1999年晩秋 ハンガリー・ウィーン紀行 |
その12『憧れの♪ゲデレー城‥‥4』 |
皇妃エリザベートのレセプションルーム…ここより家具調度品はシシィ色が濃くなります。壁は上品なラピス色。そこに刺繍をするシシィ(早口言葉みたいね^^)のタペストリーが飾ってあり、また家具が見事!ネコ脚の机と椅子なのですが、椅子に貼っている布が紫色のシルク(?)で出来ており、すっごくキラキラ光ってもう、綺麗なんです!!!
その隣にはシシィの勉強部屋があります。彼女と子供達はここで愛するハンガリーの言語と歴史をこの国の最高の専門家達から学んだそうです。彼女はハンガリーではハンガリー語を使って公務をこなしたので、ハンガリー民族からは熱狂的に受け入れられたそうです。次にあるシシィの化粧ルームも興味深かったです。やはり紺と紫を基調にしていて、常にスタイルを気にしていた彼女らしい大きな飾りのついた鏡台。そして壁や机の上には大小様々なポートレイトが。もちろん中には愛する子供達の写真が入っています。 愛娘マリア=ヴァレリー用の本棚はかわいらしい大きさで、横には鳥かご。いかにシシィがプライバシーを大切にして、あたたかい家庭を築きたかったかがこの部屋の様子からも伺えます。(現実はそうではありませんでしたが、ね‥‥)
最後の部屋は3つ続きでシシィに関するメモリアルホールになっています。当時の御成婚&皇太子誕生記念コイン。そ、そしてなんとルドルフ皇太子の産着が!!オレンジがかった黄色の刺繍で飾られていて、正直言って着心地はあんまりよくなさそうですが(^^;)とにかく贅沢な仕様でした。いかにルドルフがハプスブルク家待望の男子で大切に扱われていたかですよね‥‥。それにしても小さい。産着だから当たり前か(笑)。他にもシシィが乗馬で使っていた鞭(ひょっとしてルドルフの鞭もあったかも)、直筆のメモ、愛読書などが所狭しと展示してありました。
そして最後の部屋には、彼女がスイスで暗殺されたことを書いた当時の新聞記事がディスプレイされています。そしてその後、欧州各地で彼女を記念して作られたたくさんの銅像や彫像の写真が壁に掛けられています。その前にはシシィの実物大の胸像が‥‥。微笑むわけでもなく、悲しむわけでもない凛とした表情が印象的でした。では最後に、彼女が故郷バイエルンに住む実母へ送った手紙で締めましょう‥‥。
「ハンガリーでは絶えず自由を感じます。ここでは誰も私の邪魔をしません。好きな時に行き来できる、まるで私の過ごした田舎のよう‥‥」
‥‥はあ〜〜!来た甲斐がありました。1Fがシシィ関連のグッズショップとカフェになっていたので、ゲデレー城のパンフとおたくグッズを買い込み(笑)、カプチーノとエステルハージィトルテ(激甘!でもおいしい♪)をいただきながら、シシィとルドルフ皇太子に思いを馳せました。う〜ん、また来たいです!このお城。今まで行った宮殿やお城の中で、一番生活感を感じることが出来ました。豪華なんだけど、ゴテゴテしていないし…。
ああ!そろそろ帰りの列車の時刻です。離れ難しゲデレー城!!シシィ、ルディ、また会いに来ますね(笑)♪