カシワ
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ブナ科

環境: 山地、野原、人家、栽植、落葉樹。

根・茎: 幹分枝、樹皮裂目深い、雌雄同株。

葉: 互生、葉柄毛あり短い、葉毛星状毛あり葉裏毛のみ残る、葉大きい(10−20cm)、葉卵広倒形、葉基部やや耳状、鋸歯大きく波形、葉枯れても落ちない。

花: 晩春、4−5月頃、花黄褐色、葉と同時に新枝下部から尾状花序を下垂、雄花を密生、花片7−8(がく裂片)、おしべ8、新枝の葉腋に柄の短い雌花を短い穂状に数個つける、雌花総包8裂に包まれる、花柱3。

果: 堅果球形(どんぐり)、果下部殻斗(かくと、包葉癒合して椀形あるいは毬形で果をつつむ、栗のいがの類)椀形に包まれる、殻斗外面鱗片線形密生、果径1.5cm位。

参考: 栢、樹皮のタンニンは染料、葉は食物、餅などを包む、材は薪炭用、カシハ、カシワギ、モチガシワ、炊葉(かいば)、ははそともいう。昔は食物を盛る葉をすべてカシワと呼んだ。万葉集「秋柏潤和(うるわ)川辺の小竹(しの)の芽の人には逢はね君にあへなく」(巻11−2478)。


全長: 400- 1700 cm
葉長: 10- 30 cm
花径: .3- .8 cm



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