写真撮影:喜多章 無断転載を禁じます。StudioS.E.A.
| 所在地 |
大阪府 |
| 構造規模 |
鉄筋コンクリート壁式構造 地上3階建 |
| 敷地/延床 |
430.94㎡ / 499.35㎡ |
主な外部 仕上げ |
外壁 |
アルコートR + マジックコート |
| 屋根 |
歩行用断熱アスファルト防水 |
| 舗装 |
150角磁器質タイル |
主な内部 仕上げ |
リビング・ダイニング |
| 床 |
タイルパターン貼り(床暖房) |
| 壁 |
漆喰調薄塗り材 |
| 天井 |
漆喰調薄塗り材 |
●「ARTBOX Vol.25 House 建築家と建てる家」
●「大阪府建築士会 建築人 №549」 に掲載されました。
この家はDomus(古代ローマの邸宅)に似ている。
防犯上外壁開口を殆ど持たず、多くの居室は中庭に向かって開く。中庭(peristylium)の床仕上は、そこを取り巻く諸室と同じタイル張りとし、床レベルにも殆ど落差はない。屋根こそ無いが、各室と一体になった過ごすための空間を作ろうとしたからである。
玄関ホールは中庭に連続し、その正面にシマトネリコが映える。それぞれに大開口を持つLDと和室はその木を挟んで相対している。当の中庭は、外部からは遮断され各室から見守られた安全な空間として、生活の中心となる。
季節限定ではあるが、この空間こそがリビングルームと呼ばれれば、と願った。