《12月4日 碇邸 23:00》




「誕生日おめでとう!アスカ」


「ありがとう、シンジ」


リビングではシンジとアスカのささやかな誕生日パーティーが行われていた。
なぜ23:00などという遅い時間に始まることになってしまったかというと
つい先ほど仕事から帰ってきたためである。


本当ならば今日は17:00の定時で二人とも上がり
ちょっとおしゃれなイタリアンレストランで食事をして
その後ドライブに・・・・という予定だったのだが16:00に出動要請が出たため
今日の予定がすべて狂ってしまった。


(折角、大事な奥様の誕生日なのに予定が水の泡になるなんて・・・)


と、シンジは思っていたがアスカの


「アンタと一緒にいられればいつでもアタシは幸せなの!!今日も1ついいことあったんだからいいのよ!

 ほら、じめじめした顔してないで笑ってよ!アンタが笑って祝ってくれないとそれこそつまんないのよ!」


その言葉で今日って何かいいことあったかな??と思いながらも心のそこからアスカを祝うことにした。



「それにしても今日のシンジはすごかったわね」


「え、そうかな?途中からあまり覚えてないんだ・・・気が付いたら敵レイバーを回収してたし・・・」


「そ、そう?・・・・・どこまで覚えてるの?」


「う〜んと・・・」


頭を片手で抑えたシンジは考え込みながら今日の16:00前後まで振り返った。







PATLAYBOR-New Laybor《EVA》

File Name/これも思い出





《第2小隊事務室 15:50》



火元責任者-綾波
茶坊主-碇
掃除当番-惣流・霧島
非番-洞木・鈴原・葛城



ホワイトボードには今現在の役割分担が書いてある
この役割分担も17:00には入れ替わることになっている。


現在、アスカとマナは電算室で先日の犯人検挙のときの指示に間違いがなかったかを
シュミレーションしに行っている。
なんでも久しぶりにアスカが221号機に乗って犯人を検挙したのはいいが
検挙前、レイバーキャリアでの一時充電に時間が掛かってしまったため
その点をみなおしてくるとのこと・・・。
シンジも一緒に行こうとしたが電算室に3人も入るとせまいため断られてしまった。


部屋にはシンジとレイしかいない。
いつもだとレイが”鬼のいぬまになんとやら”でシンジに果敢なアタックをかけるのだが
資料を作成しているらしく先ほどからPCになにやら打ち込んでいる。


シンジは暇そうにしていた、いつもだと資料の作成とかをしなければならないが
ほとんどの作業はもう終わっている。
ここでレイに「シンちゃん・・・お茶ちょうだい」と言われても大丈夫なように
ポットにはお湯を、急須には茶葉をお茶菓子もキチンと用意しいつ言われてもいいように
準備万端である。


誰かと話でもしようかと思ったが第1小隊は出動要請がかかり全員出払ってしまい
冬月も現場へ行ってしまった。


ケンスケはレイバーの整備中だし
遊馬は”箱舟”(新バビロンプロジェクト施工エリア)に視察に行っている
まぁ、遊馬がいてもわざわざ世間話をしに課長室に行くわけには行かないが・・・
17:00から勤務予定の3人はまだこない・・・

結局話し相手もいないので自分のデスクのPCで
今日行く予定のイタリアンレストランの情報を見ながら
アスカとの楽しいひと時を妄想にて進めていた。





ビーーーーーーービーーーーーーーーー




妄想も中盤に差し掛かった頃
2課棟に警報が鳴り渡る。
シンジはその音で妄想から覚醒した。


(もう少しで定時なのになぁ・・・)


レイもPCを打つのをやめて顔をあげた


『15:59杉並区○○に向かっている第1小隊より連絡有り、○暴レイバーの数が多いため至急応援求む、

 第2小隊はすみやかに現場へ繰り返す・・・・』


(杉並だと・・・・はぁ、19時までに帰ってこれないや・・・折角お店予約してたのに・・・)


イタリアンレストランの予約は19時
現在16:00
10分で準備して出発し現場につくまで1時間
事件によっては大残業である
トウジたちが来てくれれば現場にて交代というのもあるだろうが
その望みは薄い。



バタン!


