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曲が始まって早々に羽飾りカチューシャが吹っ飛んでしまっ た由香さん。この超〜〜〜豊富で超長〜〜〜い膨大な髪を 多少なりとも押さえていた(特に前髪は完璧に押さえていた) たがが外れてしまった訳でして、完全に解き放たれてしまった この髪はこれから由香さんにどのように襲い掛かってくるの でしょうか? 間奏の♪ジャーンジャジャジャン♪に乗ってフォアステップ しながらスタンドマイクの所に戻ってきた由香さんとトコちゃん。 ここから歌(と振り)が本格的に始まる訳です。 ♪ここかと思えばまーたまたあちら、浮気な人ね♪.... この最初のフレーズでは、左手を腰に添えて腰を振りながら 右手を頭の上の方で振るアクションです(右端の絵)が、もう 既に由香さんの超豊富な長〜〜〜い髪は左側の前髪が肩を 越えて体の前面に流れて来ていまして、腰と右手を振るアク ションに伴ってその前髪がゆっさゆっさと重々しくしかししなや かに揺れ動いています。 そして既にもうのっぺらぼーの兆候が....左目はその 左側の前髪によって8割方が隠されてしまい、右目もまたカチ ューシャの束縛から解放された右の前髪によって半分ほどが 隠されてしまっています。 その吹っ飛んでしまった羽飾り付きカチューシャは歌い踊 っている由香さんの足元に転がっています。 |
A
髪が解き放たれてしまった由香さんの姿は、隣で歌い踊って いるトコちゃんの視界にも入っています。 登志子『わっ由香ちゃん、カチューシャ飛んでしもたみたい! ....えーーーっこれからどうなるんやろ?』 トコちゃんは口では『渚のシンドバッド』の歌詞を口ずさみながら 心の中ではこう呟いています。片や由香さんの方は、口では 同じく歌詞を口ずさみながら心の中では.... 由香『あーーっ、カチューシャ外れちゃった....でも (足元にそのカチューシャが見える)拾ってる余裕ないわ.... 中断したらトコちゃんに迷惑かかるし....』 道にゴミを捨てたことなど生まれてこの方24年間1度も無い お行儀良い超常識人の由香さんにとって、目の前に落ちている カチューシャを拾わない事はものすごく気持ち悪い事なのですが 今はトコちゃんの足を引っ張らない事の方が重要となっています。 そのためにこの解き放たれてしまった超膨大な髪がこれから 自分にどのような影響を及ぼすかなど今は全く考えていません (しかも歌まで歌っていますし)。そして.... ♪サーフィンボード小脇に抱え、美女から美女っヘ♪.... 続いてこの波かクロールを思わせるように両手をボヨボヨと前に 出すアクションの時に早くも、右側の前髪も肩を越えて体の前方 に流れて来てしまい、これにてすっかり準備万端(何の? ^_^ ) となりました。 |
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B
トコちゃんの心配事は☆☆★郎とV作君も同様です。 ☆☆『うわっ由香さん、カチューシャ吹っ飛んでしもた! ええーーあの髪の毛で、これからどうなるんやろ?』 V作 『わっお姉ちゃん、髪留め吹っ飛んでしもた!.... うわぁーーこれからどうなるんやろ?....ワクワク』 この観客席の2人の心の声はほんの瞬間的なもので、その間 にもステージ上の2人は次のアクションに移っていました。 そして.... ♪ビキニがとってもお似合いですと、肩など抱いて♪.... ここで(ピンクレディ本人曰く、「モンローウォーク」しながら) 頭をナデナデするようなアクションとなりまして(その振動の激し さから)遂に、これまでかろうじてセンター分けの流れをキープ していた由香さんのこの長〜〜〜い前髪は引力に屈してしまい その髪の1本1本生えている方向に素直に従ってしまいました ....つまり平たく言えば、由香さんはのっぺらぼーになった のでした。 C 先ほどの第2次審査・スイカ割り競争で、思う存分のっぺらぼー を堪能した観客達は『もうこれで今日はのっぺらぼーを見ること はあるまい』とタカをくくっていたのでしたが、この思いがけない のっぺらぼーとの再会、しかもピンクレディの歌を歌い踊りながら というこれまで以上に前髪が激しく揺れるであろうシチュエーシ ョンをも期待して、この第3次審査・カラオケコンテストに入って 初めて「おおーー!!」