「凄いわよ、今度の仕事!!
成功報酬3億円よ?
幽霊屋敷一つ除霊するだけで3億よ!?」
美神が興奮している。
「美神さん……。
本当にお金大好きっスね……」
呆れ顔で眺める横島の隣で、おキヌは少し冷静に観察してしまう。
(今って……まだ二十世紀なんだ……。
でも、もうバブルもはじけた後だっけ?
バブルの時期には億単位の仕事も多かったけど、
この時期になると、もう少ないんですよね。
美神さん見てると……時代の景気がわかっちゃうな)
しかし、そんな他人事でいられるのも一瞬だった。
「……おキヌちゃん、
復帰後の初仕事になるけど大丈夫ね!?」
「……はい」
おキヌは覚えていた。久しぶりの三人での除霊仕事……その依頼内容には偽りがあり、そこには仕組まれた罠があったのだ。
(ごめんなさい……。
この仕事、どうしても行きたいんです。
だからウラ事情があること、
知ってるけど話せません……)
そんな内心の罪悪感が、言葉に表れてしまったらしい。
「……どうしたの!?」
「あっ……いえ……
なんでもないです……」
「美神さん……!!
おキヌちゃんは普通の女のコなんだから、
久々で緊張するのも当然じゃないっスか!?
美神さんみたいに、
図太い神経の持ち主じゃないんだから……」
よけいな一言のために、横島は美神にしばかれてしまう。だが、おキヌは彼に感謝していた。
(ありがとう……横島さん!!
いつもいつも……)
おキヌは、体は十代であるが、心は二十代である。今の彼女の目から見ると、横島の失言癖も、無意識のうちの計算に思えるのだった。暗くなった場を盛り上げたり、行き過ぎた雰囲気を止めたり、彼の『失言』は常に効果的だったのだ。意識して狙っているわけではないだろうが、それでも、ただの『失言』とは思えなかった。
(横島さんって……やっぱりステキ……)
気持ちを出来る限り隠しながら彼を見ていたおキヌ。そんな彼女に、その横島を叩き終わった美神が声をかける。
「心配することないわよ!?
おキヌちゃんがいない間に、
私も横島クンも、グンとパワーアップしたんだから!
それに……おキヌちゃんだって、
ネクロマンサーの笛やヒーリング能力があるでしょう!?
三人一緒なら……恐いものなしよ!!」
「はい……!!」
笑顔で答えるおキヌだったが、内心では、まだ少しだけ謝罪していた。
(ごめんなさい、美神さん……。
この仕事だけは……三人じゃなくて、
二人にしてくださいね……!!)
あそこで違う行動をしていれば、その後の人生も大きく変わったかもしれない……。そんな重要な転機が今回の仕事には含まれていることを、おキヌは、しっかり覚えていた。
第一話 ……大好き!
「ようこそ美神令子さん!
南武グループリゾート開発部の茂流田です!」
「須狩です!」
仕事の現場にヘリで送り込まれた美神たち三人を、依頼者側の二人が出迎えた。
人里離れた森の中の廃屋である。旧華族の屋敷ということで、ゴシックホラーの雰囲気も満点であった。
しかし、そんな空気を入れ替えるかのように、
「はじめまして!!
GS横島忠夫っス!!
私が来たからには……」
横島が、美人の須狩に突撃しようとしている。
(もう……!!
横島さんったら……!!)
これが雰囲気を明るくするためだとしても、おキヌとしては嬉しくなかった。
さすがに須狩は依頼者なだけに、彼も激しいセクハラはしない。美辞麗句と握手程度だということは分かっているのだが、それでも、おキヌは、つい止めてしまった。
「ダメです、横島さん……!!
依頼人に失礼なことしたら、
あとで美神さんに怒られちゃいますよ!?」
ギューッと彼の耳をつかみながら、おキヌは、美神の名前を持ち出して自分の制止を正当化する。
その美神は、
「3億よね?
館の除霊に成功したら3億円よね!?」
やや礼を逸した態度で須狩に詰めよって、報酬金額の確認をしているのであった。
___________
「わが社ではこの館をホテルに改装して
自然環境をいかした高級リゾートを建設する計画です。
ところが……いざ改装工事という段になって、
ここが霊的不良物件であることがあきらかになり……」
茂流田が、この幽霊屋敷の説明をしている。それを聞きながら、おキヌは、
(嘘ばっかり……!!)
