屋形船のと・き・は♪





作:アルフ

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今日はネルフ主催の屋形船の日・・・

・・・・も残り時間があとわずかとなっていた。

赤の栄える着物を着たカワイイ娘とその彼氏らしい人物が船の外に出てきた。



「うぅ、気持ち悪い。」


「・・・ほら、しっかりしてよアスカ。」




残り20分もすれば船宿に帰ろうとかという今、

屋形船内にいる人物は10名である。

最初20数名いた船内もとある宴会部長のおかげで、

一人、また一人と東京湾へと姿を消していった。

その宴会部長すらも残り11名となった時に



「よっしゃー!ワタシの宴会芸よん♪サービス♪サービス♪」



と言い放ち上半身スッポンポンに足尾ひれと言う人魚姿で

夜の東京湾へと消えていった。


宴会部長が海へと消えていったのは良かったがその時に生きていた者は少なく

後に残ったのはマグロの群れであった。



「う〜ん、気持ち悪い、まだ帰れないの?」



マグロの群れの仲間に入ったアスカがシンジに表へとつれていってもらい

夜風に当たっていた。



「もうチョットだからガマンしてね。」



猿の着ぐるみを着てアスカを看病するシンジ。

アスカはもちろんのことシンジも宴会部長の魔の手に落ちていたのであった。

アスカは中学生にもかかわらずタラフクお酒を飲まされダウンしたが、

シンジはサ○ゲッチュのサルの格好をさせられ宴会部長に

お酒を入れていたため自分は酔うことは無かった。



アスカは始め屋形船に行くと聞いて案を立てていた。

案というのは、シンジと屋形船の船首で最近テレビでやっていた

タイッタニックという映画のワンシーンをやるつもりであった。



(くぅうう、これよ!恋人同士になってからあまりアクションが

無いけどやっぱりこういうカッコイイシーンをやらなくちゃ!)



という映画を見ての感想である。この案は今はできなくなってしまったが

シンジに手厚く看病されているのでこれで良かったかなと

思うアスカである。



「大丈夫?薬をもらってこようか?」



しばらく看病していたシンジであったがアスカを心配して薬をもらいに

中に入ろうとした。だがアスカはシンジの腕を取り自分の横に座らせ

寄りかかって



「こうしてれば大丈夫よ。」


とアスカは気持ち悪いながらも笑顔で答えた。




少しの間シンジ猿の横でゆっくりとした時間を過ごした

おかげかだいぶ気分も良くなってきた。




(ふぅ、だいぶ良くなったわ。少し冷えてきたから中に戻りたいけど

折角シンジに看病してもらってるんだし何かイイ手はないかしら。)




少し余裕の出てきた脳でシンジと効率よくイチャイチャするために考える

アスカ。アスカは考え事に集中していて気づかなかったがアスカの体は

寒さのために少し震えていた。



「アスカ、大丈夫?。少し寒くなってきたし中に戻る?。」


「えっ!(そう言えばアタシ震えてるわね。それをシンジがわかってくれたんだ。

こういうの気づいてくれるのってなんかうれしいな。)・・・う、うん。

ちょっと冷えてきたわね。でも中はクーラー効いてるからもっと

寒いんじゃない?それに風に当たらないとまた気持ち悪くなりそうだし。」



半分が本気の半分がうそで答えるアスカであった。

多分もう中に入っても気持ち悪くなることはないだろう。

だがクーラーが効いて寒いのは事実だし、折角シンジにこうして

もらってるんだし・・・と言うのが本音である。




「(う〜ん、折角だから今日は甘えちゃおかな?)・・・ねぇ、シンジ。」


いつも甘えているような気がするがこの際関係無しである。


「ん、なに?」



「アタシにイイ考えがあるんだけど。」



「・・・うん。」



「アタシがシンジのひざの上に座るからシンジはアタシを抱きしめてあっためて欲しいの。」



「えっ!・・・それは恥ずかしいよ。ぼ、僕の上着取ってくるからそれを羽織ってよ。」



「・・・シンジ、アタシ達恋人同士よね?。」



「う、うん。」



「・・・恋人同士なら思いっきり甘えてもイイわよね?。」



「え、で、でも。」



「イイでしょシンジ?アタシはシンジとの思いでをたくさん作りたいのよ。

ね、オネガイ。」



「・・・・・・・」



少し考えるシンジであったがカワイイ彼女のオネガイを効いてあげたかったし、

自分にもイイ思い出になるだろうと思って




「わかったよアスカ。はい、おいで。」



と、自分のひざの上にアスカを座らせ精一杯優しく抱きしめてあげた。




「あったか〜い♪、ありがとうシンジ。」



「僕もあったかいや、恥ずかしいけどたまにならこういうのもイイね。

本当にイイ思い出になりそう?」



「もちろんよ、これからもたくさんイイ思いで作っていこうね。」



「うん。」


「だい好きよシンジ♪。」


「僕もだよ。アスカ」

















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