=くらしの書道Uロビー展より=
三の丸公民館のクラブの1つである「くらしの書道U」は みんなで話し合って 日頃ちょっと読みにくい文字、書きにくい文字を書いてみようという事になった。夫々が家で本を読んだり新聞を見たり又図書館へ行って調べたり お友達と情報を交換したり 楽しんだ人もあり苦しんだり悩んだ人もあったでしょうけれど 書く文字を決め、練習をし 裏打ちをして作品に仕上げた。
それぞれが工夫をしたちょっとオシャレな作品が出来上がり 公民館のロビーに展示した時の喜びは 何時も以上であったように思う。
ここに作品を公開し ご批評いただきたいと思います。
塩梅(あんばい) 本来の読みは「エンバイ」で 塩と梅配を意味し味加減 のことである。 転じて物事をよく処理する意。 |
提琴(バイオリン) 「手にさげる琴」=提琴=のことで 当て字である。 |
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丼(どんぶり) 元々中国に「丼」の文字は なく 日本に渡って「井戸」に 石を入れると“ドブン”と音が し「どんぶり」に似ているの でこの字になったというが 俗説であろう |
向日葵(ひまわり) 太陽の方向に花首を向け回転する 為 名付けられた。 「花譜」(1694年)にひふがあふひ (日向葵)かうじつあふひ(向日葵) の和名があり「花壇地錦抄」に 向日葵の名がある |
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案山子(かかし) 「案山」はつくえのように 平たく低い山の意味で山田 のことである。山田を守る主 となる意 |
燕子花(かきつばた) 燕子はつばめ、燕の飛ぶさまを 象った象形文字 襲うの色目=表は二藍、裏は萌葱 紋所の名=カキツバタの葉と花と を取り合わせたもの |
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鸛(こうのとり) 毛角のある鳥の象形 「鵲の如くにして短尾、之を 射れば矢をふくみて人を射 る」爾雅釈鳥に返し矢の話 を載せている。神秘な鳥 |
慈姑(くわい) 「クワイの子(塊茎)は1年に12子 を生じる 閏年は13子を生じる 慈母が子供に乳を与えて育てる ようである。クワイは慈しむ姑、 或いは慈愛溢れる姑である」と 中国の言い伝えにある。 由って「慈姑」と当てた文字 |
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雪花菜(おから) 雪のような感じから この字 が当てられたようで「雪花 菜」は豆腐のから、うのは な、きらずのこと。 |
不倒翁(おきあがりこぼし) 倒してもすぐ起き上がる「不倒」の 達磨のことを名付けた当て字で ある。 |
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玲瓏(れいろう) 「玲」も「瓏」も金属や玉の 鳴る音が美しいことを表し 透き通って美しく照り輝く さまをいう |
五月雨(さみだれ) 梅雨のこと。「さ」は接頭語「みだ れ」は乱れのことで長雨のこと。 陰暦の5月(新暦6月)に降るの でこの文字が当てられた |
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切磋(せっさ) 仲間同士でお互いに励まし 合い自己啓発をはかること また、努力によって磨き上 げる例え。 切磋琢磨=角細工をする人は 角や象牙を小刀で切り鑢で磋く 玉細工の職人は玉を槌で琢いて 形を整え砥石で磨いて仕上げる。 ここから出た言葉 |
蒲公英(たんぽぽ) 花の散ったあとのうてなの形が鼓 に似ているところからタンポポとな った。 「蒲公英」は鼓草のことで鼓を意味 する小児語 |
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提灯(ちょうちん) 「携帯用照明具」火を灯して ぶら下げて持ち歩く事から 出来た当て字である |
五月蝿(うるさい) 春先の蝿は元気で羽音高く飛ぶ ので「うるさい!」 当て字であろう |
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鴨足草(ゆきのした) 花の形が鴨の足に見える ところから この字が使わ れた当て字である |
自彊(じきょう) 「自ら努めて励むこと」彊は強の 本字で強い、強い弓 又は人の 言いなりにならないという意味 がある。 「自彊術」を齧っているから辞書 を繙いてみた とは作者の弁 |
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寿限無(じゅげむ) 「寿限り無し」長生きをする。 (死ぬときがない) 落語の「寿限無」から 右のコーナーに記載 |
パイポという国にシュ ーリンガンという王様 とグーリンダイという 王后の間に生まれた ポンポコピーとポンポ コナーという二人の お姫様がいて大変 長生きだったそうな 全て長生きに関係 ある言葉なんだって! |
「寿限無 寿限無 五劫のすりき れ海砂利水魚 水行末 雲行末 風行末 食う寝るところに住むとこ ろ やぶら小路ぶら小路 パイポ パイポパイポのシューリンガン シューリンガンのグーリンダイ グーリンダイのポンポコピーの ポンポコナーの長久命の長助」 |