停電のと・き・は♪








西暦2020年、碇シンジ・アスカ夫妻は暑い夜を送っていた。


「ねぇ、シンジぃ・・・見つかった?」


「う〜ん、ないなぁ」




「なんでこんなときに無いのよぉ!」

「ご、ゴメンねアスカ」






「ううん、シンジが悪いわけじゃないのよ・・・それにしても何でこんなに暑いのよぉーーーー!!!
もぉー最っ低!」



今年1番の猛暑を記録したこの日、ここ第三新東京市は原因不明の停電が起こっていた。



「それにしても、何でここだけ停電なんだろ?僕達は行かなくていいのかな?」


「なに言ってんのよ!この状況じゃ行きたくても行けないじゃない。
電子ロック式のドアが空かないんじゃ外にすら出れないじゃないの!
・・・それにこの停電の張本人も大体予想がついてるわ!」


「・・・・・張本人って・・・・もしかして・・・・アレ?」

「もしかしなくて、もぜぇ〜〜〜〜ったいアレよ!」







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・・・停電5分前、



碇夫妻も勤める有名電力会社”ねるふ電力会社”(通称ねる電)の地下研究施設にアレがいた。



「ふっふっふっふっふ・・・・さぁ、もうスグ完成よ。」


アレは無気味に笑っていた。



「・・・・ちょっと!、さっきからアレ、アレ言ってないでちゃんと説明してよね。」



・・・・はいはい、この作品、ここのパートしか出てこないのにいちいちうるさいアレだな。
だいたいはアレで通じると思うんだけどなぁ


アレ=赤木リツコ女史  ←これでいいかい?


「ぐ、・・・・ま、まぁイイわ。」(あとでこいつの脳みそ改造しなきゃね♪・・・それよりも)
 



「苦節3年、ここ(ねる電)がほこる天才博士のワタシとスーパーOS”MAGI”の
サポートのおかげでなんとか完成にこぎつけたわ!・・・・まっててね、わたしのゲンちゃん♪
・・・ぐふふふふふ・・・」




*ゲンちゃん人形* 

”ねる電”の所長であり碇シンジの父親でもある碇ゲンドウ氏をモデルにした
ロボットでありシリコン皮膚等、いたる所に科学の粋を結集し作られている。
ゲンちゃん人形には”MAGI”よりの独自のOS『モンダイナイシステム』(MS)がつんであり、
高度なオペレーションを誇る”ゲンちゃん人形”は・・・・・・・・(以下略)
・・・・・わけだが結局はリツコの私欲のために使われるのである。



