1999年晩秋 ハンガリー・ウィーン紀行 |
その17『ブダペスト最後で最高の夜!!…下』 |
お客は満員、立ち見が出る程で、どうやらこれだけの客を入れるのに時間がかかったようです。そして‥‥オーケストラの団員と一緒に登場したのは‥‥何と150人以上の合唱団員!すごいすごい、海外でこんな大規模な混声合唱+オーケストラのコンサートを観るのは初めてです!指揮者のタクトが降り下ろされた瞬間‥‥背中がゾクゾクしました!!
合唱部分では、不覚にも涙が出て来てしまい、困りました(笑)。素晴らしかったです。月刊誌にも演目しか載っていませんでしたし、プログラムも売っていなかったので、おそらく地元のオーケストラと合唱団だったと思うのですが、それでこんな高い水準の演奏だとしたら、恐ろしい国です、ハンガリー(笑)。
でもやっぱりシチュエーションも良かったですね!オーストリア=ハンガリー二重帝国の名残りがあるオペラハウスで、天井にはギリシャ神話の英雄や女神や、楽器を奏でる天使が描かれていて、BOX席の欄干には金箔に塗られた天使の彫像が‥‥そんな中での『鎮魂歌(レクイエム)』ですもの。作曲者のヴェルディは国は違えども時代的には、丁度ハプスブルク家が傾いて行く時(1813-1901)に生きていた人ですし‥‥‥。居眠りする暇もなく、すっかり魅了されてしまいました(笑)。
このまま気分よく帰ろうと思ったのですが、あ、忘れてました!今回休憩用のテラスに行ってない(笑)。去年まではここでオペラを観ていたので、幕間にテラスへ出て、ジュースやケーキを飲食していたのですが(お酒飲むと寝るから^^;)、今回はコンサート形式だったので幕間がなく、従って飲食用のBarが出ていなかったんです‥‥。なので今夜はテラスは立ち入り禁止かなあ…と思って玄関前から見上げてみると、ちらほらと人影が!
慌てて中へ舞い戻り(笑)、大階段を駆け上がってテラスへ出ました!!…ふふふ、やっぱりここはハズせないわよね。お約束どおり『メインストリートのアンドラーシ通り』を眺め、下を覗き込みました。が、夜風があんまり冷たかったのと、急激に眠気が来た為に(笑)、早々に引き揚げました。このテラスと大階段で、中国人の女の子グループがキャアキャア言いながら写真を撮り合いっこしていたのですが、どういうグループなのでしょう?私みたいに「中欧ミーハー(^-^;)」な方々なのかしら‥‥。
さて、名残惜しいが帰ることにします。だって明日はいよいよ(やっと?)ウィーンへの移動日!!トランクに荷物を詰めにゃあね‥‥ふう。