漢方薬で本当に痩せるのか?
漢方専門店の立場からお話してみます。
病的に太った方・もしくは病気の予防のためのダイエットは漢方薬で出来ます。

◆ ◆ ◆

近頃の若い女性の場合
とても肥満とはいえない体格の方(普通にみても決して太って おらず、むしろ痩せ型とお見受けするような方)もダイエット(体重を減らす)したがる傾向があり ますが、モデルのような体系にするには漢方は決して適した方法ではありません。

健康のためのダイエットにはそれなりの効果はありますが、美容を目的としたダイエットには 漢方は向きません。むしろ美容のためのダイエットから体を壊される方が増えているのが気がかりです。 過食症や拒食症などの精神的な要因のある症状を起こしたり、生理不順や生理がなくなってしまったりと、 無理なダイエットが基で引き起こされる病気も沢山あります。

何のためのダイエットなのかもう一度考えてみてください。健康を損なってまでする必要があるので しょうか。利尿剤や下剤を利用したダイエットをなさっている方特に気をつけてくださいね。

◆ ◆ ◆

肥満度が高い方
高血圧・高脂血症・脂肪肝・糖尿病
などの病気があり体重を減らした方がよいと医者から 言われた方、体重が多いための負荷から膝が痛かったり足首が痛かったりよく足をくじく方、そういった方々 には漢方薬も大いに手助けします。基本的には食べすぎを改善しないことには痩せません。もちろん運動も大切 な要素です。

漢方薬は、身体のバランスを整える働きがあります。その結果、異常に太った方は普通の体重(標準体重)に近くなり、 太ったことから起こった高血圧やそれに伴う便秘・肩こりや吹き出物・生理不順等の改善、高コレステロール ・高脂血症・糖尿病の改善に役立ちます。

脂肪太り・水太り・固太り・ストレス太り・女性ホルモンのバランスの崩れからの 太り等に、それぞれ防風通聖散・防已黄蓍湯・大柴胡湯・加味逍遙散・桂枝茯苓丸等を用います。



病気の予防のためのダイエットによく使われる処方

●肥満度が高い方

防風通聖散 脂肪太り
防已黄蓍湯 水太り
大柴胡湯 固太り
加味逍遙散 ストレス太り
桂枝茯苓丸 女性ホルモンのバランスの崩れ


漢方の正しい飲み方