「あとは、メインスイッチをいれて起動するだけね。・・・・さぁ起きなさいワタシのゲンちゃんにんぎょぉおおおおおおお!!!!!」


ブチッ!!・・・・ブウゥゥゥゥゥン!!・・・シュン・・・・



「・・・・・・・・・・まっくらね。」


ゲンちゃん人形の鼻のスイッチを押したとたん停電してしまった実験室このときにはもう第三新東京市は大停電となっていたのである。


・・・・もともとゲンちゃん人形に必要な電力は都市電力二つ分であったため今回の結果は必然的なものであったわけだが・・・・・停電の張本人であるアレより一言。


「わ、ワタシじゃないわよ(^^;。」




・・・・全然説得力の無いお言葉ありがとうございました。








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市内某所 碇邸



「あ、あったよアスカ!」

台所の方からシンジの声がしたのでアスカは足元に気を付けながらシンジの元へ歩いていった。


「やっとあったの?懐中電灯。」


「ううん、ローソクだけだった。」


「ローソク!?(なんでこんな時代にローソクなんてものがあるのよ!・・・・あぁ、シンジの誕生日用にアタシが買ったローソクだわ)ま、まあいいわ・・・で火は?」


「ご、ゴメン・・・火は無かったんだ。」


「え〜〜!!なんで無いの!?・・・そうだ!ガスコンロから火は出ないの?」


「・・・うーん、ガスコンロか・・・試してみよう。」



カチッ、・・・・カチッ、・・・・・・・・カチッ、シュボーーー・・・・・。





「「ついた〜〜〜〜〜!!!!」」←某バンドではありません。




ローソクに火をつけてリビングへ戻る二人。



「ふぅ、これで一安心ね・・・・ねぇ、シンジ安心したらお腹減っちゃた、何か作って。」


「・・・う〜ん、ガスは出るの分かったけど、水は出ないからね・・・・チョット待ってね。」






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20分後


「・・・・ねぇ、シンジぃまぁだぁ?お腹すいたよぉ。」


「すぐできるよ・・・ちょっと暗くてよく分からないんだ・・・・っとおまたせ。」


「わーい♪今日の夕飯は何?」


「あまり材料が無くてポットにお湯が残ってたから・・・・お鍋にしたよ。」


シンジから今日の夕飯がお鍋と聞いたアスカはうつむいてしまった。


「・・・・・・・・・・・・・・・・シンジ。」


「なに?」


アスカは拳を握り締めてシンジを睨んだまま言い放った。


「・・・・なんでこんなに暑いのにナベなのよぉおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」



タジ、タジ(^^;(や、やっぱり怒るよなぁこんなに暑いのに鍋じゃ・・・けど、何とかうまく説得して食べてもらわないと)


「お、落ち着いてアスカ!、材料が無かったんだからしょうがないじゃないか!そ、それに暑いときは熱いモノ食べないとお腹壊しちゃうし・・・・・」


ギロッ!見る者すべてを凍らす勢いでにらむアスカ。



「(う、こわい、え〜と・・・アスカの喜びそうなことって・・・よし!)わ、わかったよ!フーフーって冷ましてあげるからとにかく食べてよ。」


「・・・・・・・・・・ヂロッ!」


「・・・・・・・・・・(ま、まずかったかな)」


「・・・・(*^^*)わ、わかったわよ、たべてあげるわ!」


(ふぅ、・・・よかった。)



