Don't Look Back in Anger 〜曽我部恵一’70年代を語る〜

5/23(sun)am1:00-2:30 FM802 BINTANG GARDEN
ここから金延幸子さんがゲストで登場。

♪ 金延幸子「時にまかせて」

曽我部さん(以下、曽):
はいっ、金延幸子さんで「時にまかせて」を聴いていただきました。はい、というわけで、今日はですね、ゲストに金延幸子さんをお迎えしております。こんばんわー。
金延幸子さん(以下、金):こんばんわー。
曽:よろしくおねがいします
金:こちらこそー
曽:あのー、えー、今日、ぼくは、初めてお会いしたんですけどね
金:はい。
曽:なかなか緊張しておりまして
金:いえいえ。
曽:やー、ほんとに。ぼく、ファンなんですよ。
金:あ、そうですかー(笑)。ありがとうございます(笑)
曽:まず言っておこうかと思たんですが(笑)
えー、そんな金延幸子さんに、えー、70年代から今でも現役で、ずっとミュージシャンの活動をされているということで、いろんなことをおうかがいしていこうと思うんですが、まずはアルバム。「み空」について、なんですが。えー、その「時にまかせて」も「み空」というアルバムにはいってますけど、えー、レコーディングは、あれですよね、えー、細野さんのプロデユースなんですよねー。
金:はい、そうですー。それと・・・
曽:と?
金:それで、4チャンネルでー。
曽:えー。えー。えー。
金:4トラックで。
曽:ほぉー。
金:だから、えっとー・・・、あー、オーバーダブがあんまりなくって、ないっていうか。
曽:4つが切れたらもう終りですからね
金:そうです。それで、あのー、もう弾き語りなんですよ、もうだいたいの曲が一発取り。ええ。
曽:そうなんですかー、じゃあアコースティックギター弾きながら?
金:はい。弾きながら、歌ってるんです
曽:
うたうんですかー
金:はい。
曽:すごいですねー。いまは、もう、ぼく、ぼく、今レコーディングやってるんですけど
金:はい。
曽:24チャンネルありますからね
金:ええ(笑)
曽:(笑)
金:それか今はプロツールズってのがあります(笑)
曽:あー、今ありますよね、プロツールズっていうのがあってもうそれでなんでもできてしまうんですけれど、当時は4チャンネルで。
金:
んー、もう、ほんとにライブと一緒ですよね。
曽:そうですよね。
金:
うんー。
曽:でも、だからこそ、あのー、そういう、えー、質感が、いい質感がでてるんでしょね
金:
で、緊張感も入ってますよね、間違えないように、って。
曽:うんうんうんうん。で、ぼく金延さんのその「み空」聴いて、いつも思うんですけど、そのー、えー、本番の緊張感っていうんですか?
金:ええ。
曽:それが、すっごくよく出てるなぁと思って。
金:ああそうですか。
曽:あと、遠藤賢司さんとか聴いてても、思うんですけど、アコースティックギター持って弾き語ってるんだろな、ってのがまざまざと、伝わってくるじゃないですか。
金:そうですねー。ええ。
曽:あれはすごく聴いてて・・・
金:あの頃の、みんなそうだったんですよ。
曽:ふーん
金:弾き語りで。一発取りという感じで。
曽:そうですかー。どんくらい時間はかけられたんですか?レコーデイング
金:たぶんねぇ、一週間もかけてないと思いますよ(笑)
曽:あー、ぱっと作って(笑)。
金:うん、だから、なんていうか、すごく早かったの覚えてて、でき上がった時ね、すごく残念だったんですよね。ある面では。これもやりたいあれもやりたいということができなくって。
曽:あー、そうなんですか。
金:ふん。
曽:へぇ〜。僕はまぁ、パーフェクトなレコードだと思うんですけど
