30.0℃ 約25%♂ 約75%♀
31.0℃ 約30%♂ 約70%♀
31.5℃ 約90%♂ 約10%♀
32.0℃ 約95%♂ 約 5%♀
※注意 ただし当方の3年間の経験では、31.0℃を超えた高温孵化になると、発育不全、
孵化不全、孵化しても(骨の)異常(奇形)等の発生率が高くなるように感じられました。
これらの異常が高温孵化が原因かは、検証していません。
この点に十分注意の上孵化温度の設定を検討下さい。
今後の課題は、高温孵化でいかに健康な♂個体を得るかということです。
<雌雄判別方法>
ファットテール♂のマーク=前肛孔(ぜんこうこう、数は、8個〜14個で個体差有り)
画像(下2枚)ほぼ中央、10個の前肛孔が確認できます。
この画像は、ニシアフリカ♂アダルトを200万画素のデジカメで撮影したものですが
小型マイクロスコープならもっと大きくはっきりと見ることができます。
ーーーーーーーーーー以下♂画像ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
♂には、上の画像のように腹部側後ろ足の付け根部分に前肛孔という丸いマークが
うろこ1枚に付き1つ(はっきりと)あります。この数は、個体により数個の違いが有ります。
「前肛孔: 成熟した雄の後肢と総排泄孔の間に並ぶ鱗状の分泌器官を指すが、雌にも見られる場合がある。」
とあるページに書かれてあったので2006年にフルアダルト♀を確認するとオスに似たような
マークがありました。ただオスに比べるとマークはかなり薄く、グレーのマークの中にあるはっ
きりした円形の模様がないのでオスとの違いは、はっきりしています。機会があれば、また♀の画
像を撮って見たいと思いますがどの程度HP上で確認できるか解りません。
「またオスは、尾の付け根にある総排泄孔の近くに2つの大きな膨らみ(クロアカルサック)をもつ。」
と書いてある場合があるがこれは、ファットテールに単純には、当てはまらない。
雌もこのふくらみに似た小さめのふくらみを持つ場合があるからです。
ただ大きさや形は、それなりに雌雄で違うので数多くの個体を見れば、前肛孔と合わせて
雌雄判別の決め手になるでしょう。
ーーーーーーーーーー以下♀画像ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
↑画像左(上):AF013♀(73g)、画像右(下):AF014♀(72g)、2006、9、3日現在
♀でもこの画像のように膨らみもあります。またこの2個体は、特に画像右側の膨らみが
大きいです。これで問題も無く産卵しています。(ただこの膨らみが極端に大きい場合、
結石の可能性があるので獣医さんに取り出してもらわないといけないかもしれません。)
これがアダルト♀の画像です。♂との違いがわかっていだだけるでしょうか?
画像では解り難いかもしれませんが♂に似た小さな黒いマーク(影)が鱗に
入っています。また♂は、この影のマークにさらに分泌物?を出す円形の
輪が入っています。口で表現するのは、難しいですね。マイクロスコープで見ると
一目瞭然なのですが肉眼やデジカメの小さな画像では、下手をするとこの違いが
つかず雌雄を間違えてしまうこともあるでしょう。できれば、マイクロスコープ等を
自分で使って雌雄判別に慣れておくと将来ブリーディングに大いに役に立つと思
います。
またフルアダルト♀にもある影のようなマークは、レオパの♀の方がニシアフリカ♀に
比べると大きいようです。
当方では、15グラム前後になれば、小型マイクロスコープ(25倍〜30倍)で判別します。
本年(2006年8月14日)、小さな個体(6グラム、8グラム、ハッチ後3週間前後)でも
本年(2006年8月20日)、小さな個体(3.5グラム、ハッチ後2週間前後)でも
♂個体をほぼ確認することができました。レオパも同様です。
かなり小さな個体でも大きい個体に比べると確認しにくい点はありますが判別可能である
ことが解りました。
ただ体を裏返されることをかなり嫌がりますのでその際のつかみ方には、十分ご注意ください。
最近になって画像が明るく見やすいこの↓タイプのものに買い換えました。
ピークポケットマイクロスコ−プ25倍
もっと価格の安いタイプ(ポケットマイクロスコープ30)も買いましたが
このタイプだと画像がかなり暗く感じるので前者がお勧めです。