ドアを力強く開ける音がしてアスカとマナが入ってくる。


「レイ、シンジ、すぐに出るんでしょ!何のんきに座ってんのよ!!」


アスカは上着を着ながらレイとシンジに呼びかける


レイは少し考えていたが


「・・・もう少しで定時だから行きたくない・・・・でも行かないと減俸

 後で食事でもおごってもらおう(ぶつぶつ)・・・・良し!行くわよ!」


そういって立ち上がる




そして1時間後、現場到着


第1小隊の211・212号機ともに建設中のビルを見上げるように停まっていた。

リツコに話を聞いてみると
明け方からずっとレイバーが暴走パレードをしていたため
出動要請があり出動、しばらく追いかけっこをしていたが
暴走レイバーは現在工事中の大型ビルの中に隠れてしまっているらしい。


これ以上長い時間にらみ合っているわけにもいかないので
そろそろ掃討戦をしたいとのことだった。



「手伝ってあげるわ・・・・そうね、たまにはお寿司がいいわ・・・・(ぼそっ)」


「・・・(やっぱりそう来たわね)あら?こんな所にシンジ君の写真が・・・(ピラッ)」


「(ちらり)・・・いつ撮ったの?その写真」


「EVAシリーズのテストしていたときよ・・・しかも、高校生シャワーバージョン・・・
 1時間以内にケリがついたらレイにあげてもいいんだけど、どう?」


「喜んでやらせて頂きます、お姉さま」


「良い娘ね、・・・・そういえばお寿司がどうとか言ってたけど、何のことだったのかしら?」


「終わったら一緒にお寿司でもどうですか?」


「あら、おごってくれるの?悪いわね、じゃ、1時間きっかり計らせてもらうわ」


「・・・・・ワリカンじゃだめ?」


「はい、今からスタート」


すぐにキャリアに回線をつなげるレイ


「マナ!レイバー起こして!シンちゃんは起動後3B口から進入後第1小隊と連携を取りながら族の制圧!」


<<りょ、了解!!>>


そしてすばやく通信を切り
今度は10メートルくらい離れた所にいるアスカに声をかける


「アスカ、敵さんの居場所をサーチして!

 リボルバーの使用も認めるわ!なんだったらポジトロンライフルでもいいわ!!!
 
 とにかく1時間以内に全てを終わらせるの!」



「ぽ、ポジトロンライフルぅ〜〜そんなもんつんでないわよ!!」



「じゃ、ライアットガンはあるわね!1時間以内に終わらなかったらバックアップのミスで始末書よ!」


「りょ、りょーかい!」


アスカはすぐに指揮車に乗り込んでキャリアアップしながら3B入口に移動している
レイバーキャリアのほうに走って行った。


レイは一気に3人に命令を与えるとリツコのほうを向いた


「こ、これでよろしいですか?リツコさん」


顔は笑顔を作ろうとしているがレイにしては珍しく頬のあたりがひくついている


「じゃ、こっちも他の入口から掃討を始めるから・・・あと58分ね♪」


そういってリツコは自分の指揮車に戻っていった。


(おぼえってらっしゃい・・・・ばーさん)


レイはしばらくその場にたたずんででいたが
顔を桜色に染めたと思うといそいそと指揮車に戻っていった。



<綾波さん・・・どうしたのかしら?>


<さ、さぁ?いままであんなに大きな声でキビキビ指示を出したことなかったのにね?まるでミサトさんみたいだったね>


マナとシンジの会話が聞こえてくる、現在はキャリア、フォワード、バックアップ用の守秘回線のようだ。


「シンジ、レイがライアットガンを持って出ろって、発砲許可もでているわ、もちろんリボルバーもOKみたいよ」


<ライアットガンも?・・・マナ、ライアットガンの弾は?>


<リボルバー式のライアットガンしか積んでないけどそれでよければ3発までは空砲でOKなようにしてあるわよ>



アスカも指揮車のコンソールで敵レイバーの居場所をさぐりあながら
もうひとつの画面で221号機の備品のチェックシートを出す。


「リボルバーは1発だけ空砲よ!2発目から出るから気をつけてね」


<了解、って言ってもリボルバーは出さないんじゃないかな?>


「1時間以内に掃討しないとアタシが始末書書かなくちゃいけないのよ、誕生日に始末書なんていやよ!
 相手をケガさせなければいいんだから空砲も発砲もバンバンしちゃっていいからね!」


<そんな、1時間で終わらなくてっだ『碇巡査、何やってるの!?

