アケビ
前のページへ 次のページへ


アケビ科

環境: 山野、つる性、落葉樹。

根・茎: 茎長く伸びる、枝褐色細長い、雌雄同株。

葉: 互生、葉柄長い、葉掌状、複葉5あるいは複葉6、小葉卵形先凹む、古木柄短い、全縁。

花: 春、4−5月頃、花紫淡、葉腋から総状花序下垂、柄のある花を数個つける、花弁なし、花片3(がく片3)卵円形、雄花おしべ6、雌花心皮円柱形3−6。

果: 液果、果楕円形、熟すと果紫淡、果長6cm位、果柄に1−4個つく、果全体径10cm位、縦に裂けて割れる、果皮厚い、果肉白甘く食用、多数の種子黒あり。「通草」、「木通」とかく。

参考: つるで椅子、かごなどを作る、茎は生薬「木通」で利尿剤、頭痛薬。3複葉の ミツバアケビ もある、アケビカズラ、ヤマヒメともいう。季語秋。

遊び方: かご編み。 下記参照。
 

全長: 100- 1000 cm
葉長: 5- 8 cm
花径: .8- 1.2 cm

石川森林図鑑のイラストへ
 

写真や図は、上記に「・・・写真へ」、「・・・イラストへ」、「・・・検索へ」などがあれば、その文字をクリックして検索下さい。 それでも適切な写真などが見つからない場合はお手数ですが、他の検索サイトYahoo goo Google などを検索するか、お手元や図書館の図鑑をご参照下さい。

遊び方:

アケビの蔓のかご編み

1.50−150cmの蔓を20本くらい用意し20日ほど置いて乾かす。編むときは水につけて柔らかくする。
2.芯作り: かごの直径の3倍位の長さの蔓を8本用意し、縦4本、横4本の井桁に組む。(下図左図参照)
           これがかごの芯になる。 
3.底作り  @ 細い蔓で井桁の中心から、芯の2本ずつが、上下になるように、交互に編む。(下図左図参照)
            A 3周したら、また逆方向に3周編む。
            B 3周した外側の蔓と芯の間に、太い蔓をさし、16本の芯の蔓が、交互にその内外になるように編む。(下図中図参照)
            同時に、もう一本の太い蔓を、同じように交互に編み、1本の芯が2つの太い蔓で挟まれるように編む。(下図中図参照)
            C 2周編んだら、余った蔓を切り、端を編んだ蔓に挿しこむ。(下図中図参照)
4.壁作り @ 放射状の16本の芯の蔓を、両手でまとめて立ち上げる。(かごの側面を作るため)
            A 別の長い蔓を底の蔓に挿し、交互に芯を編み、壁の面を立ち上げる。
            B 5−8周位したら、端を編んだ蔓に挿しこみ固定する。
5.壁の縁作り @太い蔓を2つ折りにして、芯の1つにかけ、ひねりながら、16本の芯を交互に編む。
            A1周したら、端を切り、編んだ蔓に挟みこんで固定する。
6.余分な放射状の芯の組込み
            @ 芯を、一本ずつ、となりの芯の外側から回してかごの内側に倒す。
        となりの芯も同様に倒し寝かせていく。
            A 最後の芯は最初の芯のすきまに外からねじ込む。
            B 芯の余分な蔓は切り取る。
7.取っ手をつける
            @ 別の太い蔓をねじり合わせて、U字形に編む。
            A Uの両端をかごの本体に細蔓で取りつけて完成。(下図右図参照)