もちろん安価なタイプでも確認は、十分出来ます。
倍率は、15倍でも確認可能です。
大きい倍率の方が大きく見えますが視野が狭くなりますので目標を捕らえにくくなります。
ほどほどの倍率(15〜30倍)を選ぶのがベストでしょう。
ただ、メスもベビー期このマークが無いもののグレー?色の影のような
ものが見えるので特に小さい個体には、30倍前後の倍率があったほうが
さらに確認は、確実になると思います。
ルーペという器具も有りますが構造上どうしても画像が暗く見えてしまうので
当方は、持っていますがほとんど使っていません。
よって販売等で体重が20g以上もある個体で雌雄が解らないと言うのは、販売者が雌雄の
判別法をはっきり知らないかその為の器具を持たない場合だと思います。ただまれにオス
マークが遅く現れることもあるのでこの辺りは、要注意かもしれません。
レオパの♂にも同様のマークがあります。
※参考画像
<レオパ T06−1♂、22グラム画像、2006、9、2 撮影>↓
20グラム前後では、130万画素クラスのデジカメでぎりぎりなんとか
肉眼では、殆ど♂マークが確認出来ませんでした。
やはり、小さいサイズ(10グラム以下)で♂マークをはっきり確認するには、
マイクロスコープが必要でしょう。
(マークをできるだけはっきり見えるようにシャープネスを少しかけています)
●小さなベビーで早期に性別を判断すると良い点。●
1、お客様に安心して性別を判別した生体を販売できる。
2、ハッチ後短期間で販売できる。
3、オスだとメスに比べて大型になるのでどんどん餌を与えてより大型のオスに育てる。
またオスならメスに比べて大きめのケースで飼育すると運動量も増し大型化すると思われる。
メスだと30〜40グラムの時点でややえさ食いが落ちるがそれが体調不良でなく
メスだからと判断でき病気などの心配をせずにすむ。
ようするにオス、メスの性の違いによる飼育法ができる。
ファットテール雌雄比較参考HP
<ファットテールストライプタイプについて>
ストライプと言う遺伝子は、いかなるものか?
僕の経験から言うと現時点では、はっきり解らないというのが率直なところです。
うちでも今年初めてその組み合わせ(アルビノノーマル×アルビノストライプ)で
ストライプが出ていますがまずストライプという遺伝因子がどういうものなのか僕
自身良く解りません。
アルビノのように劣性遺伝なら♂親がストライプへテロで♀がストライプなら
メンデルの法則でいくと50%、ストライプが出ることになります。
この場合、♂親は、見た目ノーマルでもストライプの遺伝子を持っていなければなりません。
またストライプへテロ同士なら25%のストライプ出現率になりますね。
現時点で他の人からもこのストライプの遺伝に関しての情報を聞いたことがありません。
不完全優性遺伝なのか劣性遺伝なのかそれが問題です。
これに関する情報お持ちの方がおられましたら是非お聞かせ下さい。
※今シーズン(2007年)アルビノストライプ♂×ノーマルストライプ♀で
ノンストライプのベビーがハッチしました。このことだけをとらえるとストライプは、
単純劣性遺伝でないと判断されます。
<ファットテールホワイトソックスについて>
ホワイトソックス(=パイボールド?)と言う遺伝子は、いかなるものか。
いままで聞いた少ない情報によると変異個体であり劣勢遺伝ではないということ。
優性遺伝でもなくおそらく不完全優勢遺伝だと言うことだ。
(と聞いたが良く読んでみるとどうやら今年の結果を含めて不完全優性ではないようである)
だが不完全優性遺伝なるものがどういうものか僕自身良く解っていない。
ま、この遺伝子をもった個体をペアの片方にでも使えば運が良ければ、
ホワイトソックスが産まれる程度に思っていると楽しいかもしれない。
2006年は、最初の子供がホワイトソックスでとてもラッキー!な気持ちになれた
のは、日頃の行いが良いことのご褒美かな?(笑)
この遺伝形の次の目的は、やはりアルビノでしょう。
既にアメリカでは、作出されていることは、知られていますが日本では、
まだ何個体いるか?という段階でしょう。
最終的には、もっと広い部分が白化する個体が出れば、面白いでしょう。
ただ一つ残念なのは、アルビノになると本来のソッスクの白い部分と地色の
オレンジとのコントラストが小さいためインパクトが少なくなってしまうことでしょうか。
