庄兵ヱ道の橋

 庄兵ヱ道の道標Xを発見して後、ごろ寝地蔵と接続する道を確定するため、藪払いを続けてきました。この作業には心配な点がありました。「沢をどうやって渡るか?」という問題です。道標発見のため、沢近くの藪をかなりの範囲にわたって探索していたのですが、下流に行くにつれ、渓谷化して渡りにくくなります。ごろ寝地蔵南あたりではとても渡れません。ということを知っていたので、不安を感じながら道を探っていくと、簡単に解決してしまいました。橋があったのです。(下写真)

  人里だとどうということもない橋ですが・・・

 土がかぶせてあるので、構造がわかりにくくなっていますが、石組みをして、水路トンネルを作り、土をかぶせて道にしてあります。「人の通らない山中にこんな立派な橋がある・・・」
庄兵ヱ道の遺構としか考えられません。
橋の北は少し平地になっていて、茶屋でもあったのでしょうか。茶碗などの破片が見られます。もっともこれは最近のものかもしれない。さらにその上へと道が続いています。これはもう、道の復元をするしかない!!!
というわけで、道標X北の道を復元し、通行可能にしました。ただし、あとわずかでハイキング道と接続するという地点まで進んだ地点から先が庄兵ヱ道かどうか判断できません。この付近は南の沢に沿って、段丘状に護岸工事がされており、通ろうと思えば段に沿って通れてしまいます。それが庄兵ヱ道かどうか疑問です。道標があるのなら、がんばるのですが、どうも無さそうです。従って、ハイキング道に接続する一番近道を切り開いてしまいました。
 この道の南からの入口は説明の必要もないでしょう。道標Xの先を進むだけです。北からの入口は2ヶ所作っています。ごろ寝地蔵から約100m西、ロープの手前70mのところと、同じくごろ寝地蔵から120m西、ロープの手前50mのところです。藪がひどくない所なので、道の入口という感じがあまりしません。一応赤テープが巻いてありますが、見逃したら、ロープのところから引き返せば、わかるでしょう。
 復元した道は家族連れで歩いていただけることを目標にした安全な道です。赤テープが巻いてあるだけという険路ではありません。ロープが必要というような所もありません。この道が新道として定着してしまうと、私がかけたロープが無駄になってしまうのが少々残念ですが、より安全な道ができたことを喜びたいと思います。

 ついでですが、庄兵ヱ道南部を歩かれる方は、是非、うどん風舞側入口をお通りください。道復元作業をするため何度も危険箇所を通るのが嫌で、動物よけ柵直後の危険箇所は、道の拡幅をし、ロープも張ってしまいました。私のようなジイさんが鼻歌を歌いながら通れる道にしてしまいました。
 あと、風舞から南に入る所に簡易トイレがあって、コースはその直前で川に降りていくのですが、直進すると水車があります。ハイキング道沿いではなく、ほんの少し寄り道になりますが、側に休憩小屋もあります。
 この水車、回っているだけで、役に立っていません。

メニューページ