
第三十一夜 通天閣の夜はふけて 2005.11.2
10月27日、通天閣歌謡劇場に行ってきました。大西ユカリと新世界のマンスリーライブです。先月から始まった企画ですが、消防法の関係でキャパが120人しかないので、通天閣劇場事務所で80枚、web抽選で40枚となかなか激戦のライブです。
たまたまワカジが通天閣劇場まで買いに行けるということで頼みました。そしてweb抽選も申し込みましたがワカジ当選でわたしはハズレでした。馬券の調子もよく今年の運を一気に使い果たすかのようなワカジラッキー状態です。
大西ユカリはバナナホールでやっていたころに木下組のみんなで見に行ってから、けっこうあちこち見に行きました。バンドというものはぞれぞれ目指すところがあったり、やりたい事があったりするので、すべてのお客を満足させることはできないのはあたりまえです。
わたしがやはり好きだったのは最初に見たバナナホールでやってたようなエンターテイメントとしてのショウで、曲云々というより、すべてが一体で楽しいものが見たかったんです。
ですので、前々回のツアーから少し路線が変わってきたこともあって、前回のアルバムは買いませんでした。先月あったナンバハッチのライブも仕事があけば行こうかなくらいに直前まで考えて、結局仕事が入ったこともあり行きませんでした。
高槻現代劇場で初めて大きな椅子席のホールでみましたが、客層の違いということもあるんでしょうが、大西ユカリにも戸惑いというか距離感が測りきれてないようなところがありました。
そんなこんなで120名という小規模なライブと、いまどきチケットピアで買えない、ほとんど直接劇場に出向かないとチケットが手に入らないという状況ではコアなファン相手とというのは目に見えてましたので、なかなか楽しみにしていました。
当日は代休を取って、少し早めに家を出て日本橋を少しうろついてから行くことにしました。なんか日本橋も見るとこなくて、時間を余らしたまま通天閣本通を歩いていると、なにやらサトリ(注 ワンピース空島編参照)のようにふわふわとスキップしながら大きく前に回りこんでこちらを振り向く物体が・・・・・
「え、江戸さん・・・」
「やっぱり部長でしたか、後姿でわかりましたよ!」
その前に、普通に声かけて欲しいわ。
きょうはweb抽選で当たったぶんで師匠と江戸さんが参戦することになったようです。
通天閣の下に着くと、新しくなった通天閣歌謡劇場の地下への入り口前で、チケットの交換が始まってました。ワカジに電話すると、今通天閣に着きましたとのこと。こっちは真下にいるので、伝えるも、全然わからない様子。じゃんじゃん横丁方面の通天閣の脚の下を見ると電話しながらきょろきょろするワカジ発見。
無事?合流してとりあえずまだ小一時間あるので、やっぱり串カツで飲もかとなり目の前のだるまに入る。
iいま新世界界隈は串カツ戦争と呼ばれるくらい、串カツ屋が林立しています。そのなかでもだるまは、赤井が後輩に、だるまの後継者がないところ無理やり継がせて存続させた手前マスコミ露出も多い店です。
大体立ち飲みの串カツにあそこがどうの、ここがどうのというレベルではないと思います。こちら気分よく生中に串カツ、ドテ焼きで開場までに上機嫌になっていました。
時間になって劇場の入り口を地下に下りていくと、とても明るくてキレイでおどろきました。ずーっと昔に一度だけ来たことがありますが、そのころは将棋センターが併設されており、舞台の反対側に障子で区切られた畳敷きの将棋を指すスペースがあって、歌謡ショウなんかは将棋を差しに来ている人はただで聞けてました。
土曜日曜の歌謡ショウのポスターが貼ってあるので見ていますと、1500円の入れ替えなしやそうです。出演者のところに司会漫談、通天ヤローズと書いてありました。漫談言うくらいやから一人のはずやのにヤローズて・・・
みんなで爆笑です。どの出番表にも書いてありますので、おそらく専属のひとでしょうか。気になる通天ヤローズ、一人でもヤローズとはこれいかに・・・などとすでにほろ酔い気分のオープニング待ちでした。
そうこうするうちに大西ユカリ一人で登場です。リラックスした雰囲気のしゃべりで始まり、いきなりアカペラで始まりました。予想はしていましたが、通常のツアーとは全く違った趣向です。ドラムの夢ミノル登場でかもめ。
かもめは浅川マキという人のナンバーで以前から大西ユカリに合うなぁと思っていたナンバーです。
ギターの三好さん登場で本牧メルヘン。本牧メルヘンは鹿内孝のナンバーで個人的にものすごく好きな曲です。初めてバナナホールで大西ユカリが歌うのを聞いたときから、大西バージョンもダントツに好きになりました。この曲はCDになっていないので、ライブでしか聴けません。とくに最近はやってなかったので、きょうはこれだけでも来たかいがありました。
そのあとは八月の濡れた砂などおっというナンバー(休憩に師匠に聞くと今発売中の昭和残唱はほとんどカバーということがわかりました)と涙の湖72など初期のナンバーも目白押しで、これでゴーキャッツが出てたらなぁという怒涛の構成です。
あとでわかった話しでは、ワカジはゴーキャッツも来るかも?いっぱい踊れるかも?とガセ情報を師匠に流していたそうです。
そして久々のそろばんショー、その後もなにやらユカリさん客席で配っています。江戸さんがもらったので、見せてもらうと通天閣歌謡劇場の株主優待券でした。これで通天ヤローズ見にこれるやんとニッコリ。
二部が終わってアンコールで最後はみんなで踊って終わりです。
久しぶりのライブでしたが、このキャパでこのお客というのが、最初から見ているわれわれにはいちばんシックリくるかもしれません。やってるほうも手の内にはいってるというかグルーブ感が全然ちがいました。
マンスリーライブは来年も続けていくそうなので、チケットが手に入るならなるべく参戦したいですね。そのうちゴーキャッツナイトも必ずあると思いますわ。
ゴーキャッツも出て欲しいですが、もともと彼女らはプロじゃないので、なかなか引っ張り続けるということもできないんじゃないですかね。彼女らがいなくても踊れるパターンを作ってもらえればもっとハッスルできるねんけどな。
来月も一応申し込みましたが、当たるのか外れるのか・・・はたしてラジオのおっさん(謎)は次回もこれるのか?
帰りにニューアルバムの昭和残唱を買いました。どうやら森さんがメインのプロデュースらしく、同い年ということあって、カバーのすべてがすらすらとわかりました。
原曲の歌い手が書いてないので、(意識的なのかも)今聞く若い人にはどのように受け入れられるのか、興味のあるところです。
ライブ終わって師匠も交えて再び串カツ屋へ。こんどは新世界じゃんじゃんという店です。ちなみに師匠のウズラ卵好きが暴露されました。
店を出るころは通天閣のネオンも骨ネオンに。久しぶりのライブの夜は久しぶりの串カツの夜でもあったのた。これでいいのだ。

大西ユカリと新世界/昭和残唱
女王蜂のフーガ 【和田アキ子】
マンハッタンブルース 【青山ミチ】
待っている女 【五木ひろし】
横須賀エンジェル 【オリジナルナンバー】
Hold On! I'm A Comin' 【サム&デイブ】
八月の濡れた砂 【石川セリ】
夏の日の想い出 【日野てる子】
釜山港へ帰れ 【李 成愛】
番格ロックのテーマ 【キャロル】
涙のかわくまで 【西田佐知子】
かもめ 【浅川マキ】
ヨイトマケの唄 【美輪明宏】
ざんげの値打ちもない 【北原ミレイ】
第三十二夜