と大きくどよめきました。 そして観客席の2人も.... ☆☆『うわっ、やっぱりこうなってしもた!』 V作 『やったーーー!!』 V作君はただ単純に自分が望んでいたとおりになって喜んで いますが、☆☆は流石に大人だけあって『こののっぺらぼーで 無事に歌い切れるだろうか?』と由香さんの身を案じています。 D ♪ちょいとお兄さん、馴れ馴れしいぃわぁ♪.... 由香さんはのっぺらぼーになりながらも、それまでと変わらず ピンクレディのオリジナルのフリにほぼ忠実に歌い踊り続けて います。今の所はスタンドマイクの前から殆ど離れないアクション が続いているのが幸いです....と言うか寧ろのっぺらぼーに なって視界が遮られているので、観客の姿が見えないからやり 易い面も有ります。 それでも由香さんは時折アクションの切れ間などでは前髪を かき分けて視界を開き、自分が今立っている位置や方向が正しい かどうか、更には横のトコちゃんとの距離がちゃんと取れている かどうか等を確認しています。 でも、かき分けた手を離すとすぐに、そのあまりにもさらさらで 長〜〜〜い(故に重量もある)前髪のカーテンがさーーっと由香 さんの顔を覆い隠して、視界を遮ってしまうのです。 E ♪唇〜〜盗む早業は〜〜噂どおりだわ〜〜あなた〜シンド 〜バ〜ッド♪.... このように前髪と格闘しながらしかもピンクレディのフリを忠実 に真似ながらですので、由香さんの歌はとても聴けたレベルの ものではありませんが(トコちゃんがなんとかフォローしている 感じ。本家で言えば、由香さんがケイで、トコちゃんがミーみたい なもんカナ? ^_^ )、☆☆やV作君も含めて観客達にとっては歌 なんてどーーでもいい事です。 『身の丈を越えるような長〜〜〜い髪のアイドルがいたら、 どんなに素晴らしい光景だろう』という永年見続けていた夢が 今、目の前で現実に繰り広げられているのですから。 この由香さんののっぺらピンクレディの横に居ては、さしもの 脚線美とふくらはぎまで伸びた長〜〜〜い髪を誇るトコちゃん こと山田登志子さんも影が薄くなっています。彼女は彼女なりに その世にも美しい姿を含めてプロのアイドル顔負けの素晴らしい パフォーマンスを演じてくれているのですが。 そして、歌詞の内容も含めてこの曲のクライマックスと言える 部分に差し掛かりました。
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F
♪セクシーー....あなたはセクシー♪.... この部分では先に右脚を次に左脚を前に出してスカートを捲り上げるような アクションをしなければいけないのですが、ここまでの激しいアクションで もうすっかり隙間無く由香さんの顔も含めて前面を覆い隠してしまったこの 超〜〜〜豊富で超長〜〜〜い前髪は、まるでロングスカートのようになって しまっており、このスカート捲り上げアクションではまるで前髪のスカートの中 から脚を出す....と言うか、前髪で出来たロングスカートのスリットが 開いてそこから脚を出しているような姿になってしまっています(中央の絵)。 その前髪のスカートを捲り上げる、あるいは前髪のスカートのスリットから 脚を出す超官能的なアクションに観客達は一段と「おおーーーっ!!」と大盛 り上がりです。まさしくアンタはセクシー。 その横でずっと同じアクション・フリをしながら歌い踊り続けているトコちゃんは 横目でその由香さんの姿をチラッと見ながら、 登志子『うわーーー由香ちゃん、凄い姿になってしもてる ....でも止める訳にはいけへんもんなぁ.... もし今ノリノリやったら悪いもんなぁ....』 でも片や由香さんは、カチューシャが吹っ飛んでしまった時からずっと、 由香 『中断したら、トコちゃんに迷惑かかる....』 との使命感・責任感でもって、不便なのっぺらぼーのままで歌い踊り続けて いるのです。まあ即ち由香さんもトコちゃんも共に、本当はSTOPしたいの ですが、相手を気遣って(それが相手の本意ではないのに)歌と踊りを続けて いる訳なんです。こういう事って普段からよくある事(「賢者の贈り物」にも 似たケース)ですけどね。 