希少価値という面からは、間違いなくグレードが高いのですが・・・
※参考
ホモ・ヘテロ homozygous .heterozygous
同じ対立遺伝子を持つものをホモ接合体、違う対立遺伝子を持つものをヘテロ
接合体という。ヒトのABO式血液型ではAA、 BBおよび OOの遺伝子型がホモであ
るが、AO 、BOおよびABの遺伝子型がヘテロである。
優性・劣性 dominant. recessive
ヘテロ接合体において一方の遺伝子のみが他方の遺伝子の発現を抑えて現れ
る。このようには発現する遺伝子を優性遺伝子といい、逆に発現しない遺伝子を劣
性遺伝子という。ヘテロ接合体でどちらの遺伝子も発現することを共優性という。ヒ
トのABO式血液型ではA遺伝子とB遺伝子がどちらもO遺伝子に対して優性であり、
A遺伝子とB遺伝子は互いに共優性である。したがってO型の表現型は劣性ホモの
個体であるという。
<脱皮不全の対処について>
この問題は、ある意味一番重要なことになるかもしれません。
特にベビーサイズの時は、この処理を誤ると死亡にいたることも多々あります。
またサイズが小さいゆえ、適切な処置がしづらくあまりよい結果が得られないことも。
まず、◆胴体や足◆の部分の場合ですが、湿度を出来るだけあげた状態のウェットシェルター
に数時間入れて残っている皮をふやかします。あとは、先の細いピンセット等で慎重に
はがしていきます。指先は、細くもろいので出来るだけゆっくりとはがしていきます。
急ぎすぎるとすぐにちぎれてしまいうまく取り除けません。ただニシのほうも常にじっと
していてくれるわけではないので思うとうりには、行かないことも。
最終的には、出来るだけ取れるところまで取ってどうしても取りきれないところは、
少しなら残っても次の脱皮でうまく脱げる場合もあります。また器用な子は、自分で
口を使い脱いでくれることもあります。
次に◆目◆の部分です。
この部分の脱皮不全が一番厄介です。目の中の角膜の皮が残ると眼球に酸素が行かず
眼球自体が死んでしまう?からです。眼球が死んでしまうとしぼんでその後に出来た空間に
涙の成分なのか良く解かりませんが固形物のようなものができてしまいます。これをピンセット
等でなんとかつまんで取り除くことが出来ても眼球は、再生せずその繰り返しで最後には、
死亡につながることが多いです。
この眼球に残った皮が全体に渡るときは、出来るだけ皮が残っていれば、ニシの鼻先の方から
はがして行き連続して眼球の皮をはがすのが一番良いと思います。耳側からはがすと皮がちぎれ
て失端することが多いです。うまくいけば、綺麗にはがすことが出来ます。どうしても取れないときは、
やはり良い結果は、望めないでしょう。
また残った皮が一部のときです。これも問題で眼球の中だけに残るとピンセット等でつまむこと
が出来ないからです。霧吹きで細い水の噴水を作り出来るだけニシの目との角度を小さく保ち
吹き付けて残った皮を吹き飛ばそうとしたりしましたがうまくいきませんでした。
その中で何度かうまく言ったのが自分の息で吹き飛ばす方法です。この方法では、何度か成功
しています。ニシの目に向かって出来るだけ角度を浅く保ち息を細く勢いよく皮と吹き飛ばす
ように吹きかけます。ここまで書いたのは、あくまでも素人療法なので
どうしても取れないときは、やはり獣医さんに取ってもらうしかないでしょう。発見が早ければ、
大きな問題もなく元に戻るでしょう。出来るだけ早めに連れて行ってあげてください。
<結石について>
お客様より結石?について貴重な情報をいただきましたので
ここに許可を得て公開したいと思います。
以下お客様談概略
「我が家のニシアフリカ♀個体ですが、 ♂で言うところのクロアカルサック(玉袋)
ですが、いつ(3〜4ヶ月前)のころからか 片方の袋が異常に膨らんできて気になって
いたのですが、餌食い、動き、脱皮等 問題無くすごしていたので病院にもつれて行か
ず様子を見ておりました。10月16日、脱皮の際、尾に皮が残っていたのではがす際、
その膨らんだ袋から黄色っぽい異物が見えていたので、慎重に採ってみた(処要時間
10分程度)ところかなりデカイ結石?と思われるものがでてきました。 外見から想像
していたものより大きかった(8〜9mm)のでびっくりしているところです。
