所在地		大阪市堺市
構造規模		木造在来工法地上２階建
敷地/延床		498㎡ / 326㎡
主な外部 仕上げ	外壁	亜鉛基合金板張り ・ 漆喰塗
	屋根	亜鉛基合金板張り ・ 玄昌石葺き
	舗装	玄昌石タイル
主な内部 仕上げ	居間他
	床	栗フローリング
	壁	漆喰塗 ・ 和紙貼り他
	天井	天然目化粧合板張り
	和室
	床	本畳敷き
	壁	土塗り糊差し仕上
	天井	杉板敷き目板張り

　元来高級住宅地であったが、乱開発の結果、雑然とした景観となってしまった市街地に建つ新築住宅である。
　三つの塊に分割された外観、吹抜やブリッジを持つダイナミックな内部空間、完全にプライバシーを確保された諸寝室、燦々と光の降り注ぐサンルームや屋内とテラスを一体化する大開口等々、 この家は紛れもない「現代住宅」である。しかし、外観では和風の屋根や建物の足許を繋ぐ木の格子が、内観では無垢の木組みを露出させた構造や部屋全体が床の間とも見える和室など、 「和」の要素もふんだんに用いられている。
　とってつけたような見かけ倒しの「和風モダン」とはひと味違った本格的な、「現代感覚の日本住宅」が出来れば、と考えた。

●第８回堺市景観賞「まちなみに配慮した建築物部門」を受賞しました。

●「建築ジャーナル」 2002年6月
●「建築と社会」 2003年11月　　　に掲載されました。