内心でバッサリ切り捨てていた。
当然、おキヌは覚えている。彼の言うところの『わが社』がやっているのは、リゾート開発などではない。彼らは、軍事目的で心霊兵器の開発をしているのだ。自分たちは、その性能テストに選ばれたのである。
(ひどい人たち……!!
でも良かったわ、頼まれたのが私たちで!!)
おキヌは、微妙に勘違いしている。
茂流田たちは、GSに対する効果を試す前に、通常の軍隊もテスト相手として投入していた。彼が今、幽霊屋敷の証拠として出した写真にも、本物の被害者がうつっていた。
しかし、おキヌは、そんな事情を全く想定していなかった。だから、自分たちが最初であり、まだ犠牲者も出ておらず、写真も設定同様のニセモノだと思っていたのだ。
素直というべきか、天然というべきか……。年月を経ても、おキヌは、おキヌなのである。彼女は彼女なりに、真っ直ぐ成長したのであった。
___________
「ひ……ひええ……」
「霊圧が異常に高いわね。
気をつけて!
何が来てもおかしくない感じよ!」
建物に入って、最初の部屋。そこは、ドヨヨヨーンとした空気で、いかにも出そうな雰囲気だった。
部屋の奥の扉からは、ズルッ、ペチャッという音が聞こえてくる。
「な……なんか向こうにいますね。
私、ネクロマンサーの笛、吹いてみます!」
展開を知っているだけに、おキヌの口からは、そんな言葉が飛び出す。
「……そうね。
開けてみて、横島クン!」
「お……俺が!?」
「横島さん……!!
もし幽霊がいても、
私の笛で成仏しますから大丈夫です!」
おキヌが、横島にニッコリ笑いかけた。
「お……おう!」
横島が表情を引き締めて、ドアノブに手をかける。そして、おキヌがネクロマンサーの笛に口をつけた。
目で合図をしあう二人。扉が開くと同時に、笛の音が響き渡る。
『ギャアァアッ』
ドアの向こうの廊下では、女性の幽霊が、おキヌの笛で苦しんでいた。
「いまわしき黄泉の死者よ!!
何故生者に害を為すかッ!?
……退け!! 悪霊ッ!!」
美神が破魔札でトドメをさすのを見ながら、
(ごめんなさい……!
笛だけで成仏させられなくて……。
ちょっと雑念が入っちゃいました。
横島さんとタイミングあわせた作業って
なんだか嬉しかったから……)
おキヌは、心の中で詫びる。
いくら先の展開を知っているからとはいえ、油断していたら、取り返しのつかない失敗をするかもしれない。そう思って、おキヌは、気を引き締めた。
「美神さん……!!
まだです!! 次が来ます……!!」
今度は犬のゾンビの大群に襲われるはずだった。その通り、ちょうど窓ガラスの割れる音が聞こえた。
___________
「ドアは?」
「後ろで閉まってやっぱり開きません」
「これで三つめだわ。
次の部屋へ行くと決まって新手のモンスター……。
なんだってゆーの、ここは!?」
たいした強敵ではなかったが、それでも戦いを繰り返してきた三人。さすがに、美神もおかしいと気づき始めたようだ。
(そろそろね……)
おキヌが緊張する。
(私たちは強すぎると判断されて、
分断されるんだわ……)
おキヌにとって大事な、運命の瞬間が近づいていた。
「あの……美神さん!?
このお屋敷……何かの罠なんでしょうか……!?」
心を落ち着かせるためにも、まずは現状に集中しようとするおキヌ。しかし、彼女の体は……内心の思いに従って行動してしまう。
「たしかに……うさんくさいわね!
でもね、おキヌちゃん……?
恐いのはわかるけど、あんたもGSでしょ!?
遊園地のお化け屋敷じゃないんだから……」
美神が苦笑したように、おキヌは、いつのまにか横島の腕にしがみついていたのだ。
(あ……!!
私ったら、いつのまに……!?
これじゃ美神さんの言うとおり……
いつかの遊園地の事件みたい!!)