目立った傷はありませんが少々、出血がありました薬はなにも付けていません。
このまま処置後ほっといて良いのか不明ですが様子を見ます。
*それ以後何の処置もせず11月9日現在完治しクーリング開始してます。」
とのことです。
もしこのお客様の対処方法が間違いないのもだとすれば、飼育者が獣医の手を借りず
結石を取り出すことも可能だということになります。当方11月19日にハリネズミを連れて
クウ動物病院に行きますのでこの件に関して獣医さんの意見を聞いてみたいと思います。
その結果を又報告させていただきます。当方にもおそらく結石ができているであろう膨らみ
を持ったメスが3匹ほどいますのでこの情報は、貴重だと思います。
<11月19日クウ動物病院にて>
またニシアフリカの♀のサック部分が膨れることについて
お客様からいただいた写真を3枚見せて獣医さんに聞いてみました。
結論から言うとおそらく結石ではなく、砂などが付着してサック(膨らみ)に
入ってたまり固まったか、入った砂などでサック内が傷つき炎症を起し膿が出て
それが固まったものだと思われる。
その理由として結石の出来る腎臓や膀胱は、排泄口の上(頭の方)にあり
排泄口の下側(尾っぽの方)の部分には、できないということ。
また結石の色は、もっと白っぽくおうとつがほとんどない。
で素人がそれを取り除くことについても炎症が起こっていなければ、ただ
中にあるものを取り出すだけで膨らみは元に戻る(完治する)可能性が大きいが
もし炎症を起し膿が出ている場合は、固形物を取り出すだけでは、原因が
完全に取り除かれていないのでやはり完治は、難しく医者に治療してもらう
必要がある。
あとサックが化膿して膨らむのは、床材に砂を使用している場合が多く
もしそのような個体が多数出る場合は、床材の交換を検討した方が
良いでしょう。
化膿している場合でもサックの場合は、サックを切開し固形物を取り除き
中を消毒して元に戻すだけなので治療費は、数千円ですむので獣医に
任せた方がよいかもしれない。
との獣医さんの意見でした。
また当方の股間が膨らんだ数(5〜6)個体ですが餌切りをして温度を下げ
クーリングに入れてからほとんどの個体のふくらみが小さくなっていました。
このことからも膨らみは、石ではなく炎症が原因かと思われます。
体の代謝が落ちることで炎症(化膿)が抑えられふくらみが小さくなったのかも
しれないと獣医さんが言ってました。
結石が出来た♀
|
取り出された直径8〜9ミリもある大きな結石?
|
結石を取り出した直後のメスの股間
|
結石を取り出して後約3週間経過後の画像
|
<♂のへミペニスの露出(突出)の治療方法について>
ペアリングの期間中や脱皮期に起こる♂のへミペニス(性器)の出っぱなしの治療方法について。
かなり前に獣医さんにカメレオンの治療のために聞いたこととネットで書いてあったことです。
本来は、ブドウ糖液を使うのですが砂糖水でも代用可能らしいとのことです。
で今年何度目かのこの体験をしたのでその時のことを書いてみます。
ペアリング中に♂のそれが直径で6〜7ミリ大のボール状に出ているのを見つけました。
まず人間が飲んでかなり甘い程度の砂糖水をぬるま湯で少量作り、砂糖水が冷めてから
それを麺棒につけ出ている患部全体にそっと塗りつけます。
もし患部にゴミ、砂等がついていれば、少し砂糖水を多めに付け出来るだけ洗い流す
ようにします。
これを毎日一度程度行い患部の腫れが、収まるのを待ちます。
露出している患部が乾燥しないようにウエットシャルターを必ず設け
常時湿り気があるように注意します。
うちの場合、4日ほどで患部が半分くらいになったのでその時点で麺棒で柔らかく
クロカサルサック(玉袋)の方に押し込むようにするとすんなりと元に収まりました。
これが4月の上旬でしたが今の所再度出ることはなく、雄は、元気にしています。
ただもとに戻ったヘミペニスが再度使用可能かどうかは、不明です。
あくまでも当方が経験したことですので参考まで・・・
@ニシアフリカトカゲモドキ AF11♂ヘミペニス脱(飛出し)治療中(動画)
AアルビノニシアフリカAF11♂ へミペニス脱治療その後(動画)
<ニシアフリカにピンクマウスを与える方法>
ニシアフリカは、レオパに比べると結構最初からピンクマウスを食べてくれる
個体が多いです。しかし食べてくれない子もいます。