あと52分しかないのよ!!!さっさと行きなさい!!!!
・・・『了解』>


終わらなくても大丈夫だよ・・・と言おうとした矢先にレイに外から拡声器で怒鳴られた。


(これは本気だな・・・始末書なんか書かされたら日が変わっちゃうよ)


<アスカ、行くよ!>


「OK、入口周辺には敵レイバーの反応がなかったわ、入口右側にあるレイバー搬入口まで移動して」


<了解>



すぐにレイバーと指揮車を搬入口に入れてエレベーターを10階まで上げる

アスカの説明によるとこのビルは30になるらしく
1階、10階、25階、屋上の4フロアがレイバーで出入りできるようになっているらしい。
おそらく敵レイバーもこの4フロアのどこかにいるはずである。
敵レイバーの数は12まで確認できたらしい

シンジはエレベータで上に上がる中考え事をしていた。


(はぁ、暴走族の人たち、何でこんな所に隠れたんだろ?これじゃ時間が掛かっちゃうじゃないか!

 さっさと投降してくれれば僕たちも呼ばれなくてすんだのに・・・それにレイ義姉さんもなんだよ

 1時間以内に掃討して来いなんてさ、十数機を3機で受け持つこっちの身にもなって欲しいよ

 それに時間内に制圧できなかったら始末書なんて・・・)


<シンジ、そろそろ着くわよ!着いたと同時に飛び掛ってくるかもしれないからアタシ(指揮車)を守ってね!>


(2人して始末書なんか書いてたらアスカも怒っちゃうだろうし僕だって姉さんのことを・・・)


<シンジ!聞こえてる?・・・・・お〜い!ちゃんと守ってくれるんでしょうね??>


「へっ、ごめんアスカ、ちょっとボーっとしてたよ」


<ったく〜大丈夫?しっかりアタシのこと守ってよね?>


「分かってるよ、愛してるよ、アスカ」


シンジは言ってからしまったと思ったアスカの指揮車を守ればいいのに
アスカ自信を守るものと勘違いして今の言葉を発してしまった。
考えてみればアスカ自身を守るために指揮車を守るんだが・・・
それにしても今の発言はお門違いである。


<あ、あ、あ、アンタばかぁ??まだボケてるんじゃないの?今は仕事中なのよ!

 そういう求愛の言葉は終わってから言いなさいよね!!!ほら!着くわよ!あと43分くらいだから・・・いいわね>


「・・・・了解」










《屋上 残り時間11分》


屋上には2機の敵レイバーがいた
シンジ達は
10階でマヤ達と6機の敵レイバーを制圧後
マヤ達には25階へいってもらいシンジ達は別のエレベーターから屋上へ上がってきた
25階もたぶん2機で4機くらいを相手しているだろう
マヤ達が手際よく4機を制圧してもしばらくはこれないと思う。


(11分で2機・・・きついよな・・・)

シンジは心の中でごちた、空砲はライアットガンの1発だけ残っている、
リボルバーの空砲も含め4発あったはずだが
ライアットガンの1発とリボルバーの1発は10階で牽制用として使い
ライアットガンのもう1発も25階を素通りするときに待ち構えていた敵レイバーに向かって使ってしまった。


(空砲1発で1機制圧したとしてももう1機に攻撃されちゃうなぁ・・・どうしよう)


シンジが考えていると暴走族の兄ちゃんが拡声器で怒鳴りつけてくる。


『荷物の到着かい?下の連中はみんなやられちまったようだが俺達は違うぜ!』


『な〜にラスボスみたいなセリフ吐いてんのよ!いいからさっさとお縄についちゃいなさい!』


敵レイバーの挑発(?)にアスカもすかさず切り返す。
いつもは相手の説得に努めるよう心がけているのに(失敗に終わりやすいが)
今回はいきなり挑発モードなんて・・・


『何、言ってんだよねーちゃん、おまわりが怖くて族やってるわきゃねーだろ!』


(全然言うこと聞きそうにないなぁ・・・・素直に聞いてくれればもっと早く終わってるのになぁ・・・)


シンジはボーっとそんなことを考えている。

その間にも暴走族とアスカの舌戦は続いていたがアスカの


『こっちは人間のクズなんかに時間をさいてらんないのよ!!!』


の一言で暴走族が怒り出し近くに転がっていた工事用骨組みの1部をアスカの指揮車に向かって投げてきた。


『キャーーーーー!!!!』



さすがに目の前に鉄骨が飛んできたらアスカも驚いてしまい
拡声器を手にしたまま悲鳴しかあげられなかった。


「あ、アスカーー!」



ガシャーン!!!







