五辻の五番目の道

 昨年五辻からの宝山寺道を発見、整備したことを報告しました。さてそうすると、五辻で合流する道は霞ヶ丘からの道、旧鶴林寺からの道、下山するろくでもない急斜面の道、新発見の宝山寺道の4本です。もう一本道が無いと五辻という名称がおかしいのですが、失われているのだろうぐらいに思っていました。その五番目の道です。
 地形図には生駒山東面に庄兵ヱ道から分岐して、山頂に至る登山道が示されています。この道を通ろうと思って探したことがあります。ところが上からも下からも入口がわからない。地形図がかなり間違っていました。見つけられたのは、現在探索中の教弘寺付近へ降る道と偶然ぶつかったためです。道の中間から上下にたどってみると、地形図と一致しているのは偶然ぶつかった付近のみ、後はほとんどでたらめでした。これでは見つけられるわけがありません。偶然ぶつかった箇所も少し上の方だと、地形図にある道と気付かなかったでしょう。もっとも地形図から探すのでなく、歩けそうなところは通ってみる人は常にいますので、(私もその1人ですがこの道は見つけていませんでした)ちゃんとテープが巻いてありました。地形図からたどれない道ですから荒れていましたが、立派な道です。おそらくこれも古参道のひとつでしょう。五辻の五番目の道でした。

 では、庄兵ヱ道からご案内しましょう。庄兵ヱ道舗装路終点直前の分岐から入ります。すぐ道が分岐していて、右の道からは日照りでも涸れないという噂のある水が流れています。地形図ではこちらを進んでも良さそうになっているのですが、かなりの藪です。左のコンクリート舗装路を上りましょう。

 右の道からの溝が涸れない水です。左の道は落ち葉で埋もれていますがコンクリート舗装路。

この道は別荘用に舗装されたものでしょうか。いわゆるバブルより前に失敗してしまったようです。少し進むと右手につぶれかけたログハウスがあります。

その向かいには大きな水溜まりがあります。イノシシのヌタ場だと思いますが、ヌタ場と言うよりイノシシのお風呂ですね。すぐ下には民家があるのですが。

 簡単に見られるのはここぐらいですが、この付近にはかなりたくさんあります。

さらにすすむと左手に階段があり、自転車が捨てられていたりします。

 写真外の左右に自転車が捨ててあります。

もう少し上ると舗装路終点ですが、その直前にうっとうしい倒木がありました。何とか通れるようにしました。地形図ではこのちょっと手前に登山道があることになっているのですが、全く見つかりません。

 この茂みが道全部を覆っていました。

この先すぐが舗装路終点で、車止めのチェーンがあります。もっとも右のチェーン支持杭が倒れていて、チェーンは地面を這っています。

 左のチェーン支持杭、チェーンは地面を這っています。

この先すぐに左への山道があります。少し草が茂っていて、さらに直進してしまいそうですが、直進するとブルーシートで覆われた重機があります。

 これは進みすぎ。このちょっと手前で左折します。重機は左手奥の方にもあります。

分岐の写真は撮り忘れました。地形図の分岐位置とはかなりずれています。登っていくと、右手に大きなプラスチック廃棄物が転がっているところがあり、その付近から、古道の雰囲気になります。、

 これは何の残骸でしょう?

古道らしい優しい雰囲気の道を登っていくと四辻に出ます。ただし、右手(北)の道は近頃私が開いた謎の石碑への道なので、あまりはっきりしません。左手(南)の道は広くはっきりしています。おそらく教弘寺へ降る道ですが、今のところすぐ行き止まりです。分岐に3本の細木をまとめてテープが巻いてあります。登る時は間違える恐れはありませんが、下りの時は南へ進みそうになります。下山に使う時は注意して下さい。

 左手に見える倒木迂回のため赤テープの右を通ります。もちろん倒木を乗り越えてもかまいません。

少し進むと左手に謎の石垣があるのですが、ちょっと入ったところで分岐に目印も付けていませんのでまず気付かないでしょう。そのすぐ先で右手に赤テープが巻いてあり分岐ですが、これも目立たないように巻いてあるのでまず気付きません。後は一本道です。所々に石積みのある広い道です。



五辻の道標下にたどり着きます。

 ここから入る道は気付きにくいです。入ると白テープが巻いてありました。

下が地図です。五辻の位置は地形図が少し狂っています。赤破線が今回の登山道。その他、地形図にない道がいっぱい書いてあります。謎の石碑南の道は造園業者私道以南が確定できていないので細線になっています。

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