さてこの食べてくれない子にいかにしてマウスを食べてもらうかが問題です。
いきなり解凍したピンクマウスを鼻先に持って行っても嫌がるだけで食べて
は、くれないですね。
(与えるピンクマウスの大きさは、S〜Mサイズでしょう。最初は、小さめのものから
与えてみましょう。結構大きなサイズも飲みますが大きすぎると飲み込めない時
途中で吐き出す場合もあるので注意してください。フルアダルト♂なら小さめの
ピンクLも食べることも可能ですが僕は、小さ目を数匹の方をお勧めします。)
家でやっている方法は、まずいつもコオロギに使っているカルシウム剤をピンク
にまぶして与えてみます。一番良いのは、コオロギの臭いのついたものです。
それでも駄目ならまず解凍してぬるま湯につかっているピンクを取り出し
少し濡れている間にコオロギの羽を5ミリ〜8ミリ程度の大きさに切り取り
ピンクの頭にしっかりと貼り付けます。そして、さらにカルシウム剤をまぶし
ます。でコオロギの羽の付いた方をニシアフリカの鼻先に持って行きます。
するとコオロギとカルシウム剤の両方の臭いに反応して今まで見向きも
しなかったニシアフリカがピンクマウスに興味を示す個体が出てきます。
または、いきなり食い付く個体もいます。
コオロギの羽の色や形にも反応しているのかもしれません。
家では、この方法で8〜9割位の個体がピンクマウスを食べるようになっています。
だだ必ず毎回食べてくれる訳ではないので無理に食べさせようとせず食べない時
は、「この次でいいや・・・」程度に考えておきましょう。
またどうしても1回目で食べない子も間隔を空けて何度か辛抱強くこの方法を
繰り返しているとひょっこりと食べてくれることもあります。根気よくニシアフリカに
付き合ってあげましょう。
この時一つ注意しないといけないのがピンクの持って行き方です。いきなりストレートに
もって行って食べてくれる個体もいますが不自然ですよね。こんな時は、やはり餌が
自然に動いているようにピンセットでつまんでニシアフの鼻先から少し離れた辺りと
少し小刻みに震わせながら前後に移動させてみます。すると生きた餌が自分の近くを
移動していると思うのか反応が大きいように思います。
特にニシアフリカは、甘えん坊なのかこんな餌のやり方をしていると自分で餌をとらなく
なる個体も出る始末です。毎回鼻先に餌を持って行かないと食べなくなる個体も
結構いますね。これが面倒と取るか可愛いと取るかは、飼育者の判断が分かれるで
しょう。
「僕は、どっち?」と聞かれれば、そうですね「両方ですね」と答えておきましょう。
面倒くさいを思う時あり、こいつ可愛いやつだなと思う時きありですね。(笑)
特にブリーディングにおいては、健康な大きな卵を得るためにいかに栄養価の高い
食べ物を♀に食べてもらうかにかかっています。また産卵後の体力の回復に
ピンクマウスは、絶大な効果を発揮します。
当方も最初の2年間は、コオロギだけでも大丈夫とコオロギオンリーで頑張っていま
したがピンクを与えてみてその効果が大きいのは、間違いないようです。
しかしやり過ぎは、いけないので全長と体重のバランスを適宜判断しながら
与える量や間隔を調節してあげてください。
<餌食いの悪い個体にコオロギを食べさせるには>
あくまでも餌を食べにくい子についてのことなのでピンセットで与えることを前提
として書いています。
餌食いの悪い子や食の細い子また何かの原因で餌を食べなくなった場合は、
皆さんお困りだと思います。当方もいろいろ試行錯誤してできるだけ早くこの
ような子に餌を食べてもらうよう考えています。通常コオロギを与えていた場合
は、(残酷なようですが)まずは、コオロギの触角を取り除いて与えて見ます。
結構触覚が顔辺りに触れると嫌がります。見ていると解りますが捕食するとき
もコオロギとの距離をある程度おいて飛びつくようにして捕食していますね。ま
ずは、触角から試してみてください。あと口に入れるのに吐き出してしまう場合。
しばらく餌を食べなくて弱っている場合、コオロギをくわえるのは、くわえるの
ですが飲み込めない原因にコオロギのアゴが動いて口中を噛まれそうになり
吐き出すことがよくあります。それを回避するためには、コオロギのアゴを(頭部
を含めて)ピンセット等で挟んでつぶしてしまいます。そうすると飲み込むときアゴ
で噛まれる心配がなくなり飲み込む場合が、あります。コオロギを頭から持ってい
