ネズ
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ヒノキ科

環境: 関東以南、丘陵地、低山、山地、庭、生垣、日当たり、常緑樹、雌雄異株。

根・茎: 樹皮赤褐色、分枝する、幹径30cmにもなる、枝横に出る、樹皮赤褐色灰色を帯びる、老木樹皮は縦に裂目が入る、老木小枝しばしば下垂。

葉: 葉輪生3、葉多い、葉硬い、葉刺状、葉針形、あるいは葉線形、葉上面平らで白い気孔のすじあり、葉裏緑色で稜鈍い、葉断面三角形鈍い、維管束下部に樹脂道あり。

花: 春、4月頃、花緑(りん片)、前年の枝の葉腋に花を単生、雄花卵形、雄花楕円形、雄花長0.4cm、緑の鱗片内にやく2個、花粉黄色、雌花卵円形厚い、緑の心皮の内側に胚種各2個。

果: 果球形径0.7−0.9cm、果緑色熟すと果紫黒色肉質、果先に3突起、果実を「杜松子(としょうし)」といい、利尿薬、灯用とする。

参考: ねずは鼠刺しの意味、ヨーロッパ産の果実はジンの香り付けに利用、材は建築・器具用、ネズミサシ、むろ、むろのきともいう。万葉集「吾妹子(わぎもこ)が見し靹の浦のむろの木は常世(とこよ)にあれど見し人ぞなき」大伴旅人(巻3−446)。


全長: 100- 1000 cm
葉長: .7- 1.5 cm
花径: .2- .5 cm



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