写真撮影:喜多章 無断転載を禁じます。StudioS.E.A.
所在地 |
大阪府藤井寺市大井 |
構造規模 |
鉄筋コンクリート壁式構造 地上2階建 |
敷地/延床 |
359㎡/210㎡ |
主な外部 仕上げ |
外壁 |
亜鉛基合金板 マヂックコートHM |
屋根 |
亜鉛基合金板張り |
舗装 |
300角磁器タイル |
主な内部 仕上げ |
待合 |
床 |
ナラフローリング |
壁 |
マヂックコートフラット |
天井 |
マヂックコートフラット |
●「医院建築」No.15
●「建築ジャーナル」 2002.06
●「医院建築」秀作事例集2
に掲載されました。
写真を見た方によく住宅と見間違われる。おそらく、建物のかたちその物以外に、前面に庭があること・そして塀があること・道路に向かってたくさんの窓があることなどが理由だろう。庭は、待合室で長時間を過ごす(過ごさざるを得ない)患者の気持ちを和ませる重要な存在だ。窓は無論その庭を見るためのものだが、外に向かって傾斜しているために、道路から内部があまり見えず患者のプライバシーは守られている。道路から見るとガラス面には庭が映り込むのだ。更に、格子の入った塀が、あまり閉鎖的にはならない程度に内部を囲い込む。
この診療所は同じ場所の古い診療所の建て替えであったが、建て替え前後で患者数が倍増したそうだ。特に、自由に宣伝を行えない医療界にあっては、建物自身が重要な広告物だと言える。
●「医院建築」より抜粋
(前略)何よりも患者さんに、待ち時間が気にならなくなったと、言って貰えているのが良かったと考えている。(中略)私たちは抽象的な言葉でしか理想の診療所を表現できなかったが、それを見事に実現してくださいました。ありがとうございました。 (院長 白江敦郎先生)