ってだめならお尻の方も試してください。全ての個体でうまく行く訳ではありません
が試してみる価値は、あると思います。どうしても食べない場合は、最終手段として
強制給餌がありますが成功率は、低いと感じました。餌を何とか採らせるこ
とに成功してもその行為に対するストレスがかなり大きいと思われます。一時期10
数匹のレオパに強制給餌したことがありましたが全滅でした。
あと生まれ立てのベビーでなかなか餌を食べない子に対する方法としては、高温(32℃位)
を保ち身体の代謝をしっかりと上げて1センチサイズ以下のコオロギの触覚を取り除き
(重要なポイントですが触覚は、残すことなく完全に根元まで取り除いてください。)
ピンセットで口先に軽くコオロギの頭の部分を触れさせることを繰り返します。口先に
物が触れるとそれを本能的に?食べようとする行動が起こります。気長に繰り返していると
かなりの確立で餌をくわえてくれます。またこれでも食べないときは、コオロギの頭を
つぶしコオロギの体液を露出するようにしてこの体液の匂いと味を感知させまた覚えさせます。
体液の匂いと口先についたその味で本能が目覚めるのかコオロギを食べてくれるくれることが
多々あります。
さらにコオロギの頭を鼻毛切ばさみ等で取り除いたほうが食べてくれる確率が上がると言う
方もおられます。実際試してみましたが触角もなく硬いあごもない状態のほうが
食べてくれる確立が良いかもしれないと感じることもあります。飼育者により抵抗が少なく
やりやすい方法を選んで気長に挑戦してみてください。
ただ食べてくれるからと言って沢山の数のコオロギを与えるのは、避けましょう。
拒食個体は、消化能力が低下しているのでゆっくりと与える良を増やしていきましょう。
また時間があれば強制給餌の方法もアップしたいと思います。
<卵に切れ目を入れるタイミングと方法>
1クラッチで卵を2個産むレオパやファットテールの同時に産まれた卵で2個同時に孵化して
いないことしばしばあります。その時悩むのがハッチしていない卵の取り扱いです。当方は、
いままで毎年何例か経験してきて1個目のハッチを確認してから12時間(最大24時間)位で
ハッチしていない方の卵にハサミ等で卵に切れ目を入れることにしようと決めました。
2005年までは、2個目の卵が自然にハッチするまで待ち1個目がハッチした後最大2日待って
ハッチしなければ、ハサミで切れ目を入れベビーに動きがなければ、中を確認していました。
2日も待つと必ずといってベビーは、死んでいました。発育不全で育っていないもの。また完全
に育っているのに力不足なのか卵から出られなかったもの・・・
1個目がハッチして次の2個目がハッチするまでのタイム差は、正確にどの程度なのでしょうか。
はっきり言って解りません。でも1個目がハッチして12時間待っても2個目がハッチしなければ、
卵に切れ目を入れても良いのでは、と思います。
1個目がハッチしたのが夜中であれば、正確に何時間経っているのか解りません。
今年も2個同時にハッチしなかった卵が2クラッチありましたがためらいながらも1個目がハッチ
しているのを確認後数時間内2個目のハッチしていない卵に切れ目を入れて2個ともベビーが
無事ハッチしました。
切れ目の入れ方は、勿論卵の位置を変えずに上半分に直線的にハサミで切ります。うちで使っ
ているハサミは、下の画像の鼻毛切り用のものです。小型で切れ味がよく刃先が丸く卵の内部
のベビーを傷つけないという面でとてもよいと思います。ベビーの頭の位置がどちらなのか解ら
ないので切れ目は、卵の全周の半分弱が良いでしょう。これだけ切れば、どこからでもハッチで
きるでしょう。
気をつけないといけないのは、卵を切った時に中のベビーが勢いよく動き出すことがあります。
そんな時は、卵から取り出してやろうと言う気が起こることがあります。でもまだ十分に外に出て
生きていく準備が整っていないので危険でしょう。ここでは、卵に切れ目を入れるだけで後は、
ベビーの生命力にまかせましょう。切ってすぐにベビーを取り出して助かった事例は、うちでは
かなり少ないです。僕たちが補助できるのは、切れ目を入れるところまでです。あとは、ベビーが
自力で卵から出てくるのを待ちましょう。
さてみなさんは、2匹目が自力ハッチするまで待ちますか?それとも
1匹目のハッチ後12間程度待って卵に切れ目を入れますか?