金:あーそうですか
曽:ええ。でも細野さん、なんか、とくに、細野さんとか、はっぴいえんどの大瀧さんとかは、えー、もう仲良し、っていうか。
金:あ、ええ。
曽:ね?
金:はっぴいえんど・・・
曽:仲よかった・・・
金:特にあのー、えっと、大瀧ちゃん、とか細野さんですけど、大瀧ちゃん、なんていってますけど(笑)。
曽:大滝ちゃん・・・大滝ちゃん。。
金:そのへんでなんか親しみがでてきます(笑)。
曽:は、はい(笑)
金:どれだけしたしかったって(笑)。
曽:なるほど。ははぁ。
金:うん(笑)
曽:今、今だとねー、レコーディングって、こう、結構、レコード会社のえらい人とか、ちょっと訪ねてきたりして、ちょっと緊張したりするんですけど、ぼくなんかは。
金:ええ。
曽:当時、レコーディングはやっぱり、もっと和気藹々とした感じでしたか?
金:そーですねぇ、あのー、この音楽社っていうか、アンダーグラウンド、URCってのがあって
曽:はいはいはいー
金:あのー、今でいったら、インディーですよね。
曽:
そうですよねー
金:えー、それでも、ほんと、もう、おもしろい、アーティストがいっぱい集ってきて。うん。だから、そういった感じでファミリー的なものはありましたよね。
曽:
うん
金:なんとなく。
曽:
金延さん、その以前に「愚」というバンドやってらっしゃいましたですよね、中川イサトさんと。
金:はい。中川イサトさんと松田幸一さんと瀬尾一三さんと。
曽:「愚」も大好きなんですよー。あの、最近、CDが出ましたけど
金:はい。そうですね、なんか恥ずかしいですけど、なんかもう(笑)。
曽:いやいやー、あれも素晴しかったですけどねー
金:
あの頃、すごくあがってたんですよー
曽:あっ、そうなんですかー
金:ステージ上がりで。
曽:
ステージ上がりと。
金:そうそう。
曽:
そうなんですかー、はぁ〜。じゃあですね、このへんで、先ほども話しに出た、はっぴいえんどの曲を金延さんに選んで頂いて、おかけしたいと思うんですが、何をかけましょうか?
金:えー、もう、みんな・・・、その、「らーめん」のねー、中からね、大体、全部好きなんですよ、ええ。
曽:ファーストアルバム・・・
金:どれが、っていうと本当にこまるんですけど、まー、あのー、どうしようかな(笑)。
曽:どれでも、いいですよ、もう・・・
金:一曲というと難しいなぁー
曽:難しいですねー
金:ええ。手伝ってください、選ぶの(笑)
曽:何ですかねー(笑)、ぼく・・・
金:大体ね、好きなのはね・・・
曽:
ええ・・・
金:あのー、あの、何・・・えっと。。。
曽:大瀧さん派ですか?細野さん派ですか?
金:いや、両方なんですよ。
曽:両方なんですよねー。ぼくもそうなんですよ。
金:ええ。で、ま、これをこう考えると、あとで細野さんの一曲もかけていただきたいと思うので。
曽:はいはいはい。
金:そしたら、はっぴいえんどから、大瀧ちゃんの・・・
曽:そうですねー、大瀧ちゃんの。
金:おおたきちゃんのー(笑)!!
曽:大瀧ちゃん・・・大瀧ちゃん(笑)
金:大瀧さんっていわないんですよー。大瀧ちゃんなんですよ(笑)。
曽:そうなんですか、大瀧ちゃん。はい(笑)。
金:そう(笑)。
曽:大瀧ちゃんの曲をいってみたいと思いますがー
金:はいっ、はい。
曽:じゃあ、一曲目の曲のほら、えー、お正月といえば、という・・・
金:そうですねー、それがいいですね。
曽:
ええ。
金:それじゃあ、それお願いします・・・
曽:はいっ。はっぴいえんどの、えー、ファーストアルバムの一曲目にはいっております、「春よこい」を聴いてください、どうぞ。



次へ続く。