古代文字による

教室

漢字を学ぶうちに 古代の文字を知る事によって文字の成り立ちが判り その楽しさの虜になりました。こんなに楽しいものを一人でも多くの方に伝えられると良いと思ったことと 今電話やメールで済ませてしまいがちな お礼の言葉なども 一枚のハガキで貰う感動を 忘れないでいたいとの思いから 絵手紙ならぬ「字手紙」を考えました。



bP〔春・炎・風・旅・夢〕

        


 もとの字はと書き (とん)は織物の縁の糸を結びとめた房飾りの形で(結び糸の末端を結び止めた形は冬)寒い冬の間 閉じ込めた草の根を意味する それが日の光を受けてようやく芽を出そうとする意味で 艸を加えて となる

 炎    



をあらわす

火を二つ重ねた形で 燃えさかる(ほのお)表す(三つ重ねた字(えん)(ほのお)も同じ)炎は暑さの厳しい意味にも使う

 風〔  



 卜文
字形は、神聖な鳥である冠飾りをつけた(おおとり)(ほうおう)で その左や右上(はん)えている 天上には龍が住むと考えられるようになり 風は龍の姿をした神が起こすものであると考えるようになって 鳳の中の鳥を取り ()(竜を含めた爬虫類)を加え 今の風となった        

    




(えん)(じゆう)を組み合わせた形 は吹流しをつけた竿の形で氏族旗をいう
は左向きの人が前後に並ぶ形で )のもとの字 氏族旗じて、一団で、その軍団をいい、また遠くへ行くことを旅という

  捩〕  




(かん)(せき)を組み合わせた形
は眉を太く大きく描いた巫女(ふじょ)(神に仕える)が座っている形。 先祖を祭る廟の中で その巫女がお祈りしている形がェ(寛)
夢は睡眠中に深層心理的な作用として現れるものとされるが 古くは呪術を行う巫女が操作する霊の作用によって睡眠中にあらわれるものとされた。

        《目次へ戻る》  《次へ》