う〜〜ん、かなり難しい問題ですね。(^^ゞ
ハサミの大きさは、全長、10.5センチ
<産卵データ>
ファットテール |
|
|
|
|
|
年 |
産卵数(個) |
孵化数(匹) |
孵化率(%) |
使用♀数(匹) |
産卵♀数(匹) |
2003 |
34 |
7 |
20.6 |
6 |
3 |
2004 |
82 |
10 |
12.2 |
15 |
7 |
2005 |
87 |
22 |
25.3 |
17 |
12 |
2006 |
34 |
30 |
88.2 |
20 |
7 |
2007 |
113(9/13現) |
91
(10/31現) |
80.5 |
46(7/31現) |
22(8/10現) |
2008 |
(内駄目卵、147)
584(10/17現) |
418(10/8現) |
71.6 |
73(6/20現) |
62(6/15) |
2009 |
151(7/15現) |
132(8/27現) |
87.4 |
64(6/30現) |
23(6/30現) |
2010 |
124(5/31現) |
57(7/9現) |
46.0 |
71(5/31現) |
23(5/31現) |
2011 |
お休み |
お休み |
お休み |
お休み |
お休み |
<自作孵卵器>
熱帯魚用の90cmアクリル水槽を使用しています。
新聞紙で包んだレンガを並べその上にバーベキュー用の網を載せて
その上に1クラッチ分の卵2個を入れる400cc程度のプラスチック容器を
並べていきます。1段で35個並べられます。
爬虫類用の電子サーモで温度管理。温度センサーは、丁度
網の上に置いています。本当は、卵を入れた容器の上辺りが良いのですが。
まその辺は、適当です。デジタル温度計も2個設置して温度を監視しています。
結構室温等で0.5℃〜1℃くらいは、変化します。
水槽の天板には、パネルヒーターを3枚(合計約100W)を貼り付けています。
去年は、水槽の底に貼り付けていたのですがどうも温度が上がりすぎるので今年は、
変更しました。結構安定しているようです。
水槽の前面の上下には、孵卵器の扉となる5ミリ厚の板をはめられるように
ホームセンターで白のプラスチックで2本の溝のついた部品を貼り付けています。
↑丁度アルビノファットテールがハッチを始めた瞬間(右側の卵)に遭遇しました。
<新120cm孵卵器(×60cm×70cm)>
<孵卵床のマットと水分量について>
卵の保存に使っているのは、ココピートとバーミキュライトを半々に混ぜたものです。
加える水の量ですが、よく体積比や重量比で書かれていますがその通りやってみま
したがやるたびに同じようにいかないので現在は、自分の感覚で適当に調整していま
す。
感じとしては、水を加えた後、両手で握ってお団子が出来、そのお団子を指でつついて
簡単に壊れると言った感じでしょうか。
2007年は、バーミキュライト(ミキサーで細かく砕いたもの)、パーライト(粒の大きさが
1〜3ミリ位の細かいもの)半々に変更しました。容器に入れた床材の下7〜8割には、
そこそこの水分、上2〜3割は、やや乾燥気味の方が卵は、安全にハッチするように
思います。
容器は、浅くて表面積が広いものより深くて表面積が少ない方が卵がハッチするまで
の間水分を追加しなくて良いのでお勧めです。
容器の蓋と床材の上面との空間の高さは、狭いほど乾燥しにくく、広く取る程乾燥しやすく
なるのでその辺は、適宜調節が必要です。当方では、1.5cmくらいでしょうか。
もし水分を追加するほど乾燥する場合は、表面に霧吹きするのではなく細い管などを使って
床材の深い所に注入すると良いでしょう。卵と床材の接触面は、やや乾燥気味であまり湿度
を上げ過ぎないように(この加減は自分で何度も経験しないと説明が難しいです)。
現在は、デジタル温度計(2個)のセンサーは、卵を保存している容器の一番上の段
の上部と下の段の下部に置いています(孵卵器の中央部)。
またヒーターのサーモのセンサーは、保存容器の下の段の下部に置いています。