でもなんとなく....由香さんがこういうのっぺらぼーになることを予見して それで誘ったトコちゃんの確信犯のような気もするんですがねぇ(^_^ )。 それにしても、かつて一世を風靡したあのピンクレディのフリ・アクションも 超ロングヘアーの人がすると、ここまで新しい解釈として生まれ変わるもの なんですね〜〜。勿論、本家本元を凌いでいることは間違いないでしょう(^_^ ) そしてまたまた....またまたクライマックスが.... G ♪私はイ〜〜チコロでダウンよ、もうあなたにあなたに溺れる〜〜♪.... 先ほどのスカート捲り上げアクションのクライマックスを終えて、ここでは 当り障りの無い軽いアクションで(勿論、由香さんはのっぺらぼーのままですが) 由香さんとトコちゃんは1コーラス目を歌い踊りました。 ここからは再び♪ジャーンジャジャジャン、ジャーンジャジャジャン♪の 間奏となりまして、2人は再びあの波乗りを模したと思われる(この曲中もっとも 派手でよく動きまわる)バックステップ→フォアステップアクションをしなければ いけない訳です。 ですがちょっと思い出してください....先程(14ページ目)の1回目の間奏 の始まる前はまだ由香さんはカチューシャで前髪を留められていてのっぺら ぼーではなかったのです。ですので、この1番激しい波乗りアクションを 何とか凌げたのでしたが....今度の2回目の間奏は始まる前から由香さん は既にのっぺらぼーですよ....一体全体、由香さんはどうなってしまう のでしょう??? ....はい、こうなってしまいました(左端の絵^_^ )。 最早この姿はどう表現してしまえばいいのでしょうか?....波乗り(サー フィン)をしている最中に、昆布やワカメや海草が纏わりついてきてそのまま 波乗りを続けているサーファー....なんて連想ゲームみたいな苦しい例えを する必要無いですよね。単刀直入に、“髪の中から手足が出て踊っている”、 あるいは “世にも美しい長〜〜〜い髪の舞” で良いでしょう。 ここに至って観客達は、想像していたとは言えあまりにも凄まじい光景に 思わず、「おおーー!!」というどよめきに続けて遂に “パチパチパチーー!!” と大きな拍手まで由香さんに送りました。 そしてスタンドマイクの場所まで戻って来た2人(由香さんはこんなのっぺら ぼー状態でよく正確に戻って来れたもんだ ^_^ )は、 ♪波乗り鮮やか拍手を浴びて、キッスの嵐♪.... と2コーラス目を歌い始めました。 H ところで、観客席の中で並んで由香さんとトコちゃんに声援を送り、由香 さんののっぺらぼー姿に官能と感動(と心配)をしていた☆☆とV作君は、 いつしか途中から、官能と感動よりも寧ろ何か寂しい思いを感じ始めていました。 あまりにも素晴らしく官能的なステージを見せて観客達を沸かせている由香 さんがあまりにも輝かしく眩しく見え始め、何かスーパーアイドルになって しまったような気がして、自分達とは遠い存在のように思え始めてきたのです。 ☆☆『由香さん、なんて美しく光り輝いているんだろう! ....こんな素晴らしい世界のアイドルのような人を 僕のような凡人が独占してしまって良いんだろうか?』 V作 『お姉ちゃん、こんなに凄い人やったんかぁ.... こんな人にボク、今まで悪戯ばっかりしてたんか....』 2人は今後由香さんがこれまで同様に接してくれるのかどうか心配になって きたのでした。そして.... ♪あちらのパラソル、こちらのパラソル、ウインク投げて〜〜 夜更けになったら、あなたの部屋へ忍んで行くーーよ、ちょいと お兄さん、いい気なものね♪.... 2コーラス目もどんどん進んで行きまして、由香さんは1コーラス目と同様 のっぺらぼーになりながら歌い踊り続けています。観客達はこの2コーラス 目はもう『この2度とお目にかかれないかも知れない官能シーンをしっかり 目に焼き付けておこう』とばかりに目を思いっきり見開いて由香さんとトコちゃん のステージを見つめています。 I それにしても☆☆とV作君は、この『渚のシンドバッド』の歌はともかくフリを 殆ど間違いなく演じている由香さんに本当に感心しています。しかもこんな のっぺらぼーのハンデを背負っているのに。 ☆☆『由香さん....こんな一面が有ったんだぁ....』 