ハッとするおキヌだったが、その手を放しづらい。
「すいません……!!」
「おキヌちゃんなら、大丈夫っスよ……!!」
横島も、ちょっと気持ち良く感じている。
そんな二人に理解ある視線を向けて、
「……まあ、いいわ。
次の部屋には行かないで
ここで夜明けを待ちましょう」
と決断する美神。しかし、最後に彼女は、いたずらっぽく笑った。
「……で、あんたたち、
一晩中そうやって……くっついてるつもり!?」
___________
(やっぱり覚えてるとおりになった……)
先ほどの部屋で一晩過ごすことなど出来なかった。三人一緒では兵器のテストにならないと判断した茂流田と須狩が、降下する天井という罠を発動させて、三人を次の部屋へと追いやったのだ。しかも、そこには落とし穴があり、おキヌと横島が、はまってしまう。
こうして、二人は、暗い別室へ隔離されたのだった。
「あそこからすべり落ちたんだな……!
こりゃ戻るのは無理みたいだ」
横島が、プロのGSらしく現状把握に努めている。
一方、おキヌは、
「痛ッ!」
「どうした!?」
落下の際に足首を痛めていた。
「予備の神通棍をそえ木にしよう!
痛みどめも、たしかリュックに……」
横島は、神通棍と愛用のバンダナで手当てをしてくれる。
(もうっ!!
私ったらドジなんだから……!!
こんなところまで再現しなくてもいいのに……!!)
おキヌとしては、横島の対処は嬉しい。だが、一度この状況を経験しているのに、また同じケガをしたことが悔しかった。恥ずかしいという気持ちにも、すまないという気持ちにもなる。
だから、自然に言葉がこぼれた。
「ご……ごめんなさい……!」
「え?」
「私……私……。
こんな迷惑かけちゃいけないのに……!
すっかり足でまといになっちゃって……」
このセリフは、かつてこの場面でおキヌが言ったものとは少し違う。
おキヌは、未来からの情報を出し惜しみしたことも含めて謝っているのだ。しかし、もちろん、そこまで横島には分からない。
「おキヌちゃんヒーリングもできるんだよな。
さっきすりむいたんだ、ここ。
いてて……」
彼は、肘のかすり傷を出してみせた。流れに従い、おキヌがヒーリングを施す。
「でも……私……。
この程度では……」
この程度では、罪悪感は消えない。
そう言いたいおキヌだったが、自分が未来からきたことを告白するのも躊躇われた。
彼女の逡巡など知らぬ横島は、
「おーっ、けっこー効く効く……!!
ホラ、おキヌちゃんがいてよかったろ?」
と、思いやりに溢れた笑顔を、おキヌに向けた。
「……横島さん……!」
おキヌがジーンと感動する。
前にも一度体験した場面だ。しかし、二度目だからこそ、
(そう……!!
これが横島さんなんだ……!!
私の……大好きな横島さん……!!)
初めて同じ表情を見た時から今までの、約十年分の思い出が、一気に心の中に蘇ってきた。
だから、おキヌは、
「……大好き!」
以前と全く同じ言葉を、もっと強い気持ちをこめて、口にするのだった。
そして……愛しい彼の胸に、顔をうずめた。
___________
今、おキヌは、とても幸せだった。
彼女の心の中では、幸福に浸っているおキヌとは別に、どこか冷静に状況を見つめる自分もいた。
(よかった……!!
本当に『……大好き!』って思って、
正直な私の気持ちを言えたわ……!!)
こういう事態を、ある意味、知っていたおキヌである。このキーワードを計画的に口にすることも可能だっただろう。
だが、それではダメなのだ。
これは……おキヌにとって一世一代の、恋心の告白だったのだ。
乙女にとって大切な瞬間である。それが『嘘』になってしまうのは、イヤだった。
だから……。おキヌは、今、とても幸せだった。
___________
ドクン、ドクン、ドクン。
二人の心臓の音が、無音の暗闇に大きく響く。しかし、そんな鼓動にかぶさるように、何かブツブツ言う声も聞こえてきた。
横島の独り言である。
「そーだよな……!!
考えてみりゃー美神さんのケツ追っかけたって
いーことなんかたいしてねーよなっ!!
やっぱ青少年は青少年らしく
こーゆー青く甘ずっぱい恋愛をすべきだ!!」
そして、彼は、ひときわ大きな声で叫ぶのだった。
「こーなったらもー
おキヌちゃんでいこう!!」
___________
(来たーっ!!)
おキヌは、心の中で叫んでいた。
(ここで怒っちゃいけないんだわ!!)