孵卵器内の天井(センター)には、12センチ位のファンと付けて内部の空気を循環させ
なるべく上下で温度差が出ないようにもしています。
孵卵器内では、工夫しても少しは、温度むらがあるので自分でいろいろ
ためしてみてここの部分をこの温度にしたいと言う自分の場所を決めるのが
一番良いと思います。
またこの温度のむらを利用して孵卵器内の上部の温度の高いところに卵を置いて♂
を下部の温度のやや低いところに卵を置いて♀を孵化させるということもできるかと
思います。
以上、あくまでも僕の場合です。
ほぐす前のココピート(ヤシガラ)ブロック。
ホームセンターや百円ショップにも売ってます。
容器の蓋には、2ミリ程度の穴を4箇所開けています。
結構乾燥するので2個でもいいかもしれません。
<非接触温度計>
↑■非接触温度計 TN006■
本製品を単独で使用して測定できる代表的な対象物は以下の通りです。
水・氷・雪・油(天ぷら油)・牛乳・お茶・コーヒー・紅茶・穀物・精肉・野菜・
パン・果物・バター・マーガリン・ソース・しょうゆ・小麦粉・ゼリー・ジャム・
ペットの体温(耳内部)・木材・紙・布(黒いもの)・繊維・皮革・毛皮・ガラス
(コップ)・陶器・ゴム・土・砂・コンクリート(光沢のないもの)・石膏・スレート・
石板・大理石・石灰岩・レンガ・金属面(塗装されているもの)
調理、ペット、趣味、点検、保安など色々使えます。
約0.5秒の早わざで測定できます。
非接触式です。
07-6105 商品の仕様
販売名 赤外線式温度計 Mr.Check
型番 TN006
温度測定範囲 -33℃〜180℃(-27.0華氏〜356.0華氏)
測定制度 表示値±2.5℃または±2.5%のいずれか大きい方
表示分解能 0.2℃(-9.8℃〜180.0℃)、1.0℃(-33.0℃〜+10.0 ℃)
温度表示 デジタル液晶表示
測定領域 測定距離:測定領域直径=1:1
放射率 0.95(固定)
電源自動切断時間 約15秒
使用電池 アルカリボタン電池LR44×2個
使用温度 0℃〜50℃
保管温度 -20℃〜65℃
反応時間 約0.5秒(連続使用時の待機状態からの場合。OFF状 態からは約1秒)
反外形寸法と重量 8.26(H)×19.1(W)×19.1(D)mm、17g
電池寿命 連続使用で約15時間〜20時間
価格:2,000円前後(ヤフーオークションで買いました)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
↑■非接触温度計 PE1■
Thermometer
TEMPGUN.COM
(9.5×3.5×2.5cm 36g)
価格:5,000円前後(ペットショップで買いました)
性能は、2つともほぼ同じです。
いろんなものの温度を瞬時に測れるのでとても便利です。
<動画ファイル>
★こちらでも動画作品が全て見られます。★
ニシアフリカトケゲモドキ アルビノジャングルストライプ
ニシアフリカトケゲモドキ ホワイトソックス♂アプリコットストライプ
ニシアフリカトケゲモドキ ハッチの瞬間
ニシアフリカトケゲモドキ ホワイトソックスHEAL♂
ブリーディングルームの風景
ニシアフリカトケゲモドキ AFS06−8♂×AF06−4♀ 交尾風景
ニシアフリカトカゲモドキ AF25♀ 産卵風景
ニシアフリカトカゲモドキ AF07−47♂ 仰向けの持ち方A(動画)
ニシアフリカトカゲモドキ AFS07−6 食事風景(動画)
ニシアフリカトカゲモドキ AFS07−5 食事風景(動画)
ニシアフリカトカゲモドキ AF07−2 食事風景(動画)
アルビノニシアフリカAF11♂ へミペニス脱治療B(動画)
アルビノニシアフリカAF11♂ へミペニス脱治療Aその後(動画)
ニシアフリカトカゲモドキ AF11♂ヘミペニス脱(飛出し)治療中@(動画)
ニシアフリカトカゲモドキ AFS008♂ 2007年12月1日撮影(動画)
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