第二話 原因
悪霊を倒し、気を失った横島は、漆黒の闇が支配する空間を漂っていた。
「此処は何処だ?、一体何が起きたんだ?」
自分が何処に居るのか分からず、横島は混乱していた。
其の時、横島は背後から声を掛けられた。声に反応して振り向いた先には、嘗て横島が愛し、横島を愛してくれた女性が居た。
「ヨコシマ」
「ルッ、ルシオラ?・・・」
信じられない思いで声を掛ける横島に対し、彼女は笑顔で答える。
「久し振りね、ヨコシマ」
「本当に?・・・本当にルシオラなのか?」
クスッ、「ええっ、正真正銘貴方のルシオラよ!」
確める様に聞く横島に対し、はっきりと答えるルシオラ。
「ルシオラ、ルシオラぁ」
「ヨコシマ」
互いの名を呼びながら、涙を流し、抱き締め合う二人。
暫くしてルシオラが横島に声を掛ける。
「落ち着いた?」
「ああっ、ごめんっ、取り乱して・・・」
「ううんっ、いいのっ、私も嬉しかったから・・・」
そういってお互い笑いあう。
「処で此処は何処なんだ?、其れに何故ここにルシオラが居るんだ?」
「此処はヨコシマの心の中、又は深層意識の中と言った所よ。私が此処に居る理由はヨコシマも知って居るでしょう」
横島の問いに、ルシオラが答える。
「そうだな」
横島も納得した。
「其れよりもヨコシマ、貴方に話さなければならない事があるの」
真剣な表情で話し掛けるルシオラを見て、気を引き締める横島。
「わかった、其れで、話と言うのは」
真剣な表情で聞く横島。
「話と言うのは他でもない、ヨコシマの身体に宿る力の事なの」
「?俺の身体に宿る力ってどう言う事だ?」
ルシオラの言葉に、訳が解らず聞き返す横島。
「やっぱり気付いてなかったのね?、自分の身体に、アシュ様が作った結晶のエネルギーが宿っている事に」
「なっ、なにいっ?、俺の身体にアシュタロスのエネルギー結晶が!」
「そうじゃないわ、エネルギー結晶ではなく、結晶のエネルギーが、ヨコシマの身体に宿っているの」
横島の間違いを、正しながら話を続けるルシオラ。
「でっ、でもっ、如何して俺の身体に、その結晶のエネルギーが宿ったりしてるんだ?」
「其れを今から説明するわ」
横島の疑問に、説明を始めるルシオラ。
それによると・・・
原因は大きく分けて三つ
一つ目は、横島が死に掛けた際、死滅し、欠損した霊基構造を、ルシオラの霊基構造で補った事。
二つ目は、傷付き、深いダメージを受けたまま戦いに赴き、自らがエネルギー結晶を破壊した事。
三つ目は、エネルギー結晶が、破壊され、そのエネルギーが溢れ出した時、横島が直ぐそばに居た事。
この三つの偶然が重なった為、横島の身体にその結晶のエネルギーが宿る事になったのだった。
第二話 終
横島が結晶のエネルギーを宿した経緯は、第三話にて説明します。
いや、しなくていいと思うぞ。もう経緯説明済みじゃないか。
自分でもわかってるようだが、短すぎ。
句読点の使い方は前回と比べると良くなってる。多少おかしいところはあるが。
それから、こだわりがあるなら別に構わんが「如何して」というのは「いかにして」と読みたくなるのでやめて欲しい。普通にひらがなで「どうして」と書いたほうがわかりやすい。
文章全体についてだが、せっかく三人称形式なのだから、心理描写や情景描写を増やしたほうが良いだろう。「誰々は何々した」ばかりだと地の文の意味があまり無い。特に、二人分しかセリフが無いなら、むしろセリフだけのほうが話が早い。
いや、セリフだけにしろと言ってるわけではないけどね。 (はくはく)
次回予告に手足がついたって感じ?
短い以前の問題な気がしますが、前回よりはいい…かな?
「!」「?」の使用を再度もう少し考えてください<(_ _)>
「!?」これもありますし…
ちなみに「?」の次に「、」うつよりも改行した方がいいと思うのだが〜 (零紫迅悟)
こういう場では空白は厳密に守る必要はないかも知れませんが、句読点が後にあるのは違和感があります。
読点は使いすぎると文がぶつ切りになってリズムを損ないますので、あまり多用しない方がいいです。
もっとも、小説では場合によっては敢えて読点を多めにすることもあります。
要は、流れるように前に前にと進めたいのか、あるいは一言一言を噛みしめるように拍を置きたいのかの違いです。
句読点の使い方ひとつで印象がガラリと変わりますから、気をつけてみてください。
内容ですが、やはりちょっと短くてイマイチ見えてきません。次に進みます。 (林原悠)