「(・・・シンジがこんなこと言うなんて珍しいわね、まぁいいわ、この際シンジに甘えちゃおう!)
・・・でもちゃんと冷ましてたべさせてくれなきゃ許さないわよ!。」



そういってシンジのひざの上に座るアスカ


「あ、アスカ・・・暑いんじゃなかったの?(*・・*)」


「なに言ってんのよ!バカシンジ!こうしなきゃ食べさせてもらえないじゃない(^^)」



「隣に座っても大丈夫だと思うけど・・・・」


「い、いいから食べさせなさい!!」



このわがままな奥様の注文に無理やり納得するしか道の無いダンナ様であった。

「わ、わかったよ〜〜・・・フーフー、はい、あ〜〜ん。」


「あ〜〜〜ん♪モグモグ、まだあつ〜〜〜い♪」


「はいはい、フーフーフー、あ〜〜〜ん。」


「あ〜〜〜ん♪んーーー、もうチョット♪」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



「今度はアタシがやってあげる♪」


「えー!いいよ!はずかしいから。」


「いいじゃない、アタシ達夫婦なんだから、は〜〜〜い、あ〜〜〜〜ん♪(*^^*)」


「あ、あ〜〜ん(*・・*)モグモグ・・・ありがとう」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・

・・・・・

・・


こうして2人の食事が終わったのは1時間後であった。






「ふぅ、たくさん汗かいちゃったわ。あー!シャワー浴びたい!!」

「うーーん、水が出ないからね・・・浴槽は水がはってあるけど温まらないんだよね。」

「お風呂はガスじゃないの?」

「うん、お風呂は電気なんだよ。」




しばし考え込むアスカ、だがスグに自分の答えが出たようである。

「・・・・ふ〜〜ん。・・・・ニヤリ。」


「(^^;・・・・アスカ・・・・その父さんみたいな顔は・・・何?」



いやな予感がするシンジに向かってアスカは明るくこういった。

「シンジぃ・・・水風呂に入るわよ♪」


「え?、いくら暑いからって水風呂はつめたいよ。」



「むふふふふ、2人で温めあいながら入れば大丈夫よ♪」


「・・・・あ、温める・・・・・って?。」


「だから2人で浴槽の中で寄り添って温めるの♪(*^^*)」


「あんなせまい浴槽の中で?」


「そ、そうよ!」


アスカは顔を真っ赤にしながらも力強くそう答えた。


「あ、あの・・・ぼくは・・・」


ジーっとシンジを見つめ返事を待っているアスカ。


「あ、あの・・・・・・・・・」




ジーーーーーーーーーーーーーーー





「え、えと・・・その・・・」








じーーーーーーーーーーーーーーーーー






「あの、・・・・だから・・・・」





シンジが丁重に断ろうとしたそのときである



「アタシ一人じゃ冷たいの・・・一緒に入ってくれるよね。」


アスカの攻撃 : 斜め45度、ウルウル攻撃!

”ばっしーーーーん!” 炸裂!クリーンヒット!シンジは轟沈した。




「う、うん(*・・*)」



こうして顔を赤くしながらもルンルン気分のアスカとこちらもアスカに負けないくらい真っ赤になって緊張しているシンジは脱衣所に向かった。



アスカは服を脱いでシンジより先に浴室の中に入り浴槽に片足だけいれてみた。

ちゃぷ

「ぐうううう!やっぱり冷たいわ、シンジも早く来て!。」




「う、うん・・・お、おじゃまします。」


後から浴室に入ってきたシンジも足だけを入れてみた。

・・・ちゃぷ

「つ、冷たい!」


シンジが浴槽から出ようとしたのをアスカが強引に引き戻して前から抱き着いてきた。







むにゅ。








アスカの豊満なバストがシンジの胸にへばりついている。



アスカはシンジに抱きついたまま浴槽へ腰を下ろしていった。
それに合わせシンジも浴槽につかっていた。


「あ、アスカ(*・・*)」

「ほら、こうすれば、あったかいでしょ♪」



「・・・そ、そうだね・・・でも、チョットはなれてほしいな。」

「だぁ〜〜〜め♪」(ぎゅーーーー!)









むにゅ、むにゅ♪












「だ、だめだよアスカ!(*^^*)」

「なにがダメなのよ♪」(ぎゅーーーーー!)













むにゅ、むにゅ♪











・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・
・・


30分後





水風呂に入っていたはずなのに、なぜかのぼせ気味のシンジと体を赤く火照らせたアスカは

やることがないので早々とフトンで横になり話しをしていた。



「ねぇ、シンジ、やることないわね。」


「そうだね、停電だとやることないよね、たまには早く寝るのも良いんじゃないかな。」


「あのね、1つだけできることがあるんだけどなぁ♪(^^)」



「・・・・な、なに?」


「そろそろアタシ達の子供がほしいなぁ♪」


「・・・・あ、アスカ・・・僕、明日会社だから・・・(^^;」


「子供が欲しいんだけどあたし一人じゃダメなんだけどなぁ♪」


「ねぇアスカ、別に今日じゃなくても・・・。」








もぞもぞ









「あ、あのさぁ・・・・・・」





ばっ!ぎゅっ!




抱き♪













「いつもより早いんだから、たくさん出来るね♪」


「あ、アスカぁ・・・・(TT)」


「いつもより激しくしてね(*^^*)」


「・・・・・・・・・・・・・・・」










こうして2人の熱い夜は過ぎていった。



2人の熱い夜より10月10日の後2人の子供が生まれた。




なお2人の子供が生まれた週は第三新東京市在住の奥様方の出産ウィークであった。
第三新東京市始まって以来の人工急激増加の週でもあり、
どこの夫婦も同じことを考え同じ行為をしていたと
容易に想像できることを証明した週であった。










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