1999年晩秋 ハンガリー・ウィーン紀行 |
その15『ブダペスト最後で最高の夜!!…前編』 |
前回購入したヘレンドのコーヒーセットですが無事、我が家に到着しました!!陶器、ひとつも欠けてなかったです♪♪しかも船便なのに到着まで3週間かからなかったのです。やるわね!!ヘレンド&『Fed○x』!!
早速おかんは、信楽で購入したアンティーク調の食器棚にコーヒーセットを並べて、うっとり(爆)。でもせっかく買ったコーヒーセットは使用禁止(!)。確かに取っ手の薔薇細工は細かいし、金の縁取りもレンジでチンしたら(するな!!)剥げそう‥‥。でもヘレンドは使ってこそ、その良さが分かるって『何かの本(笑)』に書いてあったのに〜〜!!
それでは、本編です‥‥。
ヘレンド直営店があるデアーク広場駅から、地下鉄「フランツ・ヨーゼフ線」に乗ると、二つ目にOpera駅があります。そこから地上に上がると、いきなりド・ド〜ンとオペラハウス(Operahaz)が現れます。…ここに来るのは3度目ですが、さすがブダで一番ファンタスティックな場所と呼ばれるだけあって(ホンマか!?)毎回うっとりと見愡れてしまいます。
このネオ・ルネサンス様式の劇場は、1884年に完成。こけら落としは、オペラハウス創設者で、ハンガリー国歌の作曲者でもあるエレケル・フェレンツの指揮によるワーグナーの『ローエングリーン』。また、グスタフ・マーラーがこのオペラハウスの音楽監督となりましたが、ここで初演された彼の『交響曲第一番』が当時あまりにも不評だったため、マーラーは失意のままこの地を去ったというエピソードもあります。
さっ、見愡れているヒマはない(笑)。当日券をGETしなければ!!困るのがこのオペラハウス、毎回チケットオフィスが違う部屋に移動(?)しているんです!一昨年来た時はオペラハウスの側面(^^;)にあるでっかい扉の中にあって、去年来た時は正面玄関に一番近い扉の中にあったような‥‥。
で、今回も側面の荘厳な扉を一つ一つ引っ張ってみるのですが、うんともすんとも言わず(笑)。私の他にもう一人、学生風の金髪のお姉さん(すっごくきれい!)がいて、どうやら彼女もチケットオフィスを捜している様子。お互い「ダメねえ」と顔を見合わせてしまいました。お姉さんはそのまま一周するつもりか、オペラハウスの裏側まで行ってしまったので、私はもう一度表玄関に関係者がいないかを確かめに行きました。
すると‥‥‥な〜んだ!正面玄関の中に当日券のチケットオフィスがあるではあ〜りませんか(笑)!! 一周廻って来たお姉さんも無事この場所が発見出来たようで、お互い「やれやれよね」という顔をして列に並びました。
さて、ここのチケット売場、一昨年来た時は、「アタシも昔ブイブイいわせたのよ」という感じの(笑) オバサンがいて(でも声はリリアン並みのダミ声。リリアンは関西で一番有名なオ○マさん。何でこんな長い解説しなあかん例えを^^;)、2年前、私が一生懸命(マニュアル通りの英語で)チケットを頼んだら『PERFECT!!』と(ダミ声で^^;)言ってくれた嬉しい思い出があるのです(お世辞だろうけど/笑)。ちなみにこのオバサン、去年は幕間の休憩用カフェで飲み物を売ってらっしゃいました(やっぱりかっこいいダミ声でした♪)。さすがに今年はいないようです。残念。
などと思い出に耽っている内に自分の番が来ました。試しにボックス席があるかを訊ねると「一枚あるわよ」とのお返事!!ブダペスト最後の夜だもの、ここは豪勢に「よっしゃ、買います〜〜♪♪」(笑)。それでも値段は約2000円‥‥‥あああ、この国ってば〜、この国ってば〜〜(もう何もいうまいT_T)。
チケットを受け取る時に「開演は7時からだから、6時半過ぎにはここに来ること!」と念を押されました。えっ?開演7時なの??7時半だとばかり思ってた‥‥実はホテルの部屋に置いてあった外国人用の英語の月刊観光ガイド誌『WHERE BUDAPEST』に、この日のコンサートは7時半からだと記載されていたんです。多分急遽変わったので、私に念押ししてくれたんだと思います。で、腕時計を見ると現在6時過ぎ!!
普通ならこのままオペラハウスに居て開演時間を待てばいいんですが、この日は午前中はゲデレー城に行って歩き回り、夕方はヘレンドで冷や汗をかいて大きな買い物をした後だったので、「一度ホテルに帰らなきゃ!ボックス席なら、もう少しこましな(笑)格好をしないと!!」と思い込んでしまい、ホテルへ猛ダッシュで帰りました。
地下鉄と路面電車を乗り継いでホテルに帰り着いたのは、6時20分!オランダの空港で買って冷蔵庫に入れておいたチーズを頬張りながら着替えを済ませると6時40分、ああ、もう出発しないと!!!大丈夫、7時までには間に合うと信じ込み、路面電車に飛び乗り、地下鉄に乗り継ぎました。そう、ここまでは順調だった‥‥ハズ。