♪はっぴえんど「春よこい」
曽:っていうわけで、はっぴいえんどの「春よこい」を聴いていただきましたが、えー、というわけで、金延さんをゲストにお迎えしてお話しをうかがってますがっ、金延さんは・・・
金:はい。
曽:その、「み空」の、先ほど話しされてた「み空」の、録音後、リリース前に・・・
金:そうなんですー。
曽:アメリカに・・・
金:発っちゃったんですー。
曽:発っちゃったんですよねー。これは、なんか、きっかけがあったんでしょうか?
金:はい。あのー、アメリカ人の、あのー、ポール・ウィリアムス、評論家なんですけど。
曽:はいはいはい。すごく有名な・・・
金:はい。その彼と逢って、やはり、恋におちまして、彼がやはり、奥さんになってくれって、いわれたんですね。それで、ええ、ん〜、ちょっと冒険心というか、やはり、やはり結婚する状態っていうか、あのー、そういった時期だったんでしょうね。
曽:はいはいはい、なるほどー。
金:それで、もう、日本にサヨナラ言って、アメリカに行っちゃったんですよ。
曽:で、その後はアメリカで。
金:はい。
曽:お住まいになってらっしゃるという・・・
金:はい、そうです。
曽:そうですか・・・。で、アメリカの、その活動っていうのは、えー、やっぱり、ライブやられたり、とかですか?
金:ええ。80年代、っていうか、80年代から、中頃ですね、90年代まで、やはり、あのー、サチコ&カルチャーショックというバンドで・・・
曽:はいはいはい。
金:ずっと、あのー、ベイエリア、サンフランシスコ、オークランド、バークレー、あのへんで、演奏してたんですよね。その前は、また、一人で弾き語りでやって、それであのー、バークレーの、あの、大学、バークレー大学のラジオステーションがあるんですが、そこで、よくかけてもらってたんですよー。
曽:なるほど。
金:で、パフォーマンス、生でやったりとかね。で、そのころ、フォークパンク、なんていわれたりもしてたんですよね(笑)!!
曽:なるほど・・・ちょっと激しい音楽性でになってらしたですよね
金:そうです、そのときは激しいでしたよね
曽:そこから、また、じゃあ、そのへんで、たとえば、アメリカのミュージシャンとか、若いミュージシャンとの交流とかはありましたかー?
金:ありました。で、一番最初にねー・・・私が、それまではソロでやってたんですよね。それから、バンドを作るようになって、で、それで、っていうのは、歌がだんだん激しくなってきたから、やはりバンドを作ろうということになって、そのときの一番最初のギターの子なんかすごい若い子で、17才とかのギタリストで、あのー、サンタクローズ&オイスター、っていうバンドを作ったんですよ、3人組の。
曽:サンタクローズ&オイスター。
金:そう。
曽:かっこいい、です(笑)。
金:(笑)。
曽:へぇ〜。楽しそうですよね、でも。あの、あんまり年齢とかが関係無い感じで、すごくいいですよねー。
金:ええ。
曽:そうですかー・・・
金:でも、そのころ忙しくって、子供がいたでしょう?二人子供が出来て、健太と太陽っていうんですけど、その子供を育てながら、あのー、そういったバンドもやってたんですよね。
曽:そりゃ、いいですよねー。
金:うんうんうん。
曽:お仕事は、もうされずに、子育てと音楽。
金:そのころはそうですね、後でやはり、いろいろと、人生ってコロコロって変わっていくので、その中ではね、仕事もしてました。
曽:なるほどー、そうですか
金:はい。
曽:そんなー、金延さんの、その新しい新作なんですけど、えっと、ま、後ほどお話しもしたいと思うんですが・・・
金:はい。
曽:久保田麻琴さんが、ミックスエンジニアで参加されて。
金:はい、そうです。はい、あ・・・
曽:・・・どういういきさつだったんでしょうか?
金:っていうかー、昔から、久保田さんとはお友達つきあいしていて、特に音楽関係のことで。で、久保田さんというのはやはり、日本の状況というか、彼を通して、音楽がわかるという・・・
曽:うんうんうん
金:いつもねー、いろんなことを、教えていただいた、というか、どんな音楽か。それに、彼は、すごい冒険家なのでいろんな音を聴いているんですよね。で、それで、なんかサンセット、3時とサンセットというのを作って、あのー、イギリスへ行ったり、オーストラリアへとか、すごく冒険してる人だから、そういった感じで、わたし、いつも冒険してる人ってすごく興味、っていうか、あるんですよね。そういった、情報なんかいろいろ知らせてもらったりして、毎回レコードも送ってくださって。
曽:へぇ〜
金:だから、わたしの知らない日本の状態をいつも彼から。
曽:おそわってるような・・・
金:教わってたんです、はい。
曽:なるほどー。ふーん、その久保田さん、たぶん、ぼくね、今レコーディングしてるスタジオでミキサーをされてたと思いますよ。
金:そうですね、今ね。
曽:そんな久保田さんなんですが、久保田さんも、古ーい、ですよね?
金:はい、そうです。
曽:URCで、デビューですよね?
金:はい、そうです。
曽:で、えー、その、ま、そのころ、久保田さん、ソロでやってらっしゃいましたが、えー、一曲、すごいタイトルの曲があるんですがー・・・
金:はい。
曽:それをー、あのー(笑)、かけてみようかなぁなんて思ってるんですけど
金:ええ。
曽:ええー・・・
金:えっと、あなぽっかりまっくろけ、ですよね
曽:そうですそうです(笑)
金:(笑)
曽:すごいタイトルですね、それもねぇ(笑)
金:すごいねぇ、あの子っ(笑)。
曽:うん、うん。
金:それでね、このね、この歌一番おもしろいところってのは、あの頃で、すごくエフェクト使ってるんですよねー
曽:うんうんうん、サイケデリックな感じでねー
金:そうそう。すごい、声とか。
曽:へぇ〜
金:うん。
曽:そんな久保田麻琴さん、、、でも、いや、そのころにサイケデリックなエフェクトとかはあんまり、いろんな人がやってはいないんですよねー、日本では。
金:いろんな人はやってないですね、うん。
曽:やっぱり、そんな最先端な感じだったんかなーと思いますがー。
金:うんうん。
曽:じゃあ、その久保田麻琴さんの曲で、えー、「あなぽっかりまっくろけ」、を聴いてください。