結婚
Wedding

5.挙式のスタイルと披露宴を決める

 情報収集などが終わると、具体的に中身を決めていきます。
 挙式のスタイルは、話し合ってきた事で決めましょう。
 そして、披露宴の規模や内容も話しましょう。
 主に日本では4つのスタイルがあります。

 神前式、キリスト式、仏前式については古くからの慣わしや宗教の教えなどが
基本になっていますので、おおよその流れは決まっています。詳細は、式場に問
い合わせたりすることでほぼつかめるはずです。その中で自分達のものを取り入
れていくのもよいかもしれません。
 人前式については、最近多くなったスタイルで、慣わしや宗教の教えなど何一
つ関係なく行います。そのため、やるべき事は自分達で全て企画して実行しなく
てはなりません。大変ですが納得のいくものや個性豊かなものに仕上げられると
思います。式を挙げずに、ただ婚姻届を出すだけという人もいます。

・神前式キリスト式仏前式人前式

 式を終えた後、二人を祝福してくれる人を集めて、二人の姿をお披露目して祝
ってもらいます。親類だけでなく、友人・知人、恩師や職場の人など、日頃お世
話になっている人を招きます。
 誰と誰を呼ぶかは予算と参加人数とを踏まえて慎重に選びましょう。

 披露宴の内容を考える



・神前式  白無垢の花嫁姿、雅楽の中で、厳かな儀式が行われます。  明治時代に始まった、日本の伝統文化です。  神道のしきたりに従い、神社やホテル・結婚式場の神殿で行います。
・キリスト式  純白のウエディングドレスの花嫁姿、教会での儀式が行われます。  キリスト教に従い、教会や、ホテル・結婚式場のチャペル、海外の教会で行い ます。
・仏前式  神前式と同じく、新郎は紋付、新婦は白無垢で、扇子の代わりに数珠 を使います。  一般的に、ポピュラーな形態ではなく、挙式を取り揃えた寺院やホテルも少な いです。  仏教の教えに従い、菩提寺の本堂、ホテルや自宅などで行います。
・人前式  宗教に関係なく、家族や友人など親しい人たちを立会人として結婚式を行いま す。式の内容も特に決まっていないので、ふたりで自由に作り上げることができ ます。  人前式は決まりごとがありません。  自分たちの好きなように計画しましょう。  もちろん両親ともよく話し合いましょう。  時間的には、15〜30分くらいが一般的です。もちろん時間に制限もありま せんが、簡単で短すぎると、軽く見られたり、適当にしていると思われたりする ので、結婚自体、二人の愛の深さに疑問を持たれたりするかもしれません。もち ろん長すぎても当然良くありません。  人前式をよく知らない人も多いので、立会人や司会、参列者に理解してもらわ ないと式自体に意味がなくなってしまいます。そのため人前式とはどういうもの で、なぜ人前式にしたのかを式場の人全員に理解してもらう必要があります。  一般的なおおまかな流れとしては、このようななものが挙げられます。 ☆新郎新婦入場   立会人代表がご媒酌人の場合には、ご媒酌人も一緒に入場します。 ☆開式   司会が式の言葉を述べます。   立会人が挨拶を述べます。 ☆誓いの言葉    新郎新婦が誓いの言葉を読み上げます。   文章に決まりはないので、新郎新婦で考えたものがいいです。   しかし、神前式やキリスト式、仏前式などで言うような言葉ではせっかくの  人前式も盛り下がります。神仏ではなく人と人のつながりであることを意識し  ましょう。 ☆指輪の交換   新郎から新婦、新婦から新郎へ指輪を交換します。 ☆婚姻届に署名   事前に署名の欄以外は記入しておく楽です。   式の中で婚姻届が作成できる事が魅力であると思います。 ☆結婚の成立の宣言   立会人より結婚を承認した言葉を受けます。   誓いのキスや乾杯、拍手などをします。 ☆閉式の言葉   司会が式の言葉を述べます。
・披露宴  乾杯、食事、歓談をします。  列席者の言葉や、イベントなどを催します。  披露宴は、式の後に場所を変えて行ったりもできます。  経費削減や呼ぶ人が遠方の人ばかりだと催さなかったりします。 披露宴の内容  披露宴は、おもてなしの心を忘れてはいけません。  お客さんは二人を祝ってくれる主催者です。  内容をしっかりまとめて、楽しんでもらえるようにしましょう。  式場、ホテル任せのスタイルも良いですが、二人でいろいろ試行錯誤しながら 自分達らしさを見せる場所になるように時間をかけてみるのもいいと思います。  内容が盛りだくさんだと、全体的に急ぎ足で進めなければならなくなそれぞれ の演出が中途半端になってしまいます。そのためお客さんには印象の薄いものに なってしまいます。  逆に、シンプル過ぎてもたいくつです。歓談の時間をたくさん持っても、来て くれている人は全員顔見知りというわけでもなく、年齢も違うでしょうし、話が 続かなかったりしてしまいます。  ただ食事をして終わってしまうだけにならないように、話題提供となる事は用 意しておくべきです。ビデオやスライドで新郎新婦の生い立ちやイベントなどを 紹介するとよいでしょう。出席している人が登場する方が一緒にみんなが楽しめ ます。  カメラを持ってきている人もいるわけですから、シャッターチャンスとなる場 面はいくつか用意しておくとよいでしょう。  しかし、お色直しなどが多すぎると、新郎新婦不在で待たせたり進行が滞った りするので、時間配分は気を配りましょう。お色直しは、和装からドレスに変わ るほうが早いので、最初に和装で登場するほうが効率的です。  お客さんからのプレゼントなどの紹介も司会の人にしてもらうようにすれば、 お客さんも喜んでくれると思います。そういった司会者との事前の打ち合わせは 事細かにしておく気配りは必要です。  会場のセッティングでも、名札や飾り物など、自分達でできるところは作った りすると暖かみがあるし、二人で楽しく作業もできると思います。あまり凝りす ぎると大変な作業ですが・・・。  手作りのケーキや料理も準備は大変ですが、事前に作ってみんなを驚かせたり 自分達のまごころを伝えるのには効果があります。二人の家庭の味を見せるのも 良いかもしれません。  限られた時間ですので、何をやるか、見せ場はどれかを考えて強弱のあるもの にしていきましょう。後々、お客さんの中に印象に残っているものというのは、 1つ2つなのですから、メインとなるものはしっかりと演出しましょう。  疲労宴にならないように(笑)!

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