V作 『お姉ちゃん、ホントにスゴイ....』 これまで長〜〜〜い髪を手入れすることしかして来なかった人生を歩んで きたと思ってしまっていた由香さんにこんな意外な特技(?)が有った事は 2人にとって本当に驚きだったのです。 ♪ウットリ〜〜させるテクニック〜〜腹が立つほどよ〜〜あなた〜 シンド〜バ〜ッド、セクシーー....あなたはセクシー 私はイ〜〜チコロでダウンよ、もうあなたにあなたに溺れる〜〜♪.... 2人は遂に歌い終わり、そしてエンディングに乗って、最後のアクション 向かい合わせになって相撲のツッパリのように両手を交互に出すアクション、 で締め括り、これにて観客達の度肝を抜いた由香さんとトコちゃんの 超ロングヘアー&のっぺらぼー『渚のシンドバッド』は終りました。 |
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J
歌い踊り終えた由香さんとトコちゃんに対して、観客達は盛大な拍手を送ると共に「アンコール! アンコール!」のスタンディングオベーションまで起こっています。☆☆とV作君も観客達に 混じって拍手を送り続けていますが、彼らのは感動にプラス由香さんとトコちゃんに対して『ご苦労 さん』と労をねぎらったものです。 由香さんはようやく落ち着いて前髪をかき分け、トコちゃんと顔を見合わせて『やったー!』とばかり に微笑みを交し合いましたが、視界が開け精神的緊張からも解放された途端のこの観客席からの 凄い反応に、我に帰り、一度に恥かしさがこみ上げてきました。トコちゃんもこれまでは楽しく歌い 踊れてきたのでしたが、歌い踊り終ってさすがに(由香さんほどではないにしろ)恥かしさがこみ上げ てきました。そんな2人の所に土井根正和が近づいて来ました。 土井根「いやーいやーご苦労さん、素晴らしかったですよーー....特に彼女(由香さん) 凄い熱演だったねーー髪の毛振り乱して....ネ」 土井根がそう言うと観客席からはまた大きな拍手と口笛が鳴りました。 土井根「やり終えてどう、今の感想は?」 由香(本当に恥かしそうに)「あっはい....あ....お楽しみ頂けましたでしょうか?」 この由香さんのMCに観客達は「わははー」と大笑いして盛り上がり、再び拍手や口笛が鳴り響き ました。 土井根「ちゃんと前見れてたの?」 由香 「はい....なんとか大丈夫でした」 土井根「これ、やろうって言い出したのはどっち?」 登志子(手を上げて)「はい」 土井根「普段から練習してたの?」 登志子「いえ....7年ぶりくらい?....(由香さんを見てお互い頷き合う)....です」 土井根「そう、まあとにかくこれはもう『ミスマーメイドコンテスト』史上に残る名シーンに 間違いないヨネ。ではご苦労さんでした、ちょっと後ろで待っててくれますか」 由香・登志子「はい」 由香さんとトコちゃんは並んでステージの後方に歩いて行き、先に終った5人の美女達の横に 一列に並びました。 ようやく大役を終えた由香さんは、体中からなにか力が一気に抜けていくのを感じました。 土井根「ではこれにて、『20XX年度△△ビーチ・ミスマーメイドコンテスト』 全審査が終了いたしました。長い時間のご清聴ありがとうございました。 それから、出場者の皆さんもご苦労さまでした。 それでは....(時計を見て)今1時24分ですので、しばらく休憩を挟みまして、 午後2時よりミスマーメイドの発表を行います。 それでは出場者の皆さん、退場してください」 土井根の合図と共に1番の川西あゆみちゃんから7番の由香さんまで7人の美女達は一列になって ステージ上を一周してステージ左端にある控え室へ退場して行きました。そして審査員達と土井根と 相木本は審査員席の所に集って、ミスマーメイドと準ミスマーメイドを選ぶために協議を始めました。 ですが先程(13ページ目)審査委員長のホラヱ門氏が「アンタ失格やな」と言った由香さんはもう 対象外でしょう(? ^_^ )。 K 控え室に戻って来た由香さんとトコちゃん。2人は顔を見合わせて、 由香(本当にホッとしたように)「ああ〜〜〜やっと終ったぁ....」 登志子「由香ちゃん、頑張ったねぇ、本当に....尊敬しちゃった」 由香(笑いながら)「えへっ、そんな....」 