感光法/各種トラブルの原因と解決方法 | ||
事 故 | 原 因 | 解決方法 |
膜が水現像中に剥がれる。 | 1、膜厚が不均一である 2、露光不足である 3、光源の波長が感光膜とあっていない 4、光源が不充分のまま露光した 5、紗の前処理が不充分である |
1、スクリーンのテンションを均一に張りコーティング 技術を改良する 2、データーをとり適正露光時間をみつける 3、360〜420ナノメーター波長の紫外線光源を使う 4、充分に除湿乾燥をおこなう 5、脱脂洗浄剤で脱脂をする |
シャープな絵際ができない。 | 1、ポジフィルムの絵際がはっきりしていない 2、ポジフィルムと感光膜の密着が悪い 3、光量が不適当である 4、現像時の水圧が強すぎる 5、感光膜が薄い 6、柄の性質が紗のメッシュ数にあっていない |
1、ポジフィルムをルーペで点検して修正する 2、焼付機の密着方法を点検する 3、露光時間を適正にする 4、2〜3分水に浸してからスプレーシャワーで注意深く 現像する 5、乳剤膜厚が10μ以上になるまでコーティングする 6、高メッシュの紗を使用してみる |
ピンホールが多い。 | 1、感光膜の塗布スピードが粘度とあわない 2、ゴミやホコリがポジフィルム・ガラス面 やスクリーン紗に付着している 3、膜厚やメッシュ数に比例した光量が不足している 4、感光乳剤が古くジアゾが光反応力を失っている |
1、湿度の高低によって粘度を適正に変えておこなう 2、常にゴミやホコリ等に注意して奇麗にする 3、膜厚やスクリーンメッシュに応じた最適露光タイムを 設定する 4、長期保存したす既感光乳剤は新しく作りなおす |
印刷中に柄があわない。 | 1、ポジフィルムが伸縮している 2、各々のスクリーンテンションが不均一な 為に伸縮度が変化している(多色刷りの場合) 3、スクリーン枠がゆがんでる 4、露光機械の誤差が生じている (送り焼きの場合) 5、光源の照度分布が均一になっていない |
1、ポジフィルムの厚いものを使う 2、スクリーンテンション計器を使い紗を均一に張る 3、枠を強度のあるものに変える 4、露光機械を点検し、光源を光量計で計る 5、光源を点検し照度分布を均一にする |
膜が弱い。 | 1、露光が不充分である 2、乳剤が古くなり変質している 3、スクリーンテンションが弱いため紗の糸が動く 4、版膜強化液の処理が不充分である 5、スキージー硬度および圧力が強すぎる 6、柄の性質が紗のメッシュ数にあっていない |
1、再露光を充分にする 2、乳剤を新しくつくる 3、スクリーンテンションを均一に強く張る 4、版膜強化液をムラなく塗布し充分に乾燥する 5、スキージー硬度・圧力を適正に調整する 6、高メッシュの紗を使用してみる |
現像性が悪い。 | 1、ポジフィルムの濃度が薄いため光が通過する 2、オーバー露光のため光がハレーションをおこし ている 3、現像前にすでに光があたっている 4、未露光部分が水で充分膨潤していない 5、柄の性質が紗のメッシュ数にあっていない |
1、ポジフィルムの印刷部の濃度をあげる 2、適正な露光時間を探す 3、保管場所や作業場所を再点検する 4、露光後2〜3分水に浸してから水現像を行う 5、高メッシュの紗を使用してみる |
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