これも例の『失言癖』なのだ。
いくら鈍いと言われている横島だって、あれだけ多くの女性から好意を向けられて全く気がつかないというのは変だった。自己評価が低いからだとしても、それだけでは説明がつかなかった。
おそらく、意識の奥底では……深層心理では、女性たちの気持ちを分かっていたに違いない。
ただし、みんなを思いやる横島のことだ。表面ではハーレム願望を口にしながらも、深層心理は別だったのだろう。『ハーレム』なんて実行したら、相手の女性を傷つけると心得ていたのだ。だから……モテているからといって、それを受け入れてはいけない。深層心理は、そう判断し、不用意に女性との仲が縮まらないような『失言』も口にさせてきたのだ。
そうやってギリギリで自分を止めることの出来た横島だからこそ、スケベと言われながらも、文珠を悪用することは、なかったのだ!
(そうですよね……!?
横島さんの……『深層心理』さん!!)
体は十代で心は二十代のおキヌだ。しかも、その『二十代の心』は、約十年も彼の近くで……親友として彼を見てきたのだ。だから、そんな分析をしてしまっていた。
そして、この分析に従えば……。
ここで『失言』を素直に受けとって立腹すれば、彼の『深層心理』の思うつぼである。
(……そうはさせない!!
せっかく……やり直してるんだから!!)
おキヌは、強く決意した。
___________
「私『で』『いこう』なんですね!?
……いいですよ、それでも。
どうぞ……」
出来る限り冷静に、おキヌは口を開いた。
「……え?」
「二人で……高校生らしく……
甘ずっぱい恋愛を……
していきましょうね……!!」
ポツリポツリと、言葉を選んでいく。
「あ……声に出てた!?」
おキヌの発言を聞いて、
(しまったーっ!!
またいつものミスをっ!!)
横島は、自分の言動を悔やむ。だが、すぐに彼女の言葉の意味に気付いて、ビックリした。
「ええっー!?
おキヌちゃん……!!
『いいですよ』って……
『どうぞ』って、それって……!?」
「はい……」
彼女が小さく頷く。
横島としては、本当に驚くしかなかった。
さきほどの彼の言葉が……彼の気持ちが、女性に失礼だったことは自分でも分かっていた。
それなのに……許されてしまうというのか!!
おキヌちゃんは優しいと思っていたが、だが、ここまで心が広いとは……!!
(おキヌちゃん……!!)
彼女は、少し前に幽霊時代の記憶を思い出して、そして横島たちのところに戻ってきた。
それが、横島にとっての、今のおキヌである。
しばらく離れていただけに、その間にいっそう優しくなったのか、もともとこんなに優しかったのか、何とも判断できなかった。
しかし……どちらにせよ、問題ではなかった。
今の横島には、おキヌは天使に見えた。
「……でも、一つ約束してくださいね?」
「……うん」
おキヌの包容力に浸っていた横島は、約束の中身も聞く前に頷いてしまった。
「『おキヌちゃんでいこう』って言うからには……。
ちゃんと私を一番に……。
……本命にしてくださいね!?」
おキヌとしても、『私を一番に』とか『本命に』とかは、ドキドキもののセリフだった。
心臓はバクバク音を立てているし、言葉も震えてしまっていた。
しかし、横島の耳は、それに全く気が付かなかった。
このとき、彼の意識は、聴覚ではなく視覚に支配されていたのだ。
横島の目は……おキヌの瞳に、釘付けになっていたのである。
(おキヌちゃんって……
こんなに色っぽかったんだ……!!)
女は誰だって、惚れた男の前では、いっそう綺麗に……妖艶になるものだ。
そんな『女』の魔力に、すっかり魅了されてしまう横島であった。
「……もちろん!!」
おキヌの瞳を覗き込んだまま、横島は断言した。
その美しい瞳が、幸せで潤み始める。
「横島さん……!!
ありがとう……!!
