香港旅行記

〜プロローグ〜



けだるい午後に、雑誌を読んでいた。

少しマニアなパソコン雑誌。当時は季刊誌であったその雑誌、最新号の特集はアジアの電脳事情。

マレーシアやタイ、香港の妖しい魅力が紹介されている。その中の記事を読むにつれ、香港への想いを募らせていった。

だって、1本のカセットに100本ものゲームが入っているカセットROM。1台でスーパーファミコンとメガドライブ(当時最盛のゲーム機)のソフトが動くという、なんとも妖しげな魅力がそこにっ!!

ここまでで、俺は香港への旅立ちの準備はほぼ出来ていたと言っても過言ではなかった。そんなときに、俺の欲望にとどめを刺す記事が、視力0.01のまなざしに飛び込んできたのだ。

電脳街の周辺で、ヘビが食える店がある。

ふっふっふ。妖しげな家庭用ゲーム機器の捜索。未知なる味。これで行かなきゃ、人として失格だよっ!!(爆)



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