司会者(木瀬りえ子さんの髪の毛を覗き込みながら)
「でも、ホント....髪の毛、長いですねぇ....」
りえ子さん「ハイッ、電車に乗ると嫌な顔されるんですよ、うっとおしいネエちゃんが
乗ってきたなー、この暑苦しい時に....って........私、髪の毛伸びるの、
とっても速いんですよ。4〜5年で、ここまでなったんですよ........
これでも毎月カットしてるんですよ........一応、私のアクセサリーです
ので........」
「私のアクセサリー」とは、何て可愛い言葉でしょう。髪を愛している気持ちが
伝わってきますよね。できれば、カットは毎月せずに、もっともっと長く伸ばし
てほしいと思ったのですが、でも、この長さをキープしてくれれば、まあいいで
しょう。時間が止まって欲しいという私の希望も空しく、至福の時間は過ぎ去
り、その日は、プロモビデオのSAMPLEをもらって帰りました。ブラウン管で再
会できることを期待して。ですが........言うまでもありますまい。翌年3月の
1つの例外を除いては、その後今日に至るまで、木瀬りえ子さんの動く新しい
姿は一切見ていないのです。理由はいくつかありますでしょうが、
この'96年は某Kファミリーが日本中の音楽番組の電波を乗っ取り、茶髪ブーム
が爆発したいまいましい年だったことが、木瀬りえ子さんにとって不運だった
のかも知れませんね。それにしても、深夜番組のCMで、いきなり目に飛び込
んできて、その6日後には実物まで見ることができた、あの8月初旬の怒涛の
1週間はいったい何だったんでしょうか?。夏の日の一瞬のうたかたの夢だっ
たんでしょうか?........。