これで……私たち……
ようやく……」
それ以上、何も言えなくなってしまった。
だから、彼女は彼にしがみつき、彼も強く抱き返した。
「うん……。
俺のほうこそ……
これからもよろしく……!!」
これが……二人が恋人として付き合い始めた瞬間だった。
(第二話「や、妬いてなんか……」に続く)
おキヌちゃんファンである私は、今回、推敲しながら何度も身悶えてしまいました。そんな作品ですが、次回もご期待下さい。 (あらすじキミヒコ)
展開早いなーと思いましたが、タイトル見て「ああそういうことか」と一人で納得。つまり、カップル確定は前準備ってことなんですねw
しかし、自他共に認めるおキヌスキーな私としては、横キヌがくっつくこと自体は大歓迎なのですが……大人になったせいか、感情を抑えて利己的に周囲の状況を利用する「ずるさ」を手に入れたおキヌちゃんには、少々違和感を覚えます。
あらすじ氏のイメージにある「大人になったおキヌちゃん像」に修正を強要するわけではないのですけど、個人的にそこだけが気になったので。
というわけで、評価はB程度に抑えさせていただきます。
タイトルになってる魔理とかおりがどのように関わっていくのか、おキヌちゃんが恋人の煩悩をどういう形で受け止めていくのか、今後の展開を期待して待たせていただきます。 (いしゅたる)
横島の深層心理=原作者の都合(横島-美神ラインの堅持+少年誌の都合)
ですから本作品の解釈は成り立つといえば成り立ちますね。
二次創作では少年誌の都合はかなぐり捨てて欲しいという希望はありますがw
これから表題にどうつながっていくのか楽しみです、頑張ってください。 (TIM)
こっちへしようとしてたコメント間違えて第一話の方へ投稿してしまった(苦笑) (ゼルエル)
そっか、おキヌちゃんの中身は20代でしたね。10年の間に色々あっただろうし、多少性格も変わっているはず。暫く離れていた直後に逆行してなきゃ危なかったろうな。
勉強は一度やった内容だからOKなのか、もう忘れてるのかw…中身20代って色々弊害ありそうだなぁw
なんとなくなんですが、三点リーダーが多いようなw (海童)
強い想いをのせて告白し、横島クンの失言をも受け止め、彼女の座をゲットですか〜。
深層心理までもキッチリと見抜くとは、10年の間ずっと横島クンを見ていただけありますね。
見事に恋人になりましたが、
次話のタイトル「や、妬いてなんか……」がツンデレっぽくて、とっても気になりますね。
美神さんも(本人の意識には無くても)1000年待ち続けたわけだし、
この後どのように展開していくのか、楽しみに続きを待っています。 (しんくす)
有名サイトで長期にわたって看板作品を連載されておられる作家様から、このようにコメントをいただけるのは、大変嬉しく思っています。若輩者ですが、今後もご指導いただければ幸いです。
>「ずるさ」を手に入れたおキヌちゃん
そう受けとられないよう、表現に苦労したのですが、うまくいかなかったようです。自分の力量不足を痛切に感じています。次に同様な機会が出てきた時には、また試行錯誤してみます。
>自他共に認めるおキヌスキーな私
この言葉に触発されて、いしゅたるさんのおキヌ主人公もの(おキヌから始まる連作短編)を読んでみました。物語に引き込まれて楽しんでしまっただけでなく、いしゅたるさんの描くおキヌちゃんもすっごく好きになったのですが……。少なくとも、今回私が描こうとしているおキヌちゃんとは、かなり違うようです。
おキヌちゃんファンとしては、おキヌちゃんファンに楽しんでもらえる作品を書きたいのですが、おキヌちゃんファンであればこそ、(特に原作後に関しては)それぞれのおキヌちゃん像があるんですよね。
ここで予定している「おキヌちゃん像」を今さら変えてしまうと、作品全体に関わるイベントが崩壊するので、基本方針は変更できません。それでも、他のおキヌちゃんファンの方々の違和感が少しでも減るよう、気をつけて書いていきたいと思います。
今後も、よろしくお願いします。 (あらすじキミヒコ)
>横島の深層心理=原作者の都合
私もそう思ったので、そこを敢えて、恋する乙女フィルターで、好解釈してみました。これならば、触れてはいけないはずの『原作者の都合』を肯定できますから(笑)。
では、今後もよろしくお願いします。 (あらすじキミヒコ)
>こっちへしようと
ということなので、こちらで御返事を。
読者の方々のためには定期更新すべきとは思うのですが、それはそれでかなり辛かったので、今回は、もっと自分が更新したいペースに近づけるつもりです。無理に急ぐことも無く、かといって、『定期更新』のためにストックを寝かせることもなく……。そんなわけで、急かされても、出てこないものは出てきません(笑)。ちょっと不親切かもしれませんが、御勘弁下さい。
