1999年晩秋 ハンガリー・ウィーン紀行 |
その13『ハプスブルグ家御用達・ヘレンドを手に入れたい!!…前編』 |
ゲデレー城のある国鉄の駅前には農業大学もあるらしく、駅のホームには学生らしい青年たちが(東洋人がめずらしいのか?)こっちをそわそわと見ていました(笑)。彼等は(ありったけの勇気を出してか?)『ハロー』と私に向かって叫んだので、私は「なんで『ハロー』やねん、東洋人やったらせめて『コニチワ』か『ニイハオ』やろ?」と心の中で思いつつも、にっこりと微笑みを返しました。本当は「お姉さん幾つやと思う?」と英語できいてやろうかとも思ったのですが、ブダペストのいたいけな農業大学生を怖がらせてはイケナイと思い直(笑)、止めておきました。
帰りの切符は(やや揉めましたが^^;)行きよりもスムーズに購入することが出来、電車に乗っている時間も早く感じられ、気が付けば、地下鉄の駅に着いておりました。
そういえば今日はブダペスト最後の夜!やはりオペラハウスでオペラでしょう!!というわけでチケットをGETするべくブダペスト随一のショッピングゾーン、ヴァーツィ通りのある地下鉄デアーク広場駅へ向かいました。(ヴァーツィ通りには、ブダペストで一番大きなプレイガイドがあるのです♪)
ところが今日の演目が何だったかを思い出せず(^^;)、結局プレイガイドのおばちゃんに「今夜オペラハウスでやるやつのチケットおくれ」と言いました(爆)。が、しかし当日のチケットは扱っていないとのこと、「直接劇場へ行って手に入れておくれ!」みたいなことを言われたので、泣く泣く撤退。オペラハウスへ行くにはそこからまた地下鉄で2駅程移動せねばならないので、その前にこのヴァーツィ通りで少し買い物をすることにしました。
ブダ一の繁華街‥‥といってもそんなに大きい通りではなく、ブランドショップがひしめいているわけでもありません。ただ観光客は多く、みんな手に色んなおみやげを持って歩いています。そのまま通りをエリザベート橋の近くまで歩いてくると、右手にフェレンツィエク広場があり、そこに憧れの陶磁器・ヘレンドの直営店があります♪♪
‥‥実は今回のハンガリー行き、私には重大な使命がございました。一昨年ヘレンドで取っ手に小さな猫の付いたボンボン・ケースを買って帰ったところ母親がいたく感激し、今年はカップ&ソーサーのセットを買ってこいと私に命令していたのです。もちろん持っては帰れないので(当たり前だ!)船便で送れ!との指令でした。あああ、うちのおかんってば我が儘(涙)。‥‥ところで船便って英語でどういうんだっけ?
ヘレンドKigyo通り店…ここを入れて計3店鋪のヘレンド直営店が、ブダペストにはあります。もちろん街中のいたる店で「ヘレンド製だよん」という食器に出会うのですが、製品にはランクがあり、3級品を扱う店もあるとのことなので、せっかくなら良いものを扱っている直営店で購入されるのが宜しいです‥‥とガイドブックには書いてありました(^-^;)。
店の中はちょっとした博物館!という感じで、アンティーク調の食器棚に品よく食器が並べられ、程よくライトアップされています。入ってすぐ左は単品売りのカップ&ソーサーのゾーン。右手奥にボンボン・ケースや動物(鳥・ネコ・ウサギなどなど)をモチーフにした置き物ゾーン。(この動物シリーズは故・ダイアナ皇太子妃がお気に入りだったそうです・・・)そして正面奥には、あらゆる種類のディナーセットがきれいに並べられていて、まるで王侯貴族の食器棚のような雰囲気です。せっかくなので、ディナーセットの代表的なシリーズを何点かご紹介させて頂きます。それぞれのネーミングがロマンチックなのですよ。