登志子「ゴメンね、私がこんな事言い出したもんだから、由香ちゃんに苦労掛けさせて」 由香 「ううんっ別に....楽しかったよ、これでけっこう」 そこに☆☆とV作君もやってきました。この2人はいつの間にか友達になってしまったようですね(^_^ )。 ☆☆ 「由香さん、本当にご苦労さまでした。山田さんもお疲れさまでした」 登志子「いえ、ありがとうございます」 由香 「でも、私の歌、ひどかったでしょ?」 ☆☆ 「いえいえそんなことは....でもフリは完璧に憶えてらっしゃったんですねぇ」 由香 「ああ、いえ....そうでしたかぁ?」 登志子「うんっミスはなかったよ。それによくあんな状態(のっぺらぼー)でやり遂げられたよねぇ」 ☆☆ 「はい、もう感心しました、由香さんがこんなに芸達者だったなんて」 由香(大笑いながら)「あはは〜〜〜そんなそんなぁ....」 V作君はそんな由香さんとトコちゃんをポカンと見つめています。 由香 「どうしたのV作ちゃん....?」 V作 「お姉ちゃんって....スゴイ人やったんやね」 由香 「あはは〜〜そんなことないよ〜〜、お姉ちゃんってほんとドジで、すっかり こっちのお姉ちゃんに迷惑掛けちゃったもん....」 登志子「ううんっ、そんなことないそんなことない、ホント由香ちゃんにはお礼言わないと」 V作 「もしかしたら、これで芸能界にデビューできるんちゃう?」 由香(大笑いながら)「あはは〜〜〜まっさかぁ〜〜!」 この由香さんのまったく屈託も迷いも感じられない笑顔からは、芸能界に全く関心無い事が分り まして、☆☆とV作君は共にホッとしています。 由香(本当に安心したように)「ああ〜〜でもホントこれで全部終った....土井根さんに頼まれて 出ただけなんだけど、土井根さんの頼みを果たせられてホント肩の荷が下りちゃった」 登志子「えっ、でももし優勝したら、あと撮影会とかちょっとしたイベントにも出ないといけない らしいよ」 由香 「あっ、それはもう大丈夫大丈夫。私はもう問題外だから」 由香さんはホラヱ門氏の「アンタ失格やな」と言った言葉ですっかり安心しきっています。でもそれ を聞いていたV作君はちょっと恥かしそうにうつむいています。 登志子(いぶかしそうに)「そうかなぁ....」 由香 「じゃあ、着替えてこよ」 登志子「うんっ」 由香さんとトコちゃんはこの『渚のシンドバッド』のコスチュームから、この△△ビーチにやって来た 時に着ていた普段着に着替えるために更衣室に向かいました。 L 1時24分に第3次審査・カラオケコンテストが終ってからは、また観客席は疎らになっていました。 そして午後2時が近づくと流石にまた観客席が賑わってきました。観客達は口々に先程のカラオケ コンテストの話をしていますが、話題の中心はまたまた(のっぺらピンクレディを演じた)由香さん でした。まったく由香さんって、凄く素朴な性格なのに何故かメチャクチャ目立つんですよね。 そして遂に午後2時丁度となり、この30分あまり無人状態だったステージ上に四たび土井根正和と 相木本邦子が上がりました。 土井根「ではお待たせしました、ただ今より、『20XX年度△△ビーチ・ミスマーメイドコンテスト』 ミスマーメイドを発表いたします」 土井根がそう言うとまたバックにファンファーレが鳴り響き、観客席からは「待ってました!」と ばかりに一段と大きな拍手が起こりました。でもその拍手の中には『これで終わり』だと思うちょっと 寂しさも漂っているみたいです。 土井根「では出場者の皆さん、入場してください」 土井根の掛け声と共にステージの(観客から向かって)左端から、川西あゆみちゃんを先頭に 野々村里枝子ちゃん、野々村和歌子さん、西渕美和さん、現役アイドル・横道ジューンことサッ ト・キヨミ・ヨコミチさん、そしてトコちゃんこと山田登志子さん、そしてそして(この漫画の主人公) 水島由香さん....と出場者順に1列に1m程間隔を空けながら髪長美女達が1人ずつ入場して 来ました。 彼女達はもうすっかり普段着に着替えていますが、ただ1人サット・キヨミ・ヨコミチさんだけは 先程のカラオケコンテストの時と同じフラダンス衣装のままです。 土井根「では先ずは、準ミスマーメイドから発表いたします。 20XX年度△△ビーチ・準ミスマーメイドは....」 土井根がそこまで言うと、バックでドラムロールが鳴り響きました。