昼寝のと・き・は♪
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ある日曜日、碇シンジはベットの上で昼寝をしていた。
「スゥ、スゥ〜」
今日はアスカもミサトもお出かけのため家事も
早く終わり、夕食の支度も終わりやることも無くなってしまったので
ベットの上で雑誌を読んでいたらそのまま寝てしまったのである。
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夕方になってアスカが帰ってきた。
「たっだいまぁ〜♪あぁお腹減った、シンジぃご飯にして!」
玄関からスタスタと上がってきたアスカだがシンジの返事が無いことを
おかしく思いつつも自分の部屋に荷物を置いていつものタンクトップに
短パンという格好に着替えてリビングへ行った。
「あっれ〜、シンジいないのかしら?でも靴もあったし、夕飯の支度もしてあるし。」
アスカがリビングで立ったまま考えていると
バサッ
シンジの部屋から何かかが落ちる音がした。
アスカがシンジの部屋を覗いてみるとベットの下に雑誌が落ちていて
シンジが気持ち良さそうに寝ている。
どうやらシンジが寝返りを打ったときに雑誌が落ちたようである。
「なぁんだ、シンジ君はお昼寝中なのね。」
とりあえずシンジが家にいることを確認してホッとするアスカ、
だがそれと同時にチョットした怒りが込み上げてくる。
(シンジったら、こ〜んなカワイイ彼女が帰ってきたのに返事もしないで
気持ち良さそうに寝てるなんて、アタシの夕飯のためにたたき起こしてやるぅ!)
つい先日シンジの告白(半ばアスカが強引に言わせた)にて初々しい恋人同士になった
2人であったがこの場では関係無いと思われる。アスカの単なるヤツ当たりであった。
アスカがシンジを文字通りたたき起こそうとしたその時である。
「うぅ〜ん、アスカぁ。むにゃむにゃ・・・。」(ニコリ)
寝返りを打ちながらアスカの名を呼びさらに極上の笑みにて寝ながらにして
アスカを迎撃するシンジであった。
(あぁ、シンジアタシの夢を見ながら寝てるのね。しかもあんなに嬉しそうに。
やっぱりアタシはシンジに愛されてるのね♪。)
どうやらシンジの迎撃はアスカを完全に撃沈したらしくその証拠にシンジをたたき起こそうとした
手を顔に持っていき真っ赤な顔をしながらイヤンイヤンをし精一杯の幸福感に浸っていた。
(あっぶなかったわ!これでシンジをたたき起こしてたらアタシに対する好感度が大幅ダウンって
とこだったわね。)
せっかく恋人同士になれたのに些細なことでケンカなどしたくないアスカであった。
(う〜ん、それにしてもどうしようかしら。こんなに気持ちよく寝てるんなら
起こしちゃ悪いわよね。でも、アタシもシンジと一緒にご飯食べたいし
・・・・・・・・♪、そうだ!。)
ポンっと手を打つとシンジのベットに入るアスカ。
(シンジと一緒にお昼寝して、それからシンジが起きたら一緒に夕飯にすれば良いんだわ!
さっすがアタシね♪シンジもアタシの夢を見てることだし、将来どうせこうやって寝るんだし
もっと凄いこともしちゃうんだから今から簡単な予行練習したって問題ないわよね♪)
自分勝手な理由を強引に作り上げて自分勝手な妄想をし嬉しそうに横になったアスカ。
(・・・ここでシンジにお休みのキスしてもらえるのよね。・・・今しちゃってもイイかな?
・・・どうせ予行練習だしイイよね。)
これまた予行練習の名のもとにキスすることを決定したアスカである。
シンジの方にだんだんと顔を近づけて、
「おやすみ、ア・ナ・タ♪」
ちゅっ
「ふふふふふ♪」(*^^*)
ちょっと軽めのお休みのキスをして顔を赤くしながら少し笑っていた
アスカであったが、寝ようと思い頭を元の位置に戻そうとした時シンジが動いた。
「うぅ〜ん。アスカぁ〜」
ガバッ
「おやすみぃ〜・・・すぅ、すぅ。」
シンジが寝言を言いながらアスカのクビに腕をまわしアスカのおでこと
自分のおでこをくっつけてしまった。ちょうど首相撲をしているような
格好なのだがアスカにしてみればシンジに抱きつかれている
かっこうよりもおでことおでこがくっついているのが気になっていた。
((*・・*)は、はずかしぃ〜〜・・・。)
恥ずかしいあまりおでこをはずそうとするアスカであったが、以外にもシンジの力が強く
なかなか外れないのでシブシブ(?)あきらめてしばらく真っ赤な顔のままシンジの寝顔を
眺めていたがそのうち睡魔に襲われアスカも寝てしまった。
二人のお昼寝はその家の主が帰ってくるまで続いたのであった。
終
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