「・・・・・・アスカ大丈夫?」


<・・・ふぅ・・・助かったわ、サンキュ>


アスカの指揮車の前にはATフィールドを展開している221号機の姿があった。

鉄骨が飛んできたのを見て咄嗟に指揮車の前に移動し盾を前にして
フィールドを張ったようである。
盾のみだったら鉄骨の破片が指揮車に飛んでいったかもしれないが
ATフィールドのおかげで破片はすべて221号機の前に落ちている。


『危ないじゃないの!あんた達!』




ズドン!

シュコッ



アスカが文句を言い終わってすぐに号砲がした。
敵レイバーとアスカは一瞬何が起こったかわからず
敵レイバーは屈むようなポーズをとり
アスカは耳をふさいだアスカが221号機の方を見ると
シンジがライアットガンの照準を敵レイバーに向けているので
221号機がライアットガンの空砲を撃ったのが分かった。


「ちょっとシンジ、何っやってるのよ!」


<・・・・・・・・・・・>



アスカシンジに文句をいうがさっきの空砲を至近距離で聞いてしまい耳鳴りのため
何か返事が返ってきているようなのだが聞こえない。
敵レイバーも立ち上がってなにやら言っている。


<・・・・・・・・・・・・・・>


「へっ?」


<・・・・・・・・・・・・・・・>


シンジが何か言っているようだがまだ聞こえないが
221号機が”後ろに下がってろ”というような動作をしているので
指揮車に乗って後ろに下がった
後ろに下がり指揮車から降りてシンジにもう一度話し掛ける
耳鳴りももう収まったようだ。


「下がったわよ!シンジ」


<・・・・・・・・・・・・・・・>


「はっ?何言ってるの?」


もう、耳鳴りは大丈夫なはずだがシンジが何を言っているか聞こえない


<・・・・・・・・・・・・・・・>


やはり何を言っているのか聞こえないのでアスカは
無線の受信を最大にして聞いてみる


<・・・・・・よくもアスカに・・・ただでさえ今日はアスカの誕生日なのに・・・

 おまえらのせいで夕飯も行けなかったし後数分でおまえらを制圧しないと

 僕とアスカは始末書を書かなくちゃいけないんだぞ!・・・・・・

 ・・・・・・・・ただでさえ・・・・・・・・・・・・・ただでさえ・・・・・・・・・・

 そのうえ僕の大事なアスカを傷つけようとしたな!!!

 アスカがいなくなったらどうするつもりなんだ!!!

 僕の大事なアスカを・・・僕の大事なアスカを・・・僕の大事なアスカを・・・

 おまえらを・・・・・壊してやる!>


やばい!とアスカは思った。ここまで壊れているシンジは
初めてだろう・・・これから起こる事態を予想してしまった。 
アスカは敵レイバーに警告を発しようと思ったがときすでに遅く
221号機がライアットガンを先ほど鉄骨を投げた敵レイバーに構え



ズドン!
シュコッ




ズドン!
シュコッ



ズドン!
シュコッ




立て続けに敵レイバーに打ち込んだ
アスカに向かって鉄骨を投げたレイバーは両足と頭部を吹っ飛ばされ
その場に崩れ落ちた


「ひっ、ひーーーーー!!!」


ハッチが開いて中から2人の暴走族が出てくる

もう1機の敵レイバーも逃げようとしている


『逃げるな!!!』


シンジが逃げようとするレイバーに向かって叫ぶ
そしてすぐに腰からリボルバーを取り出し
右足の膝部を打ち抜いた。


『今すぐレイバーから降りろ!さもなくばここでおまえの人生に終止符を打ってやる』

そして221号機はリボルバーの照準を敵レイバーのコクピットに合わせた


「ちょ、ちょっとシンジ・・・さすがにそれは言いすぎじゃ・・・」


アスカが一応止めに入る・・・が、心の中では

(いつもの心やさしいシンジは何処にいちゃったの?
 