「いよいよ発表!」という気運が 熟してきました。『もう自分は対象外だ』と安心しきっている由香さん以外の6人の美女達の顔には 緊張感が漲っています。そして.... M 土井根「準ミスマーメイドは、6番の山田登志子さんです!」 なんと、トコちゃんが準優勝でした。 ![]() まあね、あの超ハイレグ水着で男性諸氏の目を釘付けにしたり、脳天ポニーテールでのっぺら スイカ割りしたり、由香さんののっぺらピンクレディを呼んだ『渚のシンドバッド』の発案者も彼女でし たし....これらの大活躍を考えると、加えて美貌やプロポーション・ふくらはぎまで伸びた綺麗な 長い髪などを考慮しても、選ばれて当然って感じですよね。ましてや由香さんの失格が既に決まっ ている事を考えると、ミスに選ばれなかったのが不思議なくらいですよね。 準ミスなのではたして素直に祝福していいのかどうか由香さんは迷いましたが、観客席も他の5人 の美女達もみんなトコちゃんに拍手を送って祝福してますし、それに先程『渚のシンドバッド』のリハ ーサル中にトコちゃんが「準ミスでも良いから、なりたいなぁ」と言ってた言葉を思い出しましたので 由香さんは特に複雑なことは考えずにトコちゃんに拍手を送って祝福しました。 トコちゃんはステージ中央に歩み出て、「準ミスマーメイド」と書かれた襷(たすき)を掛けられ 王冠を被せられ、賞金・賞品の目録を受け取りました。 土井根「どうですか、今の心境は?」 登志子「いえもう、大満足です。ここまで来れたのは両親や友人たちのおかげです。 皆さんにお礼を言いたいです」 トコちゃんの言う「友人」とは由香さんのことを指しているのは言うまでもないですよね。 N 土井根「それではいよいよ、ミスマーメイドを発表いたします。」 再びバックでドラムロールが先程よりも1レベル大きく鳴り響きました。「いよいよこれで決まり!」 という気運が熟してきました。そして遂に、 土井根「20XX年度△△ビーチ・ミスマーメイドは....」 |
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由香さんシリーズって、A4の紙に1/10サイズで描いてますので、
前ページもこのページも本当は、このように1枚の絵に4コマ入れるのはちとキツかったんですよね。
本当はもう少しコマ同士の間隔を空けたかったんです。 でもどちらの絵も、どのコマも必要不可欠なものばかりでしたので、 かなり無理して押し込んじゃいました。 ちなみにA4と言うのは、私の持っているスキャナーの眼界サイズだからです。 で、その為にこの絵ではスタンドマイクの下半分を省略しました。 『少しでも絵がゴチャゴチャしないように』との思いとプラス、 『スタンドマイクをフルで描くと、由香さんの髪とか脚が隠れてしまう』 との思いから省略した訳です。まあ、前のページでスタンドマイクを フルで描いてますので、もうこのページではその必要はないでしょうから ....ま、そういう省略が出来る点が写真と絵の違いかな。 左端の完全のっぺらぼーのコマは第1テイクなんです(もっとも、殆どの コマは第1テイクですが ^_^ )。でもこの第1テイクを描いた後で、 『激しく動いてるんだから、もっと前髪が乱れないといけないのでは』 と思いましてその後2テイク描いたんです。でも、のっぺらぼーになった 前髪のつやつやさがこの第1テイクが1番だったものですから、 それで髪の動きよりも美しさを優先して、この第1テイクを採用したのです。 まあ、時間がもっと有れば、テイクをもっと重ねて更にBESTのものを 作れたかもしれませんが。 ところで、今回のこの「渚のシンドバッド」のネタですけど.... でも本当は1番最初は、由香さんと☆☆★郎君をデュエットさせよう、 曲目はトワエモアの「或る日突然」を(しっかし、私もホント古いなぁ ^_^ ) ....と考えてたんですヨ。 で、土井根に「お二人の関係はこの歌詞の内容どおりなのですか?」 と聞かれて、由香さんは「はい」と答えざるをえなくなって、それが 公開プロポーズになってしまうというストーリーを考えてたんですけど ....まあでも、まだそれは早いと思いましたし、それとやっぱ、 『派手で楽しい方が良いや』と思いましたもので....ネ。 |