君のことを考えると胸が痛い。
最初は、頼りない年下の男の子だった。
だから君によく言ったっけ。
「男の子でしょ。頑張って」
実際、君はよく頑張ったね。
常に期待以上の活躍をしてみんなを驚かせたもの。
今では、みんなが君を頼りにするようになっちゃったけど・・・でもね横島。
君を一番最初に認めたのは私。
君の成長を一番近くで見ていたのも私。
これって結構、自慢なのよ。
君は自分の価値を分かっている?
今も車の助手席に当たり前のように座っているけど・・・
当然のように私の助手をしているけど・・・
君が望めば、破格の待遇で迎えてくれる所は沢山あるのよ。
なんでまだウチにいるの?
馬鹿な女だったら期待しちゃうわよ。
ねえ、横島君・・・
信号待ちの間、私が君の横顔を見ているのに気付いてる?
良い男になったね。
君の成長は私の願いだった。
―――早くイイ男になってね。
―――そうすれば素直に好きと言えるから。
これは出会った頃からの私の思い。
本当に、君は良い男になった・・・だから。
好きだなんて絶対に言えない。
だって・・・君は今、夕日を見ているもの。
彼女を思い出すとき、必ずその表情になるのね。
なんて、悲しく・・・そして優しい顔。
君を男にしたのは私じゃない。
君の心にガラスの靴を残したのは私じゃなかった。
だから・・・
この思いは伝えられない。
絶対に。
シンデレラとツンデレの語感だけで書き始めた話なので、
二話目にしてデレ要素が枯渇しそうです。
シンデレラで言うと、舞踏会に参加できず悶々とするあたりです。
駄文でお見苦しい点もありますが、感想・アドバイスをいただけると幸いです。 (UG)
コメントありがとうございます。
ツンが強すぎて、デレが何処かに行ってしまいました。
「起」がアシュタロス編前、「承」がアシュタロス編直後という
時間設定なもので、この時期にデレは・・・
直ぐに「転」を投稿しますので、一読していただければ幸いです。 (UG)
ほかにもにたようなのは見てきたけど・・・、間違いなくNO1・・・。 (ゲリラ)