1999年晩秋 ハンガリー・ウィーン紀行 |
その16『ブダペスト最後で最高の夜!!…中』 |
「あっれえ?乗り換えってこっちじゃなかったのかな??」と思い、再びエスカレーターに乗ってホームへ。このエスカレーター、ブダペストの名物でもんのすご〜く長いのです!!もう、それは先が見えないくらい(笑)。しかも日本のエスカレーターの速度よりかなり速い!!最初は乗り降りがホント恐かったです(でも小さい子も老人もがんがん乗って行きます(T_T)。その超高速エスカレーターに乗っていても着くのには約一分かかるので、エスカレーターがいかに長いかを想像して下さい(泣)。それを昇ったり下ったりしていたのだから、もどかしいったらありゃしない!!そうこうしているうちに、ハタと気付きました。
「ひょっとしてここはデアーク広場駅ではないんとちゃうか???(爆)」
そうだったんです。私ってば、デアーク広場駅のひとつ手前の駅で降りていたので、乗り換え線が見付からなかったんです、あああ、何て初歩的なミスを〜〜〜!そして時間のムダを〜〜〜!!!
で、改めてデアーク広場駅まで行き(泣)、黄色いフランツ・ヨーゼフ線を見つけ、やっとOpera駅へ到着しました。 この時点ですでに7時!!クラシックのコンサートって開演すると一楽章が終わるまで入れて貰えないじゃないですか。あああ、ひょっとして扉の前で待ちぼうけ〜?
でもいざ正面玄関まで辿り着くと、まだみなさん優雅にオペラハウスへ入って行って、コートを預けていらっしゃる御様子。ひょっとして慌てて来なくても良かった??しかし私はやっぱり急ぎ足で係員にチケットを見せて、席へ案内して貰いました。 着いた場所は‥‥何とオーケストラ横のBOX席!!ホント手を伸ばせば楽器に触れそうな感じ(笑)。
こ、これは‥‥居眠りすると目立つ!!オーケストラからも観客からもまる見えだわよ、この席は(笑)。しかも改めて演目を確認すると、ヴェルディの『レクイエム』(^^;)
「大丈夫かなあ、午前中ゲデレーへ行って午後はヘレンドでエネルギーを使い果たしたんだけどなあ、眠たくなるかなあ、なるだろうなあ」
と、期待よりも不安に駆られながら何の気なしに向い側のBOX席を見ると、そこには日本人の御夫婦(?)が。旦那さんの方はきちっとタイを結んでらして、奥様の方もきっちり綺麗なお着物を召してらっしゃいました。ホント「正式な」って感じの装いで、醸し出す雰囲気もセレブリティ(?)‥‥(余りの印象深さに後日ウィーンでKちゃんにこの話をしたら、「それはきっと在ハンガリー日本大使夫妻なのでは?」と言いました。なるほど、だったらあの上品さと堂々さは納得がいきます)
向こうもこの怪しい茶髪の日本人女(アタシのことだよっ!)にお気付きになったようです。私のことをどう思われていたのやら(涙)。