小ネタの件は、その通りです。
では、今後もよろしくお願いします。 (あらすじキミヒコ)
はい、遠い未来からの逆行者ならば少しは性格も変わり得ると思って書いています。そこで、おキヌの『暫く離れていた』を、作者としては利用してみました。
三点リーダーは、今作から『……』を取り入れたのですが、調子にのって多用しすぎてしまいました。反省しています。原作漫画のセリフ中では多く用いられているので、セリフでは今後も使っていきますが、その分、地の文での使用を控えようと思います。
では、今後もよろしくお願いします。 (あらすじキミヒコ)
次話のタイトルに関しては、原作の場面を思い出していただければ幸いです。前作では統一性のないタイトルだったので、今回はタイトルに原則的なルールを決め、ルールから外れる時は『例外』としての意味があるようにしています。
中編ということで、前作よりも小規模な展開だと思われるかもしれませんが、今後もよろしくお願いします。 (あらすじキミヒコ)
この作者もあの作品も好きなんだとかわかるしね
GS美神自体そういうとこも魅力の一つだったし
気長に次回を待ってます (ゼルエル)
短編連作って…あっちの方ですか。
あれは正直、続き書くほどに迷走して、自分自身「最初の一話で終わらせた方が良かったかな」って思ってます(汗
まあそれはそれとして、私が感じた具体的な違和感の場所は、「美神に落とし穴の存在を言わなかったこと」ですね。
ここで、美神に――ひいては恋敵に対する後ろめたさの描写があれば、と思いました。
それ以前の、「依頼自体が罠」ということを告げなかった時もそうでしたが……まあ、あちらは内心の罪悪感の描写があったので、それほどでもありませんでしたね。
それ以外にも全体的な部分として、悪い言い方をすると「自身の目的のために危険な仕事さえも利用する不謹慎さ」が感じられたといったところでしょうか。
その辺が、上記のコメントでつけた「ずるさ」という表現に繋がるんですけど。
とはいえ人間、大人になれば大なり小なりの「ずるさ」は社会で人に揉まれていく中で自然に身につけるものですし、別段不自然とまでは感じられませんでした。
自分のイメージするものと違うというだけで、これはこれでいいとは思いますし、上でも言った通り修正を強要するわけではありません。
この作品を進めて行くうちに、あらすじ氏の持つ「おキヌちゃん像」が浮き彫りになっていくのでしょう。どんなイメージを見せていただけるのか、期待して待ってます。
P.S.ゼルエル氏へ
複数回コメントを投稿する時は、二回目以降は「保留(コメントのみ)」にチェックを入れて投稿しないとダメですよ。
以下『椎名作品二次創作小説投稿広場とは』より抜粋。
作品評価者に対する注意事項:(05/ 8/ 6 更新)
2. その他
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こういうことは、一参加者に過ぎない私が言うべきではないのですが……まあ一応ということで。 (いしゅたる)
( ̄ー ̄)ゞスマンスマン (ゼルエル)
当広場では、いしゅたる氏が指摘された評価の重複投稿の禁止のほか、半角カナの使用や親友と接するような態度(文体)でのコメント投稿も禁止しています。
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今後、貴方の投稿において規約に抵触する事項があれば、即座に削除などの措置を採らせて頂きます。場合によっては当広場への投稿活動をご遠慮頂くこともありますので、悪しからずご了承下さい。
>いしゅたる氏
規約違反の指摘については、無用なトラブル回避のため、できれば控えて頂きたいと思います。
>参加者各位
後日、今回の件に関するコメント欄の整理を行います。
内容は、必要なコメントの移動、削除、評価の修正です。
ご了承下さい。 (溶解ほたりぃHG, 椎名作品二次創作小説投稿広場)
ルシオラはどうなるのだろうと不安になる自分。
本命にしてと言う事は妻妾同衾OKなんでしょうか。
おキヌちゃんには女のしたたかさを感じました。
精神年齢は二十歳過ぎてるし何時までも乙女って言うのもなんですしそこは問題無い様な気がします。
美神と言う悪い見本が側に居るんですししたたかになるのも仕方ないのではと。
まあおキヌちゃんだったら何歳になっても原作のまんまと言う気もしないでも無いですが。
横島にはおキヌちゃんに引き続いてグーラーをゲットしてもらいたいものです。
ついでにおキヌちゃんのファンネルとして雛ガルーダもゲットするとか。 (白川正)
私の作品がトラブルを巻き起こすことになり、申しわけありませんでした。
しかし、ゼルエルさん、いしゅたるさんとも、今後もコメントが頂けたら幸いです。
これからも、よろしくお願いします。 (あらすじキミヒコ)
御指摘のとおり、この作品のおキヌちゃんに関しては、
>精神年齢は二十歳過ぎてるし何時までも乙女って言うのもなんですし
とも考えられるし、逆に、
>おキヌちゃんだったら何歳になっても原作のまんま
とも考えられる。少し難しいキャラ設定をしてしまったかもしれません。
なお、ルシオラがどうなるか、それに関しては、もちろん決めています。登場をお楽しみに。
また、次回のタイトルがタイトルですので、グーラーに関しては、次回をお待ち下さい。
では、今後もよろしくお願いします。 (あらすじキミヒコ)
コメントはこのサイトの敷居が自分にはマッターホルンの頂の如く敷居が高いので
控えて今後は読者に専念します
お堅い文芸サイトではないようなところで作品見かける機会があれば
その時には是非コメントしたいと思います
では今後の活躍を期待してます (ゼルエル)
>美神さん見てると……時代の景気がわかっちゃうな
ホント美神さんは時代の経済に敏感ですからねー。おキヌちゃんの感想も尤もですね(笑)
>心は二十代である
おキヌちゃんからすれば、高校生の横島クンは可愛く見えるのでしょうか? かなり色眼鏡が入っているようですね。
それに、今のおキヌちゃんなら美神さんより精神年齢的にも上なので、彼女の稚拙な横島クンへの対応も諌める事もできるでしょうね。彼女がそれを利用するとは思えないけど、流れがそうなるなら良いですよね〜♪
>私、ネクロマンサーの笛、吹いてみます!
積極的に動く彼女は良いですね!
>(来たーっ!!)
これは要らない表現に思えます。この後どんなにおキヌちゃんが打算的では無かったと百万言書いても、読者はどうしても打算的に読んでしまいます。少なくとも、私はそう捉えました。
>『深層心理』さん!!
この表現は上手いなと思いました。それだけに、おキヌちゃんの(来たーっ!!)は、残念です。
全体的に凄くおキヌちゃんラブが感じられますね♪ それだけに途中の打算的な表現は凄く目立ちます。
また、感嘆符の!を二回使うのが多すぎな気がします。私自身は軽い驚きや冗談交じりの怒りなら小さい「っ」を入れ、普通に驚いたり普通の怒りなら「!」にし、それよりも少し驚いたり怒ったりしたら「っ!」となり、魂消た驚きなら「!!」といった具合にルール決めしています。これが喜びでも、同じ様な表現にしています。
ご参考になれば幸いです。
ひよこのガルちゃんズがお持ち帰りになれば良いなと思うけれど、美神さんが許さないかな?
では、次話が読めるのを心待ちしております。 (月夜)
>かなり色眼鏡が入っているようですね。
そう読みとっていただければ、幸いです。
>(来たーっ!!)
おキヌにとって待ちに待った瞬間ということで、こんな表現になってしまいました。また、さすがにカタカナの「キター」にはしませんでしたが、それでも「21世紀のおキヌ」のニュアンスを出したくて、この言葉を選びました(「21世紀のおキヌ」に関しては、次々話でもチラッと表現しています)。
これで打算的と捉えられるならば、残念です。ですが、もしかすると、ある程度は仕方ないのかもしれません。
『ずるくないおキヌ』を書きたい私ですが、もっと厳密にいうと、『全くずるくないおキヌ』ではなく『ずる過ぎないおキヌ』を書くべきなんです。おキヌの十年の成長(?)を描くためには、原作とは少しだけ違ったおキヌにする必要がありますから。その意味では、少々『打算的』と思われるのもプラスかもしれないと考えるようになりました。そのあたり、特に続きを書いていて、つくづく感じています。
>『深層心理』さん!!
この表現を褒めてもらえたのは嬉しいです。
なお、感嘆符に関するアドバイス、ありがとうございました。
実は、私も「!!」ではなく、「!」を使いたいです。しかし、原作のセリフをチェックすると、基本は「!!」なのです。
出来る限り原作に準拠していきたいので、やむを得ず「!!」を使っています。
ただし、キャラによっては、原作でも「!!」より「!」を多用しているキャラがいます。その場合は、私も「!」を多くするするようにしています。
上述のような理由ですので、今のところ、いただいたアドバイスを活用しにくいと思います。申しわけありませんが、ポリシーを持って書いている部分ですので、御了承下さい。
では、続きもよろしくお願いします。 (あらすじキミヒコ)
おキヌ視点を斬新と言っていただけるのは、嬉しいです。
では、第二話のレスに続きます。 (あらすじキミヒコ)