 ・・・・でもこんなシンジもカッコいいわ♪
 
 さすがアタシの旦那様、きゃっ♪
 
 いつもはこんなことがあってもあそこまでは壊れないのに
 
 今日は特別な日だもんね。
 
 アタシに危害が加わりそうになると
 
 スーパーマンみたいに助けてくれるのね♪
 
 ん〜もうシンジ、すき、すき、大すきよ〜〜〜〜♪)


旦那が旦那なら嫁も嫁だ・・・


『ほら、あんたたち!このおまわりさん怒らせたらすっごく怖いんだから

 ・・・・死にたくなかったら速やかに投降しなさい』


この一言ですべてが決着した。
タイムリミットまで5分を切ったところで
業務終了・・・二人の始末書は無しになった。

また、レイが下でにやにやしていたのも言うまでもない。

その後シンジたちは速やかに残骸となった敵レイバーを回収
そして速やかに撤収となった。


帰り際、レイが急用のためアスカの指揮車でリツコと一緒に帰るので
アスカはミニパトに乗ってほしいと言われたのでアスカは了承。

たまたま指揮車に忘れたアスカの無線で
シンジの写真の取引を傍受。

アスカとシンジは憤怒しその日のうちにレイから写真を没収し
後日、リツコとレイに天罰を与えたのは別のお話。


21時頃に仕事場を出て22時に帰宅し
この時間だと外に行くのも面倒くさいので
2人で急いで夕飯の支度をして今にいたっている。





「アスカに鉄骨を投げられたあたりまでかな?」

しばらく考えていたシンジだったが
記憶があるのがそこまでだったのを自分の中で
何度か確認してそう答えた。



「そう・・・その後のシンジ、すっごくカッコ良かったわよ」


「そ、そうだった?アスカにカッコイイって言われるの久しぶりだから嬉しいよ」


「何言ってるのよ、いつも心の中ではカッコイイって、うちの旦那は一番って思ってるわよ」


そして2人はしばらく微笑みあっていた。




楽しい食事も終わりお風呂にも入り二人はそのままベットに入った。

横になりながらシンジは隣にいるアスカに話かける


「アスカ、明日は2人とも非番だし誕生日のお祝いも中途半端になっちゃから何処かにドライブに行こうか?」


「うん、OK♪」


「何処に行こうか?」


「それはシンジが決めてよ、アタシ楽しみにしてるからね♪さ、明日に備えて寝〜よっと。おやすみ、シ〜ンジ」


チュッ


「おやすみ、アスカ」




シンジは横になりながら明日の予定を考える

(明日は何処に行こうかな?今日は本当にいいことがなかったから明日はしっかりエスコートしなくちゃ・・・)



アスカは横になりながら今日を振り返る


(今日のシンジは本当にかっこよかったわ♪明日もカッコいいシンジが見れるかな?

 昼間はフェリーとかで周遊したりして、夜は湾岸でデートして後は自宅で・・・うふふふ・・・

 明日はあさってまでの長丁場よ!早くねよっと♪)



2人の思いを胸に碇アスカの誕生日はこうして過ぎていった。








とりあえず誕生日にはまにあったぞ、っと♪
いや〜これでまたしばらくサボれるね(笑)

「アルフちゃん♪」

今回は機嫌がよさそうですねミサトさん

「私が出てるじゃない」

あ、ちょこっとだけですけどね・・・
ホントは出す気がなかったし
そこのポジションにする予定もなかったんですよ。

「ま、私はどの役でも良いんだけどね、今度は台詞も入るんでしょ?」

こっちの話は外伝みたいなものだからいつ次を書くかは分からないけど
そのときは・・・喋るんじゃないですかね?

「オッケー、オッケー♪喋る日がくるまで楽しみにしてるわ♪じゃ、今日はこれで帰るわね〜」

ほっ、今日は早い撤退だな・・・

さて、私も次